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公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(231)Bad news travels fast. 悪事千里を走る
Bad news travels fast.
直訳は「悪いニュースはすぐに伝わる」で、似た意味の日本のことわざに「悪事千里を走る」があります。
このことわざは、良いニュースよりも悪いニュースの方が人々の興味を引くため、人から人へと伝わりやすいという人間の心理を反映した表現です。
このことわざには、以下のような含意があります。
・悪いニュースは人々の不安や恐怖を刺激するため、人々の関心を集めやすい。
人々は、悪いニュースを共有することで、自分自身の不安を解消しようとする心理がある。
・悪いニュースは、噂や憶測によって誇張され、さらに拡散される可能性がある。
・インターネットやソーシャルメディアの発達により、悪いニュースはかつてないほど速く広まるようになった。
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似た意味を持つ英語のことわざ
Ill news comes apace. (悪い知らせはすぐにやってくる)
Ill news comes too soon. (悪い知らせは待っても来ない)
Rumor has no wings but it flies. (噂には翼はないが、飛んでいく)
The news of a misfortune is carried on the wind. (不幸の知らせは風に運ばれる)
What’s whispered in the ear is shouted from the rooftops. (耳元で囁かれたことは、屋根の上から叫ばれる)
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「悪事千里を走る」の意味
このことわざは、悪い行いや悪い噂は、たちまち世間に知れ渡るという意味です。対義語は「好事門を出でず」で、良い行いはなかなか知れ渡らないのに対し、悪い行いはすぐに広まることを表しています。
悪事: 悪い行い、不正な行為
千里: 非常に遠い距離
走る: 非常に速く広まる
つまり、悪い行いや悪い噂は、人の口から口へと伝わり、あっという間に世間に知れ渡ってしまうという意味です。
人の悪口や噂を軽々しく広めることは慎むべきだという教訓も含まれています。
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「悪事千里を走る」と似た意味を持つ日本語のことわざ
好事門を出でず:良い行いはなかなか知れ渡らない。
悪事千里を行く:悪い行いはすぐに広まる。
悪名は千里を走る:悪い評判はすぐに広まる。
悪口千里を走る:悪口はすぐに広まる。
隠し事千里を行く:隠していることはすぐに知れ渡ってしまう。
噂は千里を走る:噂はすぐに広まる。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(230)There is no time like the present. 思い立ったが吉日
https://www.eionken.co.jp/note/there-is-no-time-like-the-present/
心に響く英語ことわざ(232)Look before you leap. 石橋を叩いて渡る
https://www.eionken.co.jp/note/look-before-you-leap-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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