- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(398)南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの名言 Part of being optimistic is keeping one’s head pointed toward the sun, one’s feet moving forward.(不撓不屈の精神)
“Part of being optimistic is keeping one’s head pointed toward the sun, one’s feet moving forward.”
直訳は「楽観的な態度を保つためには、顔を常に太陽に向け、足を前に進めることが大切である」で、似た意味の日本語のことわざに「不撓不屈の精神(ふとうふくつのせいしん)」があります。
ネルソン・マンデラの名言”Part of being optimistic is keeping one’s head pointed toward the sun, one’s feet moving forward.”の意味
ネルソン・マンデラ(Nelson Rolihlahla Mandela)のこの名言は、マンデラ氏が27年間の獄中生活の中で培った、楽観主義と行動力に対する深い洞察を表しています。
楽観的な態度とは
まず、この名言における「楽観的な態度」とは、どのような意味なのでしょうか?
マンデラ氏は、楽観的な態度とは、困難な状況に直面しても希望を捨てず、前向きな気持ちを持ち続けることであると考えていました。彼は、たとえどんなに苦しい状況でも、必ず良い方向へ進むことができると信じていました。
常に太陽に向ける顔
名言の後半「顔を常に太陽に向け」は、楽観的な態度を維持するために必要な心構えを表しています。
太陽は、光と熱の源であり、生命の象徴です。顔を太陽に向けることは、希望の光を見失わず、前向きな気持ちで未来を見つめることを意味します。
前へ進む足
そして「足を前に進める」ことは、楽観的な態度を行動に移すことを意味します。
どんなに希望を持っていても、行動しなければ何も変わりません。足を前に進めることは、困難に立ち向かい、目標に向かって努力することを表します。
困難な状況でも希望を持ち続ける
マンデラ氏自身、南アフリカのアパルトヘイト体制に反対する活動家として、27年間もの獄中生活を余儀なくされました。しかし、彼は決して希望を捨てず、楽観的な態度を保ち続けました。
そして、出獄後には大統領に就任し、南アフリカの民主化に大きく貢献しました。
名言の現代における意味
マンデラ氏の名言は、現代社会においても、多くの人々に勇気を与え続けています。
私たちは、人生の中で様々な困難に直面します。しかし、マンデラ氏のように、楽観的な態度を保ち、前向きに行動することで、どんな困難も乗り越えることができるのです。
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似た意味の英語のことわざ
Hope for the best, but prepare for the worst.
これは、物事を楽観的に捉えながらも、最悪の事態にも備えることの重要性を説いたことわざです。
マンデラの名言と同様に、希望を持ち続けることの大切さを強調しながらも、現実的な視点も忘れずにいることの重要性を訴えています。
Where there’s a will, there’s a way.
これは、「強い意志があれば、どんな困難も乗り越えられる」という意味のことわざです。
マンデラの名言と同様に、行動することの重要性を強調しています。
ただ希望を持つだけでなく、目標達成のために努力することが大切であることを示唆しています。
Keep your face to the sunshine and the shadows will fall behind you.
これは、「常に前向きに考え行動すれば、困難は乗り越えられる」という意味のことわざです。
マンデラの名言と同様に、楽観的な態度と前向きな行動の重要性を強調しています。
困難に直面しても、くじけずに目標に向かって進んでいくことの大切さを示唆しています。
Never give up on your dreams.
これは、「どんな夢も諦めなければ、必ず叶う」という意味のことわざです。
マンデラの名言と同様に、希望を持ち続けることの大切さを強調しています。
どんな困難にも直面しても、夢を諦めずに努力し続けることの大切さを示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
晴れた空を見上げれば、雨雲は消えていく
これは、どんな困難な状況でも、希望を持ち続けることの大切さを説いたことわざです。楽観的な態度を保つことの重要性を強調しています。
思い立ったが吉日
これは、行動することの重要性を説いたことわざです。マンデラの名言と同様に、目標達成のためにはまず一歩を踏み出すことが大切であることを示唆しています。
継続は力なり
これは、目標達成のためには継続することが大切であることを説いたことわざです。困難に直面しても諦めずに努力し続けることの大切さを示唆しています。
不撓不屈の精神
これは、どんな困難にも屈しない強い意志を持つことの大切さを説いたことわざです。困難に立ち向かう勇気の大切さを強調しています。
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ネルソン・マンデラ: 南アフリカの英雄、その生い立ちと壮絶な人生
誕生と幼少期
ネルソン・マンデラは、1918年7月18日、南アフリカ東ケープ州のテムブ族の村ムベゾで生まれました。
マンデラは、テムブ族の首長であるガダラ・ヘンリー・マンデラの息子として生まれました。伝統的なテムブ族の生活の中で育ち、幼い頃から正義感と強い意志を持っていました。
高等教育と政治への目覚め
1939年、マンデラはフォート・ヘア大学に入学し、法律を学びました。大学時代には、人種隔離政策(アパルトヘイト)に反対する学生運動に参加し、政治活動に目覚めます。
1940年代、マンデラはヨハネスブルグに移住し、弁護士として働き始めました。同時に、アフリカ民族会議(ANC)に参加し、アパルトヘイト撤廃のための活動に本格的に取り組むようになります。
非暴力抵抗と武装闘争
1950年代、南アフリカ政府はアパルトヘイト政策を強化し、黒人に対する弾圧をさらに強めました。マンデラは、非暴力抵抗を通じてアパルトヘイト撤廃を目指すANCの活動に深く関与します。
しかし、政府の弾圧は激化し、1961年にANCは非合法化されました。マンデラは、武装闘争組織「民族の槍」を結成し、ゲリラ戦を展開します。
27年間の獄中生活
1962年、マンデラは逮捕され、国家反逆罪で終身刑判決を受けました。その後27年間を獄中で過ごすことになります。
獄中でも、マンデラはアパルトヘイト撤廃のための活動を続け、国際的な反アパルトヘイト運動のシンボルとなりました。
釈放と大統領就任
1990年、南アフリカ政府はついにアパルトヘイト政策を撤廃し、マンデラは釈放されました。
釈放後、マンデラはANCの党首に就任し、白人と黒人の和解と民主化に向けて尽力しました。1994年、南アフリカ初の黒人大統領に選出されました。
大統領としての功績
大統領として、マンデラは人種融和政策を推進し、アパルトヘイト時代の傷跡を癒すことに努めました。また、経済発展や教育改革にも取り組むなど、南アフリカの発展に大きく貢献しました。
晩年
1999年に大統領を退任した後も、マンデラは慈善活動や人権活動に積極的に取り組み続けました。
ネルソン・マンデラが残した遺産
ネルソン・マンデラは、20世紀最も偉大な指導者の一人として称賛されています。彼は、非暴力抵抗と人種融和の精神で、アパルトヘイトという人種差別体制を解体し、南アフリカに民主主義をもたらしました。
マンデラの勇気、決断力、そして慈悲は、世界中の人々に希望を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(397)米国独立宣言を起草したベンジャミン・フランクリンの名言 He that is good for making excuses is seldom good for anything else.(言い訳の多い者は、責任を負わぬ)
https://www.eionken.co.jp/note/benjamin-franklin-4/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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