- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(214)Man’s extremity is God’s opportunity. 艱難汝を玉に成す
Man’s extremity is God’s opportunity.
直訳は「人の窮境は神の機会である」で、似た意味の日本のことわざに「艱難を玉に成す」(かんなん なんじを たまに なす)があります。
このことわざは、2つの解釈が可能です。
神は人の苦境に介入し、救済の手を差し伸べる
この解釈では、人が極限状態に陥った時、神はその人の苦境に心を痛め、救済の手を差し伸べると考えます。これは、神が常に人を見守り、愛しているという信仰に基づいた解釈です。
人は苦境に直面することで、神の偉大さを知る
この解釈では、人が苦境に直面することで、自分の無力さを知り、神の偉大さを認識するようになるという考えに基づいています。苦境を乗り越えることで、人はより深い信仰心を持つようになるという解釈です。
どちらの解釈が妥当と考えるかは、個人の信仰や価値観によって異なります。
しかし、いずれにしても、このことわざは「苦境は必ずしも悪いことではない」というメッセージを伝えています。
苦境は人を成長させ、より深い信仰心を持つきっかけになることもあるのです。
このことわざは、人生に苦難や困難が訪れた時に、希望を失わずに前向きに生きるための励ましとして、よく使われます。
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ことわざ”Man’s extremity is God’s opportunity.”と似た意味を持つ英語のことわざとしては、以下のようなものが挙げられます。
“When the going gets tough, the tough get going.”
「窮地に立たされた時こそ、真価が問われる」という意味です。
苦境に直面した時こそ、強い意志を持って立ち向かうことが大切であるというメッセージが込められています。
“Every cloud has a silver lining.”
「どんな苦難にも必ず良い面がある」という意味です。
苦境は必ずしも悪いことではなく、むしろ成長の機会になるというメッセージが込められています。
“What doesn’t kill you makes you stronger.”
「殺されないものは、人を強くする」という意味です。
苦境を乗り越えることで、より強靭な精神力を持つようになるというメッセージが込められています。
これらのことわざは、いずれも苦境は人を成長させるという共通のメッセージを持っています。
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ことわざ「艱難(汝を玉に成す」は、「苦難や困難を乗り越えることによって、人は人格が磨かれ、立派な人間になる」という意味です。
「艱難」は、苦しみや困難のこと、「汝」は、あなたのこと、「玉」は、美しい宝石のことです。
つまり、「苦難という砥石によって磨かれることで、人は美しい宝石のように輝く立派な人間になれる」という意味が込められています。
このことわざが伝えようとしているメッセージは、以下のようなものです。
苦難や困難は、人を成長させるための試練である。
苦難や困難を乗り越えることで、人は強さや忍耐力を身につける。
苦難や困難を乗り越えた先に、真の成功や幸福が待っている。
このことわざに似た意味を持つことわざとしては、以下のようなものが挙げられます。
「雨降って地固まる」
「苦労は買ってでもせよ」
「七転び八起き」
これらのことわざは、苦難や困難を乗り越えることの大切さを説いています。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(213)Clever hawks conceal their claws. 能ある鷹は爪を隠す
https://www.eionken.co.jp/note/clever-hawks/
心に響く英語ことわざ(215)One good turn deserves another. 情けは人のためならず
https://www.eionken.co.jp/note/one-good-turn/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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