- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(329)古代ギリシャの哲学者ソクラテスの名言 Think not those faithful who praise all your words and actions; but those who kindly reprove your faults.(忠言は耳に逆らうもの)
“Think not those faithful who praise all your words and actions; but those who kindly reprove your faults.”
直訳は「あなたの言葉や行いを全て褒める忠実な人たちではなく、あなたの欠点を優しく叱責する人たちのことを思いなさい」で、似た日本語のことわざに「忠言は耳に逆らうもの」があります。
ソクラテスの名言”Think not those faithful who praise all your words and actions; but those who kindly reprove your faults.”の意味
名言の背景
この名言は、古代ギリシャの哲学者ソクラテス(Socrates)が残した言葉です。ソクラテスは、常に自らの知識や考えを疑い、真理を探求し続ける 「問答法」 を用いて、人々に倫理や哲学を教え諭しました。
名言の意味
この名言は、真の友人や忠実な者は、自分の言動を常に褒め称えるのではなく、むしろ欠点や間違いを指摘してくれる人であるという意味です。
名言の重要性
この名言は、私たちに以下のような重要な教訓を与えてくれます。
自惚れを戒める
常に自分自身を客観的に見つめ、自分が完璧ではないことを認識することが大切です。
成長の機会
欠点や間違いを指摘してくれる人は、私たちが成長するための貴重な機会を与えてくれます。
真の友情
真の友情は、お互いの欠点を認め合い、助け合うことから生まれます。
名言の現代社会への示唆
現代社会においても、この名言は非常に重要です。SNSやインターネットの発達により、私たちは常に他人からの評価や承認を求めがちです。しかし、そのような評価や承認ばかりに囚われていては、真の成長は見込めません。
名言を活かす方法
この名言を活かすためには、以下のようなことを意識することが大切です。
謙虚な姿勢: 常に謙虚な姿勢で、自分の欠点や間違いに耳を傾けるようにしましょう。
感謝の気持ち: 自分の欠点や間違いを指摘してくれる人に、感謝の気持ちを持ちましょう。
自己反省: 指摘された欠点や間違いを真摯に受け止め、自己反省に努めましょう。
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似た意味の英語のことわざ
“A friend is someone who knows all about your past and still loves you.”
(親友とは、あなたの過去全てを知っていて、それでもあなたを愛してくれる人です。)
“A true friend stabs you in the front.”
(真の友人は、あなたを面と向かって非難します。)
“He who flatters deceives.”
(人を褒め称える者は、欺いています。)
“Plain English deals with plain men.”
(率直な言葉は、率直な人と通じます。)
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似た意味の日本語のことわざ
「真の友は、人の悪口は言わないが、人の悪は言う」
「忠言は耳に逆らうもの」
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ソクラテスの生い立ち
誕生と幼少期
ソクラテスは、紀元前470年頃に、ギリシャのアテネで生まれました。父親は彫刻家、母親は助産師だったと言われています。幼少期についてはあまり分かっていませんが、当時としては裕福な家庭で育ったようです。
青年期
青年期になると、ソクラテスは石工として働いていたと考えられています。また、当時流行していた自然哲学に興味を持ち、数学や天文学などを学んだと言われています。
ペロポネソス戦争
ソクラテスは、紀元前431年に勃発したペロポネソス戦争にアテネ兵として従軍しました。勇敢に戦い、いくつかの戦いで功績を挙げたと言われています。
哲学への目覚め
戦争終結後、ソクラテスは哲学への興味を深め、様々な思想家と議論を交わすようになります。特に、ソフィストと呼ばれる詭弁家たちとの論争は有名です。
問答法の確立
ソクラテスは、独自の問答法を用いて、人々に倫理や哲学を教え諭しました。この問答法は、相手との対話を通して、真理を導き出すことを目的としたものです。
ソクラテス自身は著作を残しませんでした。しかし、彼の弟子たち、特にプラトンとクセノフォンによって、彼の思想は記録されました。ソクラテスの思想は、後の西洋哲学に大きな影響を与えました。
この記事もご覧ください。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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