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公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(253)米国大統領だったジョン・F・ケネディの名言 Efforts and courage are not enough without purpose and direction.(目的なくして手段なし)
Efforts and courage are not enough without purpose and direction.
直訳は「目的と方向性がなければ、努力や勇気だけでは十分ではない」で、似た意味の日本のことわざに「目的なくして手段なし」があります。
米国大統領だったジョン・F・ケネディ(John Fitzgerald Kennedy)の名言 Efforts and courage are not enough without purpose and direction.の意味
この名言は、アメリカ合衆国第35代大統領であるジョン・F・ケネディが、1963年9月12日にワシントンD.C.にあるジョージワシントン大学で行ったスピーチの中で述べた言葉です。
この言葉は、目標を達成するためには、努力と勇気だけでなく、明確な目的と方向性を持つことが重要であることを説いています。
具体的には、以下のような意味が込められています。
努力:目標達成のために必要な労力や時間を費やすこと。
勇気:困難や危険を恐れずに立ち向かうこと。
目的:達成したい目標やゴール。
方向性:目標達成に向けて進むべき道筋。
つまり、いくら努力して勇気を出しても、**何のためにやっているのか、どこへ向かっているのかが分からなければ、成果を上げることが難しいということです。
ケネディ大統領はこの言葉を通して、夢や目標に向かって挑戦する人々に、以下のことを訴えたかったと考えられます。
自分の目的と方向性を明確にすること。
努力と勇気を持って、目標に向かって邁進すること。
たとえ困難に直面しても、諦めずに挑戦し続けること。
この名言は、リーダーシップ論や目標達成論など、様々な分野で引用されています。また、多くの人々に勇気と希望を与えてきた言葉としても知られています。
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似た意味の英語のことわざ
“Aim at the stars and you’ll reach at least the treetops.”
「星を目指せば、少なくとも木々の梢には届く」
このことわざは、たとえ目標が達成できなくても、努力することで何かしら成果を得られるという意味です。目標を達成するためには、失敗を恐れずに挑戦し続けることが重要であることを示唆しています。
“It is better to aim high and miss than to aim low and hit.”
「高く狙って外す方が、低く狙って当たるより良い」
このことわざは、挑戦するなら、高い目標を目指すべきという意味です。目標を達成するためには、大きな夢を持つことが重要であることを示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「目的なくして手段なし」
このことわざは、何のために努力するのか、どのような目標を達成したいのかが分からなければ、効果的な手段を見つけることはできないという意味です。ケネディ大統領の名言と同様に、目標を達成するためには、まず目的と方向性を明確にすることが重要であることを強調しています。
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ジョン・F・ケネディの生い立ち
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディは、1917年5月29日にアメリカ合衆国マサチューセッツ州ブルックリンで生まれました。
彼の父親は、ジョゼフ・P・ケネディという裕福な実業家で、アイルランド系移民の3代目でした。母親は、ローズ・フィッツジェラルド・ケネディという社交界の名士でした。
ケネディは、9人兄弟の2番目として生まれました。幼い頃から、私立学校に通い、ハーバード大学に進学しました。大学卒業後は、ジャーナリストとして働いた後、1946年に政界入りしました。
1952年には、上院議員に当選し、1960年には、史上最年少の大統領となりました。
ケネディ大統領は、キューバ危機やベトナム戦争など、多くの困難な課題に直面しました。しかし、そのカリスマ性とリーダーシップで、アメリカ国民をまとめ、多くの改革を成し遂げました。
生年月日:1917年5月29日
出生地:アメリカ合衆国マサチューセッツ州ブルックリン
両親:ジョゼフ・P・ケネディ、ローズ・フィッツジェラルド・ケネディ
兄弟姉妹:9人
教育:チョート・ローズマリー・ホール、ハーバード大学
職業:ジャーナリスト、政治家
政治歴:下院議員(1947年-1953年)、上院議員(1953年-1960年)、大統領(1961年-1963年)
配偶者:ジャクリーン・ケネディ・オナシス
子女:ジョン・F・ケネディ・ジュニア、キャロライン・ケネディ、パトリック・ブーヴィエ・ケネディ(夭逝)
享年:46歳
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ケネディ大統領のキューバ危機への対処
1962年10月、ソ連はキューバに中距離弾道ミサイルを配備していることが発覚し、世界は核戦争の危機に瀕しました。このキューバ危機において、ジョン・F・ケネディ大統領は、冷静かつ果敢なリーダーシップを発揮し、最悪の事態を回避することに成功しました。
ケネディ大統領の主な対処は以下の通りです。
情報収集と分析
ケネディ大統領は、まずソ連の真意を正確に把握するために、情報収集と分析に努めました。CIAや国務省などの情報機関と密接に連携し、ソ連軍の動きやミサイルの配備状況について詳細な情報を収集しました。
検討会議の設置
ケネディ大統領は、キューバ危機への対応について議論するため、国家安全保障会議(NSC)などの検討会議を設置しました。ロバート・ケネディ司法長官、マクナマラ国防長官、マクジョージ・バンディ国務次官など、政府の主要閣僚が参加し、様々な選択肢を検討しました。
軍事力による威嚇
ケネディ大統領は、ソ連に対して断固とした姿勢を示すため、キューバ周辺海域に海上封鎖を敷きました。また、キューバ侵攻も検討されましたが、最終的には外交交渉による解決を優先しました。
秘密裏の外交交渉
ケネディ大統領は、ソ連と秘密裏の外交交渉を行い、ミサイル撤去とキューバへの米軍侵攻の不実施を約束することで、危機の平和的解決に成功しました。
評価
ケネディ大統領のキューバ危機への対処は、以下のような評価を受けています。
冷静かつ果敢なリーダーシップ:ケネディ大統領は、極めて困難な状況の中で、冷静かつ果敢なリーダーシップを発揮し、最悪の事態を回避することに成功しました。
情報収集と分析の重要性:ケネディ大統領は、情報収集と分析を重視し、ソ連の真意を正確に把握することで、適切な*判断を下すことができました。
多様な意見の尊重:ケネディ大統領は、様々な意見を尊重し、検討会議などを通じて意思決定を行ったことで、より効果的な解決策を導き出すことができました。
外交交渉の重要性:ケネディ大統領は、軍事力に頼ることなく、外交交渉を通じて危機を解決しました。このことは、国際紛争の解決において、外交交渉の重要性を示しています。
キューバ危機は、核戦争の瀬戸際に立たされた人類史上最も危険な出来事の1つです。ケネディ大統領の冷静かつ果敢なリーダーシップによって、最悪の事態は回避されました。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(252)米国独立宣言起草委員だったベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)の名言 Having been poor is no shame, but being ashamed of it, is.(貧乏は心の持ちよう)
https://www.eionken.co.jp/note/benjamin-franklin-2/
心に響く英語ことわざ(254)南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)の名言 The greatest glory in living lies not in never falling, but in rising every time we fall.(七転び八起き)
https://www.eionken.co.jp/note/nelson-mandela-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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