
業務改革の技術
カテゴリー: 3. ビジネスコンサルティング技術
業務改革の技術
職場においてファイルされた書類など時の経過とともに増えて行くものですが、企業の業務項目も同様に時が経つとともにどんどん積み重なって増えていくものです。個人情報保護などの法制度の新設、不祥事・事故が起きた際の対策業務の追加、顧客満足向上施策など新施策の実施など、業務はその時々の必要性があってどんどん追加されていくものです。
その業務のやり方はその時点でその組織にとって最適なものと判断されて業務設計がなされます。新業務を追加するときはかなりの問題意識を持って業務構築がなされますが、その後の市場環境の変化に対しての業務内容の見直しはなかなか実施されないものです。
なんとなく意義の少ない業務だなと担当者が思っていても、上司から見直せと言われない限りは惰性で業務は続きがちなものです。加えて業務を廃止したり変更するには関係者への働き掛けも含めかなりのエネルギーを必要としますので、多忙な日常業務の中であえてそのような活動に時間を投入するのは大変なものです。多くの人がその業務は無駄ではないかと感じていても、組織の中にはその業務の必要性を感じている人もいるでしょうし、あるいはその業務がなくなると職場での居場所がなくなってしまう人もいることでしょう。そうなると業務改革に対する抵抗勢力となる方々も組織の中にはけっこう存在します。業務改革というものは相当な情熱とエネルギーを投入しないとなかなか達成できないものなのです。
業務改善活動が定着している職場では週に1回なり月に1回など定期的に職場で業務改善策が話し合われ実行されるので、非効率的な業務の蓄積がなんとか避けられるものですが、逆にそのような業務改善活動を何年も継続していると改善ネタが少なくなってきて形骸化しがちなものです。加えて職場単位の業務改善活動では職場の範囲内での業務改善はかなり進みますが、他部署への影響も大きい業務改善はなかなか進めにくいものです。
大規模な業務改革ともなると経営トップ層がコミットして組織全体での最適化に向けた業務改革活動が必要だと思います。会社の事情によりけりですが、5年くらいの周期で経営トップが音頭をとって大規模な業務改革活動を実施すべきです。本書では、これまでの業務改革(BPR)プロジェクト実施経験から体験的に得られた業務改革実施ノウハウを説明していきたいと思います。(BPR:Business Process Re-engineering)
アマゾンで販売しておりますので、以下のリンクでアクセスしてみてください。
業務改革の技術 ビジネス・コンサルティング技術シリーズ | 山下長幸 | コンサルティング | Kindleストア | Amazon
本書の全体の流れは以下の通りです。
①業務改革ではまず目標設定が重要
②業務改革の手段
●業務の廃止
●業務の簡素化
●権限委譲
●業務の集約化
●業務のシステム化
③主な業務改革の調査対象
●外部調査対象からの視点
●内部調査対象からの視点
④業務改革の進め方
●ステップ1:業務課題解明
●ステップ2:業務改善策策定
●ステップ3:実行計画
「業務改革の技術」ポイント一覧
****
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(東京オフィス)・NTTデータ経営研究所おいて通算30年以上のビジネスコンサルティング歴を持つ。経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどインターネットビジネス戦略などを多数経験。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築
・現在英語スピーキング脳を構築する効果的な手法も研究中。成果が出たら学習方法論を構築して発表したいと考えている。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると感じている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。