- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(333)古代ギリシャの哲学者アリストテレスの名言 Man is a goal seeking animal. His life only has meaning if he is reaching out and striving for his goals.(地道な努力が実を結ぶ)
“Man is a goal seeking animal. His life only has meaning if he is reaching out and striving for his goals.”
直訳は「人間は目標を追い求める動物である。目標に向かって努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる」で、似た日本語のことわざに「地道な努力が実を結ぶ」があります。
アリストテレスの名言”Man is a goal seeking animal. His life only has meaning if he is reaching out and striving for his goals.”の意味
アリストテレス(Aristotle)の名言は、アリストテレスの倫理学における考え方を簡潔に表したものです。アリストテレスは、人間は生まれつき理性を持ち、より良い生活を目指して努力する動物であると考えていました。そして、目標に向かって努力することこそが、人間にとって有意義な人生を送るための鍵であると主張しました。
この名言には、以下の3つの重要なポイントがあります。
人間は目標を追い求める動物である
人間は、単に生存することだけを求めるのではなく、より良い生活を送るために常に何かを成し遂げようとしています。これは、人間が理性を持っているからであり、より良い未来を想像することができるからです。
目標に向かって努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる
目標を達成するために努力することは、単に何かを成し遂げること以上の意味を持っています。それは、自分自身を成長させ、人生に意味を見出すための重要な過程だからです。目標に向かって努力することで、私たちは自分の可能性を最大限に引き出し、より充実した人生を送ることができるのです。
目標は具体的で達成可能なものでなければならない
目標を達成するためには、目標が具体的で達成可能なものであることが重要です。漠然とした目標では、何から始めればいいのか分からず、モチベーションを維持することもできません。一方、具体的で達成可能な目標であれば、具体的な行動計画を立て、一歩ずつ目標に向かって進んでいくことができます。
アリストテレスの名言は、現代社会においても依然として重要です。私たちは皆、忙しい生活の中で目標を見失いがちです。しかし、この名言を心に留めておくことで、常に目標に向かって努力し、より充実した人生を送ることができるでしょう。
補足
この名言は、アリストテレスの『ニコマコス倫理学』の中で述べられています。
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似た意味の英語のことわざ
Aim at the stars and you’ll reach the moon.
(星を目指せば、月はつかめる)
このことわざは、高い目標を設定することの重要性を強調しています。たとえ目標を達成できなかったとしても、その過程で多くのことを学ぶことができます。
Shoot for the moon. Even if you miss, you’ll land among the stars.
(月を目指せ。たとえ失敗しても、星々の間にたどり着く)
このことわざは、挑戦することの重要性を強調しています。たとえ失敗しても、挑戦しなければ何も成し遂げることができません。
Life is what happens when you’re busy making other plans.
(人生とは、他の計画を立てている間に起こることだ)
このことわざは、人生は思い通りにならないこともあることを強調しています。しかし、だからこそ、目標に向かって努力することが重要なのです。
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似た意味の日本語のことわざ
志を持つ者は事竟る(こときょうる)
大きな目標や志を持つ人は、困難な状況でも諦めずに努力し、最終的には目標を達成するという意味のことわざです。アリストテレスの名言と同様に、人生に意味を見出すためには目標を持ち、努力することが重要であることを示しています。
不撓不屈
どんな困難にも屈することなく、最後まで意志を貫き通すという意味のことわざです。目標達成には、様々な困難や挫折がつきものです。しかし、不撓不屈の精神で努力を続ければ、必ず目標を達成することができるという意味合いが含まれています。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
危険を冒さなければ大きな成果は得られないという意味のことわざです。目標達成のためには、時にはリスクを冒して挑戦することも必要です。このことわざは、困難なことに挑戦することの重要性を示唆しています。
石の上にも三年
同じことを根気よく続けることで、必ず成果が得られるという意味のことわざです。目標達成には、長い時間と継続的な努力が必要です。このことわざは、目標達成のためには忍耐強く努力することが重要であることを示唆しています。
地道な努力が実を結ぶ
派手さはないが、コツコツと努力を続けることで、必ず成果が得られるという意味のことわざです。目標達成には、目に見える成果が出るまで時間がかかる場合もあります。しかし、地道な努力を続ければ、必ず目標に近づくことができるという意味合いが含まれています。
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アリストテレスの生い立ち
出生
アリストテレスは、紀元前384年、ギリシア北部のハルキディケー半島のスタゲイラという町で生まれました。彼の父親、ニコマコスは、マケドニア王アミュンタス3世の侍医であり、生物学の研究者でもありました。母親については、名前も出自も分かっていません。
幼少期
アリストテレスは幼い頃から聡明で、読書や学問を好みました。父親から医学や生物学の知識を学び、また、弁論術や哲学にも興味を持っていました。
プラトンのアカデメイア
17歳の時、アリストテレスはアテネに渡り、当時最も著名な哲学者であるプラトンのアカデメイアに入学しました。アカデメイアで20年間学び、プラトンの哲学を深く研究しました。プラトンは、アリストテレスに大きな影響を与え、彼を後継者に指名するほどでした。
マケドニア王宮
紀元前343年、マケドニア王フィリッポス2世は、13歳の息子アレクサンドロス(後のアレクサンドロス大王)の教育係としてアリストテレスを招聘しました。アリストテレスはミエザという町でアレクサンドロスに哲学、政治学、弁論術などを教え、彼に大きな影響を与えました。
リュケイオン
紀元前335年、アリストテレスはアテネに戻り、リュケイオンという独自の学園を設立しました。リュケイオンは、哲学、自然科学、政治学など、幅広い分野の研究が行われる場となりました。アリストテレスは、ここで多くの弟子を育て、膨大な量の著作を残しました。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(332)近代民主主義の基礎を築いた思想家ルソーの名言 He who is most slow in making a promise is the most faithful in performance of it.(軽口は傷口)
https://www.eionken.co.jp/note/jean-jacques-rousseau/
心に響く英語ことわざ(334)古代ギリシャの哲学者アリストテレスの名言 Be kind, for everyone you meet is fighting a harder battle.(思いやりは人の宝)
https://www.eionken.co.jp/note/aristotle-4/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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