- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(292)「レ・ミゼラブル」で有名なフランス人作家ヴィクトル・ユーゴーの名言 People do not lack strength, they lack will.(志あれば道は開ける)
” People do not lack strength, they lack will.”
直訳は「人々は強さに欠けているのではなく、意志に欠けている」で、似た意味の日本語のことわざに「志あれば道は開ける」があります。
ヴィクトル・ユーゴーによる名言”People do not lack strength, they lack will.”の意味
このヴィクトル・ユーゴー(Victor Hugo)名言は、人間の可能性と意志の重要性を強調しています。ユーゴーは、多くの人が困難に直面するとすぐに諦めてしまうと感じていました。しかし、彼は真の強さは肉体的な力ではなく、目標を達成するために必要な意志の力であると信じていました。
この名言は、以下の3つの重要な要素に分解できます。
強さ:
ユーゴーが言う「強さ」とは、肉体的な力だけでなく、精神的な強さ、決意、忍耐力も含まれます。
意志:
意志とは、目標を達成するために必要な決意とコミットメントです。困難に直面しても諦めずに、最後までやり遂げる意志が必要です。
欠如:
ユーゴーは、多くの人が真の強さを発揮するために必要な意志を欠いていると考えていました。彼らは簡単に諦めてしまったり、困難な課題を避けたりしてしまうのです。
名言の重要性
この名言は、私たちに以下のことを思い出させてくれます。
真の強さは肉体的な力ではなく、意志の力である。
どんな困難にも立ち向かうためには、強い意志が必要である。
意志は鍛えることができる。
ユーゴーの人生と経験
ユーゴーは、フランス革命とナポレオン戦争という激動の時代に生きました。彼は政治活動家、作家、詩人、劇作家として活躍し、フランス社会に大きな影響を与えました。ユーゴー自身も、人生の中で多くの困難を経験しました。しかし、彼は強い意志を持ち、常に自分の信念を貫きました。
補足
この名言は、ユーゴーの小説『レ・ミゼラブル』の中で語られています。
この名言から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
真の強さは肉体的な力ではなく、意志の力である。
どんな困難にも立ち向かうためには、強い意志が必要である。
意志は鍛えることができる。
目標を達成するためには、諦めずに努力し続けることが大切である。
人生には、様々な困難が訪れます。しかし、強い意志を持って努力し続ければ、どんな困難も乗り越えることができます。この名言を心に留め、常に前向きに進んでいきましょう。
***
似た意味の英語のことわざ
Where there’s a will, there’s a way.
意志があれば道は開ける。
このことわざは、強い意志があればどんな困難も乗り越えられるという意味です。
Nothing is impossible to the willing mind.
強い意志を持つ者にとって、不可能なことなどない。
ことわざは、強い意志があればどんな目標でも達成できるという意味です。
***
似た意味の日本語のことわざ
志あれば道は開ける
強い意志があれば、どんな困難も乗り越えられるという意味です。
不撓不屈
どんな困難にも屈しない強い意志という意味です。
***
ヴィクトル・ユーゴーの生い立ち
誕生と家族
ヴィクトル・マリー・ユーゴーは、1802年2月26日、フランス東部のブザンソンで生まれました。
父はナポレオン軍の軍人ジョゼフ=レオポール・シジスベール・ユーゴー、母はソフィー=フランソワーズ・トレビュシェでした。
ユーゴー家はロレーヌ地方の農民出身でしたが、父親はフランス革命以来の軍人として活躍していました。
母親はナントの裕福な資産家の娘で、教育熱心でした。
幼少期と教育
ユーゴーは幼い頃から文学に興味を持ち、詩作を始めました。
1815年、ナポレオン失脚後に一家はパリに移住。
1818年、王立ルイ・ル・グラン学院に入学。
1819年、アカデミー・フランセーズの詩のコンクールで一位を獲得し、17歳で詩人としてのデビューを果たしました。
1822年、王立ルイ・ル・グラン学院を卒業。
文学活動の始まり
1823年、最初の詩集『東方詩集』を出版。
1826年、小説『ブグ=ジャルゴー』を出版。
1831年、代表作の一つである小説『ノートルダム・ド・パリ』を出版。
1835年、戯曲『エルナニ』を上演。
政治活動と亡命
ユーゴーは共和主義者であり、七月王政時代から政治活動にも関心を持ち始めました。
1848年のフランス革命後、第二共和政の国民議会選挙で当選。
1851年、ルイ=ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン3世)のクーデターに反対して亡命。
19年間、ベルギー、イギリス、ジャージー島などで亡命生活を送りました。
亡命生活と晩年
亡命生活中に、代表作である小説『レ・ミゼラブル』(1862年)、『九三年の男』(1874年)、詩集『死刑囚最後の日』(1859年)などを執筆しました。
1870年、フランス第二帝政が崩壊すると、パリに帰国。
1876年、元老院議員に当選。
ユーゴーの文学的・政治的功績
ユーゴーは、フランス・ロマン主義文学の代表的な作家であり、詩人、劇作家、小説家、政治家としても活躍しました。
その作品は、社会問題や人間の苦悩を描き出すリアリティと、ロマンティックな情熱で知られています。
政治的には共和主義者であり、自由と平等を訴え続けました。
ユーゴーの作品は世界中に翻訳され、多くの人々に愛されています。
***
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(291)「偉大なるギャツビー」で有名な米国作家スコット・フィッツジェラルドの名言 The test of a first-rate intelligence is the ability to hold two opposed ideas in mind at the same time and still retain the ability to function.(物事は一面的には見られない)
https://www.eionken.co.jp/note/francis-scott-key-fitzgerald-2/
心に響く英語ことわざ(293)「異邦人」で有名なフランス人作家アルベール・カミュの名言 Blessed are the hearts that can bend; they shall never be broken.(柳に雪折れなし)
https://www.eionken.co.jp/note/albert-camus-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート