- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(353)アップル創業者のスティーブ・ジョブズの名言 I’m convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did.(好きこそ物の上手なり)
“I’m convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. You’ve got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers.”
直訳は「私が続けられたのは、自分の仕事が好きだったからだと確信している。自分が好きなものを見つけなければならない。それは仕事でも恋人でも同じである」で、似た日本語のことわざに「好きこそ物の上手なり」があります。
スティーブ・ジョブズの名言”I’m convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. You’ve got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers.”の意味
スティーブ・ジョブズ(Steven Paul Jobs)のこの名言は、2005年6月12日にスタンフォード大学の卒業式で行われたスティーブ・ジョブズのスピーチの中で語られたものです。簡潔な言葉ながら、仕事と人生における情熱の重要性を力強く訴えています。
情熱こそが困難を乗り越える力となる
ジョブズは、アップル創業から経営追放、そして復帰までの道のりを振り返り、「私がやり遂げられたのは、ただ自分がしていることを愛していたからだ」と述べています。順風満帆とは言い難い道のりの中で、彼を支え続けたのは、仕事への情熱以外の何物でもありませんでした。
仕事も恋愛も、情熱が鍵となる
ジョブズは、仕事と恋愛を同列に語ります。どちらも人生において大きな部分を占めるものであり、真の満足感を得るためには、情熱を持って取り組むことが不可欠であると説いています。
愛せるものを見つけるために探し続ける
ジョブズは、情熱の対象を見つけることが容易ではないことを理解しています。しかし、諦めずに探し続けることが重要だと訴えます。「素晴らしい仕事をするには、自分がやっていることを愛することだ。それがまだ見つかっていないのなら、探し続けろ。妥協するな。」という言葉には、ジョブズ自身の経験に基づいた強い意志が込められています。
名言の背景にあるジョブズの経験
ジョブズは、若い頃から革新的な製品を生み出すことに情熱を注いできました。しかし、必ずしも順調な道のりではありませんでした。アップル創業後の経営難、NeXTやPixarでの挫折など、多くの困難を経験しました。
しかし、ジョブズは決して諦めませんでした。常に新しいことに挑戦し続け、革新的な製品を生み出すことに情熱を持ち続けたのです。その結果、アップルを世界的な企業へと導き、現代のテクノロジーに大きな影響を与えました。
現代社会への示唆
ジョブズの名言は、現代社会における仕事と人生のあり方について示唆を与えてくれます。物質的な豊かさや社会的な地位を追い求めるのではなく、自分が本当に情熱を持てるものを見つけて、それに全力で取り組むことが大切だということを教えてくれます。
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似た意味の英語のことわざ
“Do what you love and you’ll never work a day in your life.”
好きなことをすれば、一生涯働く必要はない。
“Follow your passion and you’ll find your purpose.”
情熱に従えば、人生の目的が見つかる。
“Choose a job you love, and you’ll never have to work another day.”
好きな仕事を選べば、もう一生働く必要はない。
“Love what you do and you’ll do it well.”
好きなことをすれば、上手にできる。
“If you can’t find work you love, you’re in the wrong job.”
好きな仕事が見つからないなら、あなたは間違った仕事をしている。
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似た意味の日本語のことわざ
「好きこそ物の上手なり」
好きで取り組むと、自然と上達するという意味です。
ジョブズの名言と同様に、仕事や恋愛においても、情熱を持って取り組むことが大切であることを示唆しています。
「心中燃ゆる者は鍋も沸く」
熱意を持って取り組めば、どんな困難も乗り越えられるという意味です。
ジョブズ自身も、困難な状況に直面しても決して諦めずに挑戦し続けました。
このことわざは、ジョブズの強い意志と情熱を象徴しています。
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スティーブ・ジョブズ:カリスマ経営者の生い立ちと波乱に満ちた人生
幼少期:恵まれない環境と反骨精神
1955年2月24日、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで、シリア人の父とアメリカ人の母のもとに生まれる。
生後すぐに養子に出され、裕福な夫婦に育てられる。
幼い頃から機械や電子工作に興味を持ち、反骨精神旺盛な少年だった。
高校時代には、友人と自作コンピュータを作るなど、創造性を発揮していた。
大学中退と革新への目覚め
1972年、リード大学に入学するが、6ヶ月で中退。
大学を中退後は、インドを放浪したり、カリフォルニア大学バークレー校のカリフォルニア大学バークレー校でカリグラフィーの講義を聴講したりするなど、自由な生活を送る。
1976年、友人スティーブ・ウォズニアックと共同でアップルコンピュータを設立。
初代パーソナルコンピュータ「Apple I」を開発し、大ヒットを飛ばす。
アップル追放とNeXT、Pixarの挑戦
1985年、経営陣との対立からアップルを追放される。
その後、ワークステーション開発会社NeXTを設立するが、商業的には成功しなかった。
1986年、ルーカスフィルムからコンピュータグラフィック部門を買収し、Pixarを設立。
1995年、映画「トイ・ストーリー」を製作し、世界初の長編フルCGアニメ映画として大ヒットを飛ばす。
アップル復帰と革新の時代
1997年、アップルがNeXTを買収。ジョブズがアップルに復帰する。
1998年、iMacを発売し、大ヒットを飛ばす。
2001年、iPodを発売し、音楽プレーヤー市場を席巻する。
2007年、iPhoneを発売し、スマートフォン市場に革命を起こす。
2010年、iPadを発売し、タブレット市場を創造する。
功績
革新的な製品とカリスマ性で、アップルを世界的な企業へと導いた。
パーソナルコンピュータ、スマートフォン、音楽プレーヤー、タブレットなど、様々な分野に大きな影響を与えた。
現代のテクノロジーの礎を築いた人物として評価されている。
補足
ジョブズは、完璧主義者で、妥協を許さない性格だった。
優れたプレゼンテーション能力で、人々を魅了するカリスマ性を持っていた。
デザインとテクノロジーを融合させ、革新的な製品を生み出すことに情熱を注いでいた。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(352)聖人マザー・テレサの名言 Let us always meet each other with smile, for the smile is the beginning of love.(笑う門には福来る)
https://www.eionken.co.jp/note/mother-teresa-3/
心に響く英語ことわざ(354)「人を動かす」の著書で有名なデール・カーネギーの名言 We are dealing with creatures of emotion, creatures bustling with prejudices and motivated by pride and vanity.(人は感情の生き物)
https://www.eionken.co.jp/note/dale-breckenridge-carnegie/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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