- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(337)三権分立を提唱したフランスの政治思想家モンテスキューの名言 It is always the adventurous who accomplish great things.(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
“It is always the adventurous who accomplish great things.”
直訳は「偉大なことを成し遂げる者は、常に冒険心を持っている」で、似た日本語のことわざに「虎穴に入らずんば虎子を得ず」があります。
モンテスキュー(Montesquieu)の名言”It is always the adventurous who accomplish great things.”の意味
この名言には、以下の3つの重要なポイントが含まれています。
冒険心とは何か
冒険心とは、未知の領域へ踏み出す勇気と、困難を恐れずに挑戦する精神のことを指します。新しいことにチャレンジしたり、リスクを冒したりすることを意味します。
冒険心がなぜ重要なのか
冒険心を持つことは、偉大なことを成し遂げるために不可欠です。なぜなら、現状に甘んじていては、何も新しいことは生まれません。新しい発見や発明、革新は、常に未知の領域へ踏み出す冒険心から生まれるのです。
誰でも冒険心を持てる
冒険心は、生まれつき持っているものではありません。誰でも意識的に育むことができます。小さなことから始めてみるのも良いでしょう。例えば、普段行かない場所に出かけてみたり、新しいことに挑戦してみたりすることです。
この名言から得られる教訓
偉大なことを成し遂げたいのであれば、冒険心を持つことが大切です。
冒険心は、誰でも意識的に育むことができます。
小さなことから始めて、一歩ずつ未知の領域へ踏み出してみましょう。
補足
この名言は、モンテスキューの著書『法の精神』の中で述べられています。この本の中で、モンテスキューは、三権分立などの政治思想を展開しています。
三権分立とは、立法権、行政権、司法権をそれぞれ独立した機関に委ねることで、権力の集中を防ぎ、自由を保障する政治制度です。
モンテスキューは、自由こそが偉大なことを成し遂げるための土台であると考えていました。そして、冒険心は、自由を追求するための原動力であると信じていたのです。
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似た意味の英語のことわざ
Nothing ventured, nothing gained.
意味: 冒険しなければ、何も得られない。
解説: このことわざは、リスクを冒さなければ、何も成し遂げられないという意味です。何か新しいことを始めたり、目標を達成したりするためには、必ずリスクが伴います。しかし、挑戦しなければ何も得られないということを忘れずに、勇気を持って行動することが大切です。Fortune favors the brave.
意味: 幸運は勇敢な者を味方にする。
解説: このことわざは、勇気を持って行動する者は、幸運に恵まれるという意味です。何か新しいことに挑戦したり、困難な状況に立ち向かったりするときは、勇気が必要です。そして、勇気を持って行動した者は、幸運に恵まれることが多いのです。
Where there’s a will, there’s a way.
意味: 強い意志があれば、道は開ける。
解説: このことわざは、強い意志があれば、どんな困難も乗り越えられるという意味です。何かを成し遂げようと思ったら、強い意志を持つことが大切です。たとえ困難に直面しても、諦めずに努力し続ければ、必ず道は開けます。
その他にも、似た意味を持つことわざ
Out of great risk comes great reward.
(大きなリスクから大きな報酬が生まれる)
He who dares wins.
(思い切って行動する者が勝つ)
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似た意味の日本語のことわざ
虎穴に入らずんば虎子を得ず
意味: 危険を冒さなければ、大きな成果は得られない。
解説: このことわざは、成功するためには、ある程度のリスクを冒す必要があるということを意味しています。偉大なことを成し遂げるためには、チャレンジ精神が必要です。
勇気なくして名将なし
意味: 優れた武将は、勇気を持っている。
解説: このことわざは、リーダーには勇気が必要であるということを意味しています。困難な状況でも、勇気を持って決断し、行動しなければ、人々を導くことはできません。
千里の道も一歩から
意味: 長い道のりも、最初の一歩から始まる。
解説: このことわざは、どんな大きな目標も、小さな一歩から始まるということを意味しています。偉大なことを成し遂げるためには、まず第一歩を踏み出すことが大切です。
石の上にも三年
意味: どんな難しいことでも、根気よく続ければ必ずできるようになる。
解説: このことわざは、目標を達成するためには、忍耐力が必要であるということを意味しています。すぐに結果が出なくても、諦めずに努力し続ければ、必ず成功することができます。
不撓不屈(ふとうふくつ)
意味: どんな困難にも屈しない強い意志。
解説: このことわざは、困難に直面しても、決して諦めない強い意志を持つことが大切であるということを意味しています。偉大なことを成し遂げるためには、不撓不屈の精神が必要です。
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モンテスキューの生い立ち
シャルル=ルイ・ド・セゴンダ、モンテスキュー男爵(1689年1月18日 – 1755年2月10日)は、フランスの哲学者、法学者、政治思想家です。法の精神(1752年)で有名で、三権分立の概念を確立したことで最もよく知られています。
生い立ち
モンテスキューは、フランス南西部ボルドー近くのラ・ブレード城で、貴族の家に生まれました。彼は幼い頃から法律と政治に興味を持っていました。1700年から1711年まで、パリのジュイイ学院で教育を受けました。その後、ボルドーに戻り、弁護士としてのキャリアを開始しました。
法曹界でのキャリア
モンテスキューは、法曹界で成功したキャリアを築きました。1716年にボルドー議会に選出され、1734年にはボルドー高等法院の長官に任命されました。法曹界での経験は、彼の後の著作に大きな影響を与えました。
著述活動
モンテスキューは、法学、政治学、歴史など、幅広い分野で著作を残しました。彼の最も有名な著作は『法の精神』です。この本では、さまざまな国の政治制度を比較検討し、三権分立の重要性を説きました。『法の精神』は、啓蒙思想の最も重要な著作の一つとされており、世界中の政治思想に大きな影響を与えました。
モンテスキューの思想
モンテスキューは、自由と正義の熱心な擁護者でした。彼は、政府の権力は制限されるべきであり、個人の自由は保護されるべきであると信じていました。彼はまた、法の支配と三権分立の重要性を強調しました。
モンテスキューの遺産
モンテスキューは、啓蒙思想の最も重要な人物の一人であり、現代の政治思想に大きな影響を与えました。彼の著作は、世界中の憲法や政治制度に影響を与えています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(336)ドイツの哲学者カントの名言 Beneficence is a duty.(情けは人のためならず)
https://www.eionken.co.jp/note/immanuel-kant/
心に響く英語ことわざ(338)フランスの哲学者・小説家サルトルの名言 Words are loaded pistols.(一言も重し)
https://www.eionken.co.jp/note/jean-paul-sartre-3/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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