- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 204.心に響く英語ことわざ2
公開日
2026.01.13
更新日
2026.01.14
心に響く英語ことわざ(932)イギリスの哲学者バートランド・ラッセルの名言 When you want to teach children to think, you begin by treating them seriously when they are little, giving them responsibilities, talking to them candidly, providing privacy and solitude for them, and making them readers and thinkers of significant thoughts from the beginning.(子供に思考を教えたければ、幼い頃から一人の人間として真剣に接し、責任を与え、率直に語り、プライバシーと孤独を認め、最初から深遠な思想に触れさせることから始めなさい)
“When you want to teach children to think, you begin by treating them seriously when they are little, giving them responsibilities, talking to them candidly, providing privacy and solitude for them, and making them readers and thinkers of significant thoughts from the beginning.”
直訳は「子供に考えることを教えたいのなら、彼らが小さいうちから真剣に扱い、責任を与え、率直に話し、プライバシーと孤独を与え、最初から重要な思想の読者であり思考者であるようにさせることから始めるべきである」で、似た意味の言葉に「子供は大人の父である(The Child is father of the Man)」や「教育の目的は独立した思考にある」があります。
バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の名言の意味
この言葉は、20世紀最大の知性の一人であるバートランド・ラッセルが、「子供の知性と自律性の育て方」について説いたものです。ラッセルは、子供を単に「未熟で守られるべき存在」や「大人の言うことを聞くべき存在」とは見なしませんでした。子供を一人の独立した人格として尊重し、大人と同じように「思考の権利」と「孤独の自由」を与えることこそが、真の知性を育む唯一の道であると主張しています。
この言葉が意味すること
この名言は、具体的で先進的な教育指針を5つのポイントで提示しています。
- Treating them seriously(真剣に接する): 子供を子供扱いしてごまかすのではなく、一人の対等な人間として向き合うこと。
- Giving them responsibilities(責任を与える): 自分で選択し、その結果を引き受ける経験を積ませること。
- Talking candidly(率直に語る): 隠し事をせず、真実を誠実に伝えること。
- Privacy and solitude(プライバシーと孤独): 誰にも邪魔されず、一人で深く考える時間と空間を保障すること。
- Readers and thinkers of significant thoughts(深遠な思想に触れさせる): 子供向けに単純化された情報だけでなく、人類が向き合ってきた本質的な問い(哲学や科学など)に最初から触れさせること。
似た意味の言葉
- 英語: “Education is not the filling of a pail, but the lighting of a fire.” (教育とは、バケツに水を満たすことではなく、心に火を灯すことである。) — ウィリアム・バトラー・イェイツ
- 日本語: 「一人の人間として扱う」。年齢に関わらず、個人の尊厳を認めることがすべての教育の出発点であるという考え方です。
バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の生い立ち
バートランド・ラッセル(1872-1970)は、論理学、数学、哲学の分野で革命を起こし、1950年にはノーベル文学賞を受賞した、稀代の平和運動家・哲学者です。
- 孤独な天才の形成: イギリスの貴族の家に生まれましたが、幼くして両親を亡くし、厳格な祖母のもとで孤独な少年時代を過ごしました。この時期に図書館で膨大な本を読み、独りで思考を深めた経験が、彼の「プライバシーと孤独」の重要性という確信に繋がっています。
- 知の探求と平和への情熱: ケンブリッジ大学で数学と哲学を学び、『数学原理』などの著作で論理学の基礎を築きました。一方で、第一次世界大戦時には反戦運動で投獄されるなど、常に「自分の頭で考える」ことを実践し続けました。
- 教育の実践: 彼は自ら「ビーコン・ヒル・スクール」という進歩的な学校を設立し、子供たちが権威に縛られず、自由な探求心を持って学べる環境を作ろうと試みました。この名言は、彼が理想とした「自由教育」のエッセンスが凝縮されたものです。
名言の出典
この言葉は、ラッセルの膨大な著作の中でも、特に教育と社会について論じた『教育論(On Education)』や、自身の思想をまとめたエッセイ、あるいは数多くのインタビューの中で、子供の知的能力を過小評価する当時の社会への警鐘として語られました。彼は「恐れを知らない知性」を育むことが、民主主義社会を維持するために不可欠であると信じていました。
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心に響く英語ことわざ(931)米国建国に尽力したベンジャミン・フランクリンの名言 To lengthen your life, lessen your meals.(寿命を延ばしたければ、食事を減らせ)
https://www.eionken.co.jp/note/to-lengthen-your-life/
心に響く英語ことわざ(933)ビル・ゲイツの名言 How you gather, manage, and use information will determine whether you win or lose.(情報の収集、管理、活用の仕方が、勝敗を分ける)
https://www.eionken.co.jp/note/how-you-gather-manage-and-use-information/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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