- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(258)儒教始祖の孔子の名言 A man who has committed a mistake and doesn’t correct it is committing another mistake.(過ちて改めざる これを過ちという)
A man who has committed a mistake and doesn’t correct it is committing another mistake.
直訳は「間違いを犯したのにそれを正さない人は、また間違いを犯していることになります。」で、似た意味の日本のことわざに「過ちて改めざる これを過ちという」があります。
孔子の名言”A man who has committed a mistake and doesn’t correct it is committing another mistake.”の意味
孔子(Confucius)のこの名言は、誰でも過ちを犯すことはありますが、それに気づきながらも改めようとしないことこそ、本当の過ちであるということを示しています。過ちを犯した後、それを修正しないことは、さらに別の過ちを犯すことになるという意味です。この名言は、自己改善と成長の重要性を強調しています。
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似た意味の英語のことわざ
“To err is human, to persist in error is folly.”
「間違いを犯すのは人間であり、間違いを続けるのは愚かなことだ。」
このことわざは、誰もが間違いを犯すが、そこから学んで修正しないのは愚かである、という意味です。
“A mistake is only a mistake when you keep doing it.”
「間違いは、やり続けた場合にのみ間違いになります。」
このことわざは、本当の間違いは、そこから学ばずに同じ間違いを繰り返すことだけである、という意味です。
“It’s better to admit a mistake than to defend it.”
「間違いを擁護するよりも、それを認めた方が良い。」
このことわざは、自分が間違いを犯したことを認めて、それを正当化しようとするよりも、それを修正しようとする方が常に良いことを意味します。
“A fool never learns, but a wise man learns from his mistakes.”
「愚か者は決して学ばないが、賢者は自分の間違いから学ぶ。」
このことわざは、愚か者だけが自分の間違いから学ばないが、賢い人は自分の間違いを学び、成長する機会として利用する、という意味です。
“Mistakes are the gateway to learning.”
「間違いは学びへの入り口です。」
このことわざは、間違いは恥ずかしいことではなく、学び改善する機会であることを意味します。
これらのことわざはすべて、間違いから学び、同じ間違いを繰り返さないことの重要性を強調しています。 間違いを犯すことは人生の自然な一部分ですが、間違いから学び、それらによって私たちを定義されないようにすることが重要です。
興味深いことわざをさらにいくつか挙げておきます。
“He who learns from his mistakes is wise.”
「自分の間違いから学ぶ人は賢い。」
“Experience is the best teacher.”
「経験は最良の教師であります。」
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似た意味の日本語のことわざ
「失敗は成功のもと」
失敗から学び、改善することで成功につながるという意味です。
「七転び八起き」
何度でも転んでも、立ち上がって再チャレンジすることが大切だということわざです。
「災い転じて福となす」
逆境や困難を乗り越えることで、幸福や成功につながることがあるという意味です。
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孔子の生い立ち
孔子(こうし、紀元前551年頃 – 紀元前479年)は、中国春秋時代の思想家・教育者であり、儒教の始祖とされています。
出生と幼少期
孔子は、魯国(現在の山東省曲阜市)の庶民の家に生まれました。父は孔叔梁紇(こうしゅくりょうこつ)という名で、母は顔徵在(がんちょうざい)という名でした。孔子は3歳の時に父を亡くし、母に育てられました。
幼少期から聡明で、学問に励んだと伝えられています。15歳の時に、学問に志し、礼儀や音楽、射術など幅広い知識を学びました。また、19歳の時に結婚し、1子(鯉)をもうけました。
青年期と社会活動
20代後半から30代前半にかけて、魯国で官吏として働き、倉庫の管理や畜産などを担当しました。30歳を過ぎると、周の都に赴き、老子などの思想家から学びました。
40歳になると、魯国に戻り、弟子たちに教育を行うようになりました。孔子の教えは、仁、義、礼、智、信といった儒教の五常を基盤としたもので、多くの弟子たちを集めました。
晩年
50代になると、魯国の政治に積極的に関与するようになりましたが、政治改革に失敗し、国を追放されました。その後、衛国、宋国、鄭国など諸国を遊歴し、教えを広めました。
68歳の時に魯国に戻り、再び教育活動に専念しました。72歳の時に、弟子たちに囲まれて生涯を閉じました。
孔子の影響
孔子の死後、その教えは弟子たちによって受け継がれ、儒教として発展しました。儒教は、中国の思想や文化に大きな影響を与え、東アジア全体に広まりました。
孔子は、中国史上最も偉大な思想家の一人であり、その教えは今日でも多くの人々に影響を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(257)ギリシャ哲学者ソクラテスの名言 Envy is the ulcer of the soul.(妬みは身を滅ぼす)
https://www.eionken.co.jp/note/socrates-2/
心に響く英語ことわざ(259)近代民主主義思想で有名なジャン=ジャック・ルソーの名言 A Living is not breathing but doing.(坐して待つは事成らず)
https://www.eionken.co.jp/note/jean-jacques-rousseau-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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