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公開日
2025.08.28
更新日
2025.08.28

心に響く英語ことわざ(591)古代イスラエルのソロモン王の名言 Your own soul is nourished when you are kind; it is destroyed when you are cruel.(因果応報)
“Your own soul is nourished when you are kind; it is destroyed when you are cruel.”
直訳は「あなたが親切であるとき、あなた自身の魂は養われる。あなたが残酷であるとき、それは破壊される」で、似た意味のことわざに「情けは人の為ならず」があります。
ソロモン王(King Solomon)の名言 Your own soul is nourished…の意味
この言葉は、旧約聖書に登場する古代イスラエルの王であるソロモンが、親切と残酷さという二つの行為が、私たち自身の魂に与える影響について述べたものです。彼は、他者への優しさが、巡り巡って自分自身の内面を豊かにし、逆に他者への残酷さが、自分自身を蝕んでいくという、普遍的な真理を説いています。
この言葉が意味すること
この名言は、「カルマ(因果応報)」の原理を心の内面的な側面から捉えています。
- 「Your own soul is nourished when you are kind」(あなたが親切であるとき、あなた自身の魂は養われる) 親切な行為は、他者を助けるだけでなく、自分自身の心にも良い影響を与えます。他者への思いやりや共感は、自己の満足感、幸福感、そして精神的な豊かさにつながります。親切な行動は、私たちの魂を潤し、成長させる「栄養」のようなものなのです。
- 「it is destroyed when you are cruel」(あなたが残酷であるとき、それは破壊される) 一方、他者を傷つけたり、残酷な行いをしたりすることは、相手だけでなく、自分自身の魂をも破壊します。残酷さは、罪悪感、後悔、そして心の荒廃をもたらします。他者への悪意は、私たちの内なる平和を奪い、精神的な破壊へと導いてしまうのです。
まとめ
ソロモン王のこの言葉は、優しさが自分自身のためになるという深い教訓を教えてくれます。親切な行いは、他者のためだけでなく、何よりも自分の心を守り、育むための最も確実な方法です。
似た意味の英語のことわざ
- “What goes around comes around.” (蒔いた種は自分で刈り取る。) これは、良い行いも悪い行いも、いずれ自分に返ってくるという意味です。これは、ソロモン王の言葉が持つ因果応報の考え方と完全に一致します。
- “Kindness is the language which the deaf can hear and the blind can see.” (優しさは、耳の聞こえない人が聞くことができ、目の見えない人が見ることができる言葉である。) この言葉は、優しさには言葉や外見を超えた力があることを示しており、その行為が他者と自分自身の両方に良い影響を与えることを示唆しています。
- “The greatest pleasure in life is doing what people say you cannot do.” (人生で最も大きな喜びは、人があなたにはできないと言うことをやることだ。) これは、挑戦することの喜びを意味するもので、ソロモン王の言葉とは直接的な関連性はありません。
似た意味の日本語のことわざ
- 「情けは人の為ならず」(なさけはひとのためならず) 人に親切にすることは、いずれ自分に良い報いとなって返ってくるという意味。これは、ソロモン王の「親切が魂を養う」という教えを的確に表しています。
- 「善因善果、悪因悪果」(ぜんいんぜんか、あくいんあっか) 善い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるという意味。仏教の言葉ですが、ソロモン王の言葉が持つ因果応報の思想と共通しています。
- 「人を呪わば穴二つ」(ひとをのろわばあなふたつ) 人を呪うためには、自分の墓穴も掘らなければならないという意味。他者を陥れようとすれば、自分自身も同じように不幸になることを警告しています。
ソロモン王(King Solomon)の波乱万丈な生い立ち
ソロモン王は、紀元前10世紀頃に古代イスラエルを統治した王であり、旧約聖書に登場するダビデ王の息子です。彼は、その知恵と富、そして偉大な建築事業で知られています。
幼少期と知恵の授与
ソロモンは、父ダビデ王の死後、王位を継承しました。彼は若くして王となり、神に「知恵」を求めました。彼は富や名声ではなく、民を正しく治めるための知恵を求めたため、神は彼の願いを聞き入れ、知恵だけでなく、富と栄光をも与えたとされています。 彼の知恵は、「ソロモンの裁き」の物語によく表れています。二人の母親がそれぞれ自分の子供であると主張する赤ん坊をめぐって争った際、彼は赤ん坊を二つに切り分けるよう命じ、その真の母親を明らかにしたという逸話です。
繁栄と建築事業
ソロモンの統治下で、イスラエルはかつてないほどの繁栄を享受しました。彼は巧みな外交手腕と貿易によって国を豊かにし、エルサレムに「ソロモンの神殿」を建設しました。この神殿は、ユダヤ教徒にとって最も神聖な場所であり、彼の偉大な功績として語り継がれています。 彼はまた、『箴言(しんげん)』や『伝道の書』といった知恵文学の著者としても知られています。
晩年と遺産
ソロモンは晩年、外国の妻たちを迎え、彼らの信仰する異教の神々を崇拝するようになり、神の怒りを買ったとされています。彼の死後、統一王国は分裂し、衰退へと向かいました。 ソロモン王の生涯は、知恵と富、そして栄光に満ちたものでしたが、同時に人間の傲慢さや弱さも描かれています。しかし、彼の知恵の言葉は、2500年以上経った今でも、多くの人々に人生の指針を与え続けています。
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心に響く英語ことわざ(590)古代ローマの軍人ユリウス・カエサルの名言 Experience is the teacher of all things. (経験は最良の教師)
https://www.eionken.co.jp/note/experience-is-the-teacher/
心に響く英語ことわざ(592)道教の祖の老子の名言 Kindness in words creates confidence. Kindness in thinking creates profoundness. Kindness in giving creates love.(善因善果、悪因悪果)
https://www.eionken.co.jp/note/kindness-in-words/
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。