- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.07

心に響く英語ことわざ(363)フランス皇帝だったナポレオン・ボナパルトの名言 Take time to deliberate, but when the time for action comes, stop thinking and go in.(時機を逸しては後悔する)
“Take time to deliberate, but when the time for action comes, stop thinking and go in.”
直訳は「熟慮する時間を取れ、行動するときが来たら、考えるのをやめて実行に移せ」で、似た日本語のことわざに「時機を逸しては後悔する」があります。
“deliberate”は「熟考する、慎重に検討する」などを意味し、発音は“dilíbərèit”、音節は“de・lib・er・ate”です。
ナポレオン・ボナパルトの名言”Take time to deliberate, but when the time for action comes, stop thinking and go in.”の意味
ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)のこの名言は、状況判断と行動のバランスの重要性を説いた言葉です。
この名言は、二つの重要な側面を強調しています。
熟考と慎重な判断
まず、”Take time to deliberate” という部分は、行動を起こす前に十分な時間をかけて状況を分析し、慎重に判断することの重要性を示しています。
これは、意思決定において、あらゆる情報や可能性を考慮し、最善の選択肢を選ぶために不可欠な要素です。
ナポレオン自身も、戦場において綿密な情報収集と分析に基づいた戦略を立て、勝利を収めてきたことで知られています。
決断力と行動力
しかし、”when the time for action comes, stop thinking and go in.” という部分は、十分な検討を重ねた後は、迷いなく行動に移すことの重要性を強調しています。
いくら考え抜いても、実際に動かなければ何も変わりません。
むしろ、考えすぎは優柔不断を招き、チャンスを逃してしまう可能性もあります。
ナポレオンは、状況を判断し、決断を下したら、迅速かつ果敢に行動に移すことで、数々の戦いに勝利を収めてきました。
この名言は、
ビジネスにおける重要な意思決定
スポーツにおける勝負の瞬間
日常生活における様々な場面
など、あらゆる状況において重要となる教訓と言えるでしょう。
以下に、この名言から得られる具体的な示唆をいくつか挙げます。
重要な判断を下す前に、十分な時間をかけて情報を収集し、分析する。
様々な選択肢を検討し、最善と思われるものを選ぶ。
一度決断したら、迷いなく行動に移す。
状況に応じて、柔軟に考えを変えることも恐れない。
行動の結果を分析し、次回に活かす。
これらの示唆を参考に、状況判断と行動のバランスを意識することで、より良い結果を導き出すことができるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Look before you leap.
意味: 行動を起こす前に、よく考えること。
解説: このことわざは、行動を起こす前に、その結果をよく考え、慎重に判断することの重要性を説いています。
Strike while the iron is hot.
意味: 好機を逃さずに、すぐに実行する。
解説: このことわざは、チャンスが訪れた時に迷わず行動することの重要性を説いています。
Fortune favors the bold.
意味: 大胆な者は幸運に恵まれる。
解説: このことわざは、リスクを恐れずに挑戦する者が成功を収めやすいことを意味しています。
He who hesitates is lost.
意味: 迷っているうちにチャンスを逃してしまう。
解説: このことわざは、決断を先延ばしにしていると、チャンスを逃してしまう可能性があることを意味しています。
There is no time like the present.
意味: 今が一番良い時である。
解説: このことわざは、先延ばしにせず、今すぐ行動することの重要性を説いています。
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似た意味の日本語のことわざ
早計は後悔のもと
意味: 考えが浅く、軽率に行動すると、後で後悔することになる。
解説: このことわざは、行動を起こす前に十分に考えることの重要性を説いています。
決断は一呼吸
意味: 重要な決断をする時は、深呼吸をしてから行動する。
解説: このことわざは、慌てて決断するのではなく、落ち着いてから行動することの重要性を説いています。
迷ったら一歩踏み出す
意味: 考えすぎて何も行動できない時は、とりあえず一歩踏み出してみる。
解説: このことわざは、行動することで状況が変わることもあることを意味しています。
時機を逸しては後悔する
意味: 行動するべき時を逃すと、後で後悔することになる。
解説: このことわざは、チャンスを逃さないことの重要性を説いています。
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ナポレオン・ボナパルトの生い立ち
生誕と家族
誕生: ナポレオン・ボナパルトは、1769年8月15日、フランス領コルシカ島のアジャクシオで生まれました。
家系: 父親はシャルル・ボナパルト、母親はレティツィア・ラモリーノ。家は没落した小貴族でしたが、コルシカ島の独立運動に参加していました。
兄弟姉妹: 8人兄弟の次男。特に年上の兄ジョゼフとは親密で、彼の支援を受けて出世していくことになります。
幼少期と教育
幼少期: 幼い頃から活発で、読書を好み、歴史や数学に秀でていました。
教育: 9歳の時にフランス本土へ渡り、王立オートゥン陸軍幼年学校に入学。その後、王立パリ士官学校に進学し、砲兵科を卒業しました。
影響: 幼少期からコルシカ島の独立運動やフランス革命の思想に触れ、強い影響を受けたとされています。
青年期と軍人としてのキャリア
初任官: 1785年に砲兵少尉として任官。その後、各地を転々とし、軍人としての経験を積みます。
フランス革命: フランス革命勃発後、革命政府軍に参加。その才能と功績を認められ、昇進を重ねていきます。
トゥーロン攻囲戦: 1793年、トゥーロン攻囲戦で指揮を執り、勝利を収めたことで一躍有名になりました。この勝利により、ナポレオンは准将に昇進し、フランス革命政府にその名を知らしめました。
イタリア遠征と台頭
イタリア遠征: 1796年、イタリア遠征軍司令官に任命され、オーストリア軍と戦いました。圧倒的な戦略と戦術で勝利を重ね、イタリア北部を制圧しました。
英雄としての名声: イタリア遠征での勝利により、ナポレオンはフランス国民の英雄となりました。彼の軍事的才能とカリスマ性は、人々を魅了しました。
エジプト遠征: 1798年、イギリスの植民地支配を脅かすためにエジプト遠征を実行しましたが、失敗に終わりました。しかし、この遠征での経験は、ナポレオンにオリエント世界への興味をもたらしました。
クーデターと皇帝即位
クーデター: 1799年、混乱するフランス政治を立て直すためにクーデターを起こし、第一統領に就任しました。
ナポレオン1世の即位: 1804年、フランス元老院の決議により、皇帝に即位。ナポレオン1世が誕生しました。
その後の経歴
ヨーロッパ支配: 皇帝即位後、ナポレオンはヨーロッパ各地を征服し、広大な帝国を築きました。
ワーテルローの戦い: 1815年、ワーテルローの戦いでイギリス・プロイセン連合軍に敗北し、流刑地であるセントヘレナ島へ島流しとなりました。
ナポレオン・ボナパルトは、フランス革命の混乱の中で台頭し、皇帝としてヨーロッパに君臨した人物です。その軍事的天才とカリスマ性は、多くの人々を魅了しました。しかし、彼の野望は最終的に挫折し、流刑地で生涯を終えました。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(362)アルゼンチンのプロサッカーのスーパースターのリオネル・メッシの名言 Sometimes you have to accept you can’t win all the time.(負けて学ぶ)
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心に響く英語ことわざ(364)古代ローマの政務官ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の名言 It is better to create than to learn. Creating is the essence of life.(独創こそ天より授かる)
https://www.eionken.co.jp/note/gaius-julius-caesar/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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