- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(355)米国自動車王のヘンリー・フォードの名言 Failure is simply the opportunity to begin again, this time more intelligently. There is no disgrace in honest failure; there is disgrace in fearing to fail.(失敗は成功の母)
“Failure is simply the opportunity to begin again, this time more intelligently. There is no disgrace in honest failure; there is disgrace in fearing to fail.”
直訳は「失敗は単に、今度はもっと賢くやり直す機会だ。正直な失敗に恥はない。失敗を恐れることが恥だ」で、似た日本語のことわざに「失敗は成功の母」があります。
ヘンリー・フォードの名言”Failure is simply the opportunity to begin again, this time more intelligently. There is no disgrace in honest failure; there is disgrace in fearing to fail.”の意味
ヘンリー・フォード(Henry Ford)この名の深い意味を、5つの視点から紐解きます。
失敗を「学びの機会」と捉え、前向きに捉える
この名言は、失敗をネガティブな結果として捉えるのではなく、次の成功へのステップと捉えることを促しています。失敗から得られる貴重な経験を糧にすることで、より賢く、より強い自分へと成長することができます。
挑戦と失敗は表裏一体であることを理解する
どんな成功者でも、必ずと言っていいほど多くの失敗を経験しています。失敗は挑戦の裏返しであり、成功への過程において不可欠なものです。失敗を恐れて挑戦を避けることは、成長の機会を逃すことになります。
誠実な努力に基づく失敗はむしろ尊い
この名言は、不誠実な手段で得た成功よりも、誠実に努力した上で経験した失敗の方が価値があると説いています。失敗を恐れるあまり、不正な手段に手を染めることは、真の成功とは決して言えません。
失敗を恐れず、挑戦し続けることの重要性
失敗を恐れて行動を抑制することは、何も成し遂げることができません。失敗を恐れずに積極的に挑戦し続けることこそが、成功への近道なのです。
困難に立ち向かう勇気を持つ
失敗は、時に大きな挫折や苦痛を伴います。しかし、そこから立ち上がり、再び挑戦する勇気を持つことが重要です。困難に立ち向かう勇気こそが、真の成功者へと導いてくれるのです。
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似た意味の英語のことわざ
“If at first you don’t succeed, try, try again.”
これは日本語で「最初でうまくいかなくても、諦めずに何度も挑戦しなさい」という意味のことわざです。何度失敗しても諦めずに挑戦し続けることが重要であることを説いています。
“Fall seven times, stand up eight.”
これは日本語で「7回倒れても8回目は立ち上がれ」という意味のことわざです。どんな困難にもくじけずに立ち上がり続けることが大切であることを教えてくれます。
“A man who never makes mistakes never does anything.”
これは日本語で「間違いを犯さない人は何も行動しない」という意味のことわざです。失敗は行動の証であり、失敗を恐れて何も行動しないことは、何も成し遂げることができないことを意味しています。
“There is no failure except in not trying.”
これは日本語で「挑戦しなければ失敗はありえない」という意味のことわざです。失敗を恐れて挑戦しないことこそが、最大の失敗であることを説いています。
“Our greatest glory lies not in never falling, but in rising every time we fall.”
これは日本語で「私たちの最大の栄光は、決して倒れないことではなく、倒れるたびに立ち上がることにある」という意味のことわざです。失敗から立ち上がり、再び挑戦することこそが、真の栄光であることを教えてくれます。
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似た意味の日本語のことわざ
「失敗は成功の母」:
失敗から学ぶことで、より良い結果を得られるようになるという意味のことわざです。ヘンリー・フォードの名言と同様に、失敗を恐れることなく挑戦し続けることの重要性を説いています。
「七転び八起き」:
どんな困難にもくじけずに立ち上がり続けることの大切さを表したことわざです。失敗しても諦めずに挑戦し続けることが、成功への近道であることを教えてくれます。
「転んでもただは起きない」:
失敗を単なる終わりではなく、次へのステップと捉えるポジティブな考え方のことわざです。ヘンリー・フォードの名言が強調している「失敗から学ぶ」という姿勢に通じるものです。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」:
成功するためには、リスクを恐れないで挑戦することが必要であるという意味のことわざです。失敗を恐れずにチャレンジすることで、大きな成果を得られる可能性があることを示唆しています。
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ヘンリー・フォードの生い立ち:機械いじりが大好きだった少年から、自動車王へ
幼少期:機械への情熱
1863年7月30日、アメリカ合衆国ミシガン州ディアボーンの農家に生まれる。
幼い頃から機械いじりが大好きで、15歳頃には独学で内燃機関を組み立ててしまうほど。
16歳でデトロイトへ移り、機械工としての修行を始める。
その後、様々な工場を渡り歩き、技術と経験を積んでいく。
自動車への挑戦
1891年、エジソン照明会社に入社し、技師として働く。
1896年、自宅の工房で初の四輪自動車「クォドリサイクル」を製作。
1901年、2番目の会社「ヘンリー・フォード・カンパニー」を設立するも、経営陣との対立から退社。
1903年、ついに念願の「フォード・モーター・カンパニー」を設立。
T型フォードの登場と大量生産革命
1908年、画期的な大衆車「T型フォード」を発売。
革新的なベルトコンベア方式による大量生産体制を構築し、自動車を大衆のものへと変えた。
当時としては破格の低価格で販売し、アメリカ社会に大きな変革をもたらした。
その後の人生
1919年、経営権を息子に譲るが、実権は依然として握っていた。
その後も、様々な事業に携わり、精力的に活動。ヘンリー・フォードは、単なる自動車メーカーの創業者ではなく、20世紀のアメリカ社会に大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。彼の革新的なアイデアと行動力は、現代社会にも大きな影響を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(354)「人を動かす」の著書で有名なデール・カーネギーの名言 We are dealing with creatures of emotion, creatures bustling with prejudices and motivated by pride and vanity.(人は感情の生き物)
https://www.eionken.co.jp/note/dale-breckenridge-carnegie/
心に響く英語ことわざ(356)マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツの名言 Success is a lousy teacher. It seduces smart people into thinking they can’t lose.(驕れる者は久しからず)
https://www.eionken.co.jp/note/william-henry-gates-iii/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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