
ビジネスレポートを書く技術
カテゴリー: 3. ビジネスコンサルティング技術
ビジネスレポートを書く技術
会社や学校で様々なレポートを書くのにとても苦労されていることでしょう。
「話の流れがしっくりこない」
「自分で読んでも面白くない」
「文字ばかりで、理解しにくい」
筆者も実はそうでした。外資系の戦略コンサルティング会社の駆け出しのころ、報告書の執筆にはとても苦労したものでした。あるページを5回も6回も書き直したり、説明の順番を何度も変えてみたり、それでもしっくり来なくて悲壮な気分になったものでした。
当時は報告書ライティングマニュアルなどもなく、先輩諸氏のやり方を見よう見まねで技術を習得するしか術はなかったのです。先輩コンサルタント達のきついダメだしのなかで、一定の法則があるのにだんだん気づきました。その法則に沿っていると、
「判りやすい」
「面白い」
「説得力がある」
と言われるようになったのです。
振り返ると、学生の頃、「レポートの書き方」という書籍を読んだような気もしますが、序論・本論・結論などの書き方の形式論が中心だったなくらいの印象で、ほとんど記憶に残っていません。
会社というところは、営業報告や市場調査レポートなど文書を書く機会はとても多いものです。学生の方でも、レポート提出は多いですよね。しかし、判りやすい報告書を書く人、判りにくいレポート書く人などスキルレベルはかなりばらついているものです。会社に入って「ビジネスレポートの書き方」という教育研修を受講したこともないし、なんだか判りにくいと思いつつも、周りの人の書き方を真似したり、自己流で書いているのが実態でしょう。
会社員や学生の方々が、筆者のような悲惨な体験をせず、業務のなかで、コンサルティングの思考技術を活用して、判りやすいビジネスレポートが書けるようになるため、「ビジネスレポートを書く技術」を執筆しました。このテキストのレポートライティング技術を活用して、ビジネスレポートを書けば、皆さんも「判りやすい説得的なレポートだ」と言われることが多くなることでしょう。
アマゾンで販売しておりますので、以下のリンクでアクセスしてみてください。
ビジネスレポートを書く技術 ビジネス・コンサルティング技術シリーズ | 山下長幸 | ライティング | Kindleストア | Amazon
書籍の全体の流れは以下の通りです。
①ビジネスレポートを書く技術基盤
・ビジネスレポートライティングは人間修行の1つ
・外資系コンサルティング会社で体験的に修得した3つの書く技術
②メッセージ明確化技術
・ビジネスレポートには読む価値のある内容が必要
・まず必要なことはビジネスレポートを読む方の知識レベルや関心事を充分把握すること
・次に重要なのは、メッセージの打ち出し方の基本技術のマスター
③説明の基本的枠組み・ストーリーライン構築技術
・話の展開の仕方・論理の流れが論理的にスムーズになるように構想を練る
・ピラミッド構造とMECE
・3つのステップ
・記述構造パターンを考える際のポイント
・新規事業計画書の記述構造パターン
・実行計画書の記述構造パターン
・市場調査報告の記述構造パターン
・2X2マトリックス型の調査報告の記述構造パターン
・時間軸を加味した調査報告の記述構造パターン
・競合他社調査分析報告の記述構造パターン
・業務プロセス調査分析報告の記述構造パターン
・ストーリーラインの理解を助ける技術
④個別表現技術
・一瞥一瞬メッセージ伝達の原則
・1スライド1メッセージ
・出来るだけチャート化
・文書を階層化
・言葉の定義を厳密に認識し、あいまいな使い方をしない
・抽象的に書かず、具体的に記述する
・読み手にとって新たな発見となる事を記述
・ページのタイトルと内容の整合性をきちんと取ること
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(東京オフィス)・NTTデータ経営研究所おいて通算30年以上のビジネスコンサルティング歴を持つ。経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどインターネットビジネス戦略などを多数経験。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築
・現在英語スピーキング脳を構築する効果的な手法も研究中。成果が出たら学習方法論を構築して発表したいと考えている。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると感じている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。