- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(249)インド独立の父ガンジーの名言 An eye for an eye only ends up making the whole world blind.(恨みつらみは、恨みつらみを生む)
An eye for an eye only ends up making the whole world blind.
直訳は「目には目を、は結局、全世界を盲目にするだけだ」で、似た意味の日本のことわざに「恨みつらみは、恨みつらみを生む」があります。
インド独立の父ガンジー(Mahatma Gandhi)の名言 An eye for an eye only ends up making the whole world blind.の意味
夢を持つことの重要性
「目には目を、歯には歯を」は、旧約聖書のレビ記24章20節にある「人はその受けた傷と同じ傷を受けなければならない。目には目を、歯には歯を」という復讐の法に基づく言葉です。
しかし、ガンジーはこの言葉を字通りの意味ではなく、暴力の連鎖による憎しみと破壊の無限ループを戒めるために用いました。
この名言には、以下の3つの重要な意味合いが込められています。
暴力の連鎖によるさらなる暴力の助長: 暴力を以て暴力に対抗することは、さらなる暴力と憎しみを生み出す悪循環を生むだけです。
真の平和への道: 真の平和は、暴力ではなく、非暴力と寛容によってのみ達成される。
人類全体の滅亡への警鐘: 暴力の連鎖が続けば、最終的に全ての人類が滅亡してしまうという危機感を訴えています。
ガンジーは、この名言を通して、暴力の無意味性と非暴力の重要性を訴えたのです。
この名言は、現代社会においても依然として重要性を持ち続けています。紛争やテロが絶えない現代において、暴力の連鎖を断ち切り、真の平和を築くためには、ガンジーのメッセージが示唆する非暴力と寛容の精神が不可欠であると言えるでしょう。
この名言をより深く理解するために、以下の点も考慮すると良いでしょう。
ガンジーの非暴力主義: ガンジーは、どんな状況でも暴力に訴えることなく、非暴力的な抵抗と不服従によって社会変革を訴えました。
愛と許しの重要性: ガンジーは、敵対する相手も含めた全ての人々を愛し、許すことが真の平和への道であると説きました。
共感と寛容の精神: ガンジーは、異なる意見や立場を持つ人々にも共感し、寛容を持って接することが大切であると説きました。
「目には目を、歯には歯を」という言葉は、暴力の恐ろしさと非暴力の重要性を警鐘する力強いメッセージです。ガンジーの言葉を深く理解し、私たち一人ひとりが平和の実現に向けて努力することが求められています。
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似た意味の英語のことわざ
Two wrongs don’t make a right.
二つの間違ったことは、正しいことを作らない。
Getting revenge is like eating bitter soup; it only hurts you.
復讐は苦いスープを食べるようなものだ。自分自身を傷つけるだけだ。
Violence is never the answer.
暴力は決して答えではない。
Hatred breeds hatred.
憎しみは憎しみを生む。
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似た意味の日本語のことわざ
「仇討ちすれば、仇討ちされ、仇討ちの果てはなし」
仇討ちをすれば、相手も仇討ちをしてくる。その繰り返しで、いつまでも争いが終わらない。
「恨みつらみは、恨みつらみを生む」
恨みを持つと、相手も恨み返しをしてくる。その繰り返しで、憎しみは深まるばかりだ。
「血眼で敵を見れば、我が目も潰す」
敵を憎み、一心不乱に攻撃しようとすれば、自分自身も見えてしまう。冷静さを失い、判断を誤ってしまうということ。
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インド独立の父ガンジーの生い立ち
インド独立の父ガンジー:生い立ちと南アフリカ時代
モハンダス・カリムチャンド・ガンジー、愛称マハトマ・ガンジーは、1869年10月2日、インド西部グジャラート州のポルバンドールで生まれました。
幼少期
ガンジーは、ヒンドゥー教徒の裕福な家庭で育ちました。
幼い頃から正義感が強く、弱い者いじめを嫌い、動物にも優しい性格でした。
13歳で、幼馴染のカストゥルバと結婚しました。
1887年、イギリスの法律を学ぶためにロンドンへ留学しました。
南アフリカ時代 (1893-1914)
1893年、南アフリカのナタール州に移住し、弁護士として働きました。
そこで、現地のインド人たちが差別や虐待を受けていることに直面し、公民権運動に身を投じました。
非暴力抵抗運動を展開し、インド人の権利向上に尽力しました。
1914年、第一次世界大戦勃発のため、インドへ帰国しました。
南アフリカ時代の主な活動
ナタール印僑協会の設立:インド人の権利擁護団体を設立し、差別撤廃運動を展開しました。
ヨハネスブルグ暴動:インド人への暴行事件が発生した際、非暴力抵抗運動を指導し、事態を収拾しました。
フェニックス農場:理想的な共同体を築くために、農場を設立しました。
सत्याグラハ:真理に立脚した非暴力抵抗運動の哲学を提唱しました。
南アフリカ時代におけるガンジーの経験は、その後のインド独立運動における活動に大きな影響を与えました。
インド独立運動への道
帰国後、ガンジーはインド各地で農民や労働者の運動を指導し、イギリス支配への抵抗運動を展開しました。
1920年、インド国民会議派の指導者となり、非暴力不服従運動を主導しました。
塩の行進、不服従運動、インド総罷業など、様々な非暴力抵抗運動を展開し、イギリスに大きな打撃を与えました。
1947年、インドは独立を達成し、ガンジーはインド独立の父として称賛されました。
ガンジーの思想と功績
ガンジーは、非暴力抵抗、不服従、断食などの手段を用いて、イギリス支配に抵抗しました。
その思想は、世界中の民衆解放運動に大きな影響を与えました。
ガンジーは、今日でも世界中で尊敬される偉大な指導者として記憶されています。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(248)ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の名言 If you can dream it, you can do it.(志あれば道は開ける)
https://www.eionken.co.jp/note/walt-disney-2/
心に響く英語ことわざ(250)米国キング牧師(Martin Luther King Jr.)の名言 You are not only responsible for what you say, but also for what you do not say.(言わぬ善より行う善)
https://www.eionken.co.jp/note/martin-luther-king/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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