
プロジェクトマネジメント技術
カテゴリー: 3. ビジネスコンサルティング技術
プロジェクトマネジメント技術
筆者は経営コンサルティング会社で20数年間にわたって経営コンサルティングのプロジェクトに携わってきました。そのうち20年間程度はプロジェクトマネージャーやプロジェクト統括責任者の立場で大小様々な200以上のプロジェクトを遂行してきました。
経営コンサルティング会社に依頼の来る経営課題のテーマは、発注者の企業の方々の内部では手に余る案件が持ち込まれることが多く、プロジェクトスタート時点では解決策が見えていないものがほとんどで、解決策を見出すのがかなり難しそうという案件がとても多いものです。しかもプロジェクト期間は4ヶ月程度の短期間のものが多かったので、短期間のうちに課題を解明し、問題解決策を考案し、提言するというのはかなりしんどいものがありました。
正直言ってプロジェクト期間が半分経過したのに、さっぱり課題の本質が見えない、解決策の糸口も見えないという事もあるものなのです。「いかん、このままではプロジェクトは破綻する」と感じたこともあるものです。しかしプロジェクトメンバーの努力、クライアント企業の方々のご支援により、ほとんどのプロジェクトは成功裏に終了することができました。
本書は、200以上のビジネスコンサルティングプロジェクト遂行の中から体験的に習得したプロジェクトマネジメント技術を説明したものです。
昨今、企業はもとより、官公庁や大学でもプロジェクトチームやタスクフォースと言った形態での業務が増えてきました。社会経済の複雑化・高度化の進展で様々な分野の専門家による共同作業の必要性がますます高まって来ているのだと感じています。このようなプロジェクト業務に対して、日常業務やルーティン業務と呼ばれる業務は、業務のやり方がほぼ決まっており、その業務からの成果物もこれまでの前例などがあり業務遂行は比較的安定的に進めることができます。
これに対してプロジェクトチームやタスクフォースを編成して取り組む「プロジェクト」は、その目的は当然あるものの、その目的に対してどのようにアプローチするのか、どのような解決策があるのか、スタート時点ではあいまいであるか、もしくはこれから創造していくタイプのものが多く、プロジェクトのマネジメントにも高度なスキルを要求されるものが多いものです。
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全体の流れは以下の通りです。
①プロジェクトマネジメントの基本
●プロジェクトは思った通りに進まないもの
●プロジェクトのトラブルリスクを低減させる5つのポイント
-先を読むこと
-緩やかな管理
-調査分析テーマは変わりうるもの
-徹底的なコミュニケーション
-感情への配慮
②プロジェクト進行段階別プロジェクトマネジメント
●プロジェクト序盤
-調査発注チームサイド関連のプロジェクトマネジメント
-調査分析チーム関連のプロジェクトマネジメント
・プロジェクトメンバーの力量把握
・プロジェクトメンバーの希望への配慮
・プロジェクトメンバー個人の役割責任の明確化
・プロジェクトの社会的意義をメンバーに伝える
・業界知識・業務知識の獲得
・調査分析テーマの発散
・第1回進捗報告会はとても重要
●プロジェクト中盤
-調査分析テーマの絞込み
-調査発注チームと調査分析チームのパートナーシップ促進
-解決策オプションを実際に実行するとどうなるかをイメージする
●プロジェクト終盤
③プロジェクト特性によるプロジェクトリスク
●未体験の業界
●新しい調査発注企業
●遠隔地の調査発注企業
●多人数のプロジェクトチーム
●相互関連性のあるモジュールや多数のモジュールがあるプロジェクト
「プロジェクトマネジメント技術」ポイント一覧
本書のプロジェクトマネジメント技術を活用すれば皆さんも「的確なプロジェクトマネジメントで成果が出た」とコメントされることが多くなることでしょう。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(東京オフィス)・NTTデータ経営研究所おいて通算30年以上のビジネスコンサルティング歴を持つ。経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどインターネットビジネス戦略などを多数経験。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築
・現在英語スピーキング脳を構築する効果的な手法も研究中。成果が出たら学習方法論を構築して発表したいと考えている。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると感じている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。