- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(290)世界的なベストセラー作家アガサ・クリスティの名言 Where large sums of money are concerned, it is advisable to trust nobody.(金は人を変える)
” Where large sums of money are concerned, it is advisable to trust nobody.”
直訳は「大金が絡む場合は、誰かを信頼するのは避けたほうがいい」で、似た意味の日本語のことわざに「金は人を変える」があります。
アガサ・クリスティの名言”Where large sums of money are concerned, it is advisable to trust nobody.”の意味
アガサ・クリスティ(Agatha Mary Clarissa Christie)のこの名言は、お金と人間の関係の複雑さを皮肉ったものです。大金が絡むと、人は普段とは違う行動を取ったり、他人を欺いたりする可能性が高くなります。そのため、たとえ親しい友人や家族であっても、お金に関することは安易に信用しない方が賢明だという考えが込められています。
この名言は、クリスティの小説や戯曲にたびたび登場します。特に、「オリエント急行殺人事件」 や 「そして誰もいなくなった」 などの作品では、この名言に関連するテーマが深く掘り下げられています。
この名言は、現代社会においても依然として重要です。詐欺や横領などの犯罪は、お金に対する欲求から起こることが多くあります。また、お金に関するトラブルは、人間関係を悪化させる原因にもなります。
この名言から学ぶべき教訓
大金が絡む場合は、慎重に判断し、誰かを安易に信用しない
お金に関することは、書面などで証拠を残しておく
自分の財産を守るために、必要な知識やスキルを身につける
この名言に関するその他の考察
この名言は、必ずしも「人を信用してはいけない」という意味ではありません。むしろ、慎重に判断し、相手を見極めることが重要であるというメッセージが含まれています。
この名言は、お金だけが人間の行動を左右するものではないことを示唆しています。人間は、様々な感情や欲求によって行動するため、お金だけが原因で人を裏切ったり、欺いたりするわけではありません。
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似た意味の英語のことわざ
“Money makes the world go round.”
(お金は世界を動かす)
“Greed is the root of all evil.”
(欲はすべての悪の根源)
“A fool and his money are soon parted.”
(愚か者はすぐに金を失う)
“Trust no one, not even yourself.”
(誰かを信じるな、自分自身さえも)
“Caveat emptor.”
(買い手は注意せよ)
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似た意味の日本語のことわざ
金は人を変える
お金は人を良い方向にも悪い方向にも変える力を持っています。大金が絡むと、人は普段とは違う行動を取ったり、他人を欺いたりする可能性が高くなります。そのため、たとえ親しい友人や家族であっても、お金に関することは安易に信用しない方が賢明だという考えが込められています。
銭金に目がくらむ
お金への欲求が強くなりすぎると、周りが見えなくなり、間違った判断をしてしまうことがあります。大金が絡むと、人は冷静さを失い、倫理観や道徳観を忘れがちです。そのため、お金に惑わされないように注意する必要があります。
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アガサ・クリスティの生い立ち
幼少期
アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラーは、1890年9月15日、イギリス南西部のデヴォンシャー州トーキーにて、フレデリック・アルヴァ・ミラーとクララ・ミラーの次女として生まれました。
父親はアメリカ人の事業家でしたが、商才に乏しく、祖父の残した遺産を投資家に預けて、自身は働かずに暮らしていました。
母親は父の従妹で、少々変わった価値観を持つ「変わり者」として知られていました。母親の性格はアガサや家族の運命に少なからず影響を与えました。
アガサは正規の学校教育を受けず、主に母親から教育を受けました。母親は教育に対して特異な考えを持っており、アガサに読み書きを教え始めるのは7歳になるまで待ってほしいと主張していました。そのため、アガサは7歳を過ぎてもなかなか読み書きを覚えられず、しばらく苦労しました。
幼い頃から読書が好きで、特に推理小説や冒険小説を好んで読んでいました。また、活発な性格で、よく空想遊びをしていました。
青年期
1901年、10歳の時に父親が亡くなり、一家は経済的に苦しくなります。
1910年、19歳の時にアーチボルド・クリスティと結婚。
1914年、第一次世界大戦が勃発。アガサは陸軍病院で薬剤師として勤務し、そこで毒物に関する知識を身につけます。
1920年、小説「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。この作品は、エルキュール・ポアロを主人公とした探偵小説であり、大ヒットとなりました。
その後
その後、アガサ・クリスティは多くの小説や戯曲を執筆し、世界的なベストセラー作家となりました。代表作には、「オリエント急行殺人事件」、「そして誰もいなくなった」、「ナイルに死す」などがあります。
1926年、夫のアーチボルドと離婚し、考古学者のマックス・マローワンと再婚。
1971年、イギリス政府から大英勲章第2位 (DBE) を授与されました。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(289)「変身」で有名なプラハ出身の小説家カフカの名言 Start with what is right rather than what is acceptable.(義を見てせざるは勇無きなり)
https://www.eionken.co.jp/note/franz-kafka-2/
心に響く英語ことわざ(291)「偉大なるギャツビー」で有名な米国作家スコット・フィッツジェラルドの名言 The test of a first-rate intelligence is the ability to hold two opposed ideas in mind at the same time and still retain the ability to function.(物事は一面的には見られない)
https://www.eionken.co.jp/note/francis-scott-key-fitzgerald-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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