- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(444)「ローマの休日」で有名な女優オードリー・ヘップバーンの名言 People, even more than things, have to be restored, renewed, revived, reclaimed, and redeemed; never throw out anyone.(過ちを改むるに憚ることなかれ)
”People, even more than things, have to be restored, renewed, revived, reclaimed, and redeemed; never throw out anyone.”
直訳は「人は、物以上に、回復され、新しくされ、復活され、再生され、取り戻されなければならない。決して誰も捨ててはいけない」で、似た意味のことわざに「過ちを改むるに憚ることなかれ」(あやまちをあらたむるにはばかることなかれ)があります。
“restore”は「回復させる、元気を取り戻させる、元の状態に戻す、修復する」などを意味し、発音は“ristɔ́r”、音節は“re・store”です。
“revive”は「復活させる、よみがえらせる」などを意味し、発音は“riváiv”、音節は“re・vive”です。
“reclaim”は「再生する、改善する」などを意味し、発音は“rikléim”、音節は“re・claim”です。
“redeem”は「回復する、取り戻す」などを意味し、発音は“ridíːm”、音節は“re・deem”です。
オードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)の名言”People, even more than things, have to be restored, renewed, revived, reclaimed, and redeemed; never throw out anyone.”の意味
この名言は、人間の価値と人間関係の重要性について深い洞察を示しています。
人間の価値:オードリー・ヘップバーンは、物よりも人間の方が大切だと強調しています。物は簡単に捨てたり交換したりできますが、人間はそうではありません。
人間の可能性:「restored(修復)」「renewed(刷新)」「revived(蘇生)」「reclaimed(取り戻す)」「redeemed(贖う)」という言葉は、人間には常に成長し、変化し、改善する可能性があることを示唆しています。
忍耐と理解:この言葉は、人々が困難な時期を経験したり、間違いを犯したりしても、彼らを見捨てるべきではないという考えを表しています。
赦しの重要性:「never throw out anyone(誰も捨てないで)」という部分は、赦しの重要性を強調しています。ヘップバーン自身、ナチスを支持した父親を後年赦し、支援したことが知られています。
人間関係の価値:この言葉は、人間関係を大切にし、修復し、育むことの重要性を説いています。
人道主義的視点:ヘップバーンのUNICEF親善大使としての経験が、この言葉に反映されていると考えられます。困難な状況にある人々を支援し、彼らの尊厳を回復することの重要性を示唆しています。
この名言は、人間の価値、成長の可能性、赦し、そして人間関係の重要性を強調しており、ヘップバーンの深い人間愛と洞察を表現しています。それは、私たちに他者への思いやりと理解を持ち続けることの大切さを教えてくれます。
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似た意味の英語のことわざ
“Every saint has a past, every sinner has a future.” – Oscar Wilde
(すべての聖人には過去があり、すべての罪人には未来がある)
意味:誰もが過ちを犯す可能性があり、同時に誰もが改善する可能性を持っているということ。
“To err is human, to forgive divine.” – Alexander Pope
(過ちを犯すのは人間的であり、許すのは神的である)
意味:人間は間違いを犯すものだが、それを許すことは高潔な行為であるということ。
“There’s no such thing as a hopeless case.” – Unknown
(望みのない事例など存在しない)
意味:どんな人や状況でも、常に改善の可能性があるということ。
“It’s never too late to turn over a new leaf.” – English Proverb
(新しいページをめくるのに遅すぎることはない)
意味:人生をやり直したり、新しい始まりを作ったりするのに遅すぎることはないということ。
“Everyone deserves a second chance.” – Common saying
(誰もが二度目のチャンスを受けるに値する)
意味:過ちを犯した人にも、再び機会を与えるべきだということ。
“There is good in everyone.” – Unknown
(誰の中にも良いものがある)
意味:すべての人間に価値があり、良い面があるということ。
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似た意味の日本語のことわざ
「人を見捨てるな」
意味:直接的に、誰も見捨てるべきではないという教えです。
「過ちを改むるに憚ることなかれ」
意味:人は間違いを犯すものだが、それを認めて改善することが大切だという教えです。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」
意味:人生は困難に満ちているが、それを乗り越えていく過程が大切だという教えです。
「人は見かけによらぬもの」
意味:外見や一時的な印象で人を判断せず、その人の本質を見る大切さを説いています。
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵」
意味:人間関係の重要性と、思いやりの心が味方を作ることを強調しています。
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オードリー・ヘップバーンの生涯
誕生と幼少期
1929年5月4日、ベルギーのブリュッセルで生まれる
母は男爵位を持つオランダ人、父はイギリスとアイルランドの血を引くビジネスマン
6歳の時に父親がナチズムの信奉者となり家庭を捨てる
戦時中の経験
両親の離婚後、母と暮らす中で戦時下の困窮生活を経験
バレリーナを目指すも、栄養失調のため断念
女優としてのキャリア
バレリーナの夢を諦め、女優の道を選択
1953年、『ローマの休日』で主演デビューし、一躍スターに
『ティファニーで朝食を』『マイ・フェア・レディ』など多数の名作に出演
ファッションアイコンとしての側面
ジバンシーとの親交が深く、多くの映画衣装を手掛ける
リトル・ブラック・ドレスなど、彼女のスタイルは多くの人々に影響を与える
人道的活動
1988年、UNICEF親善大使に就任
世界中の子どもたちのために精力的に活動
晩年と遺産
1993年1月20日、スイスの自宅で63歳で死去
死後も映画やファッションのアイコンとして影響力を持ち続ける
オードリー・ヘップバーンは、困難な幼少期を経験しながらも、才能と努力で世界的な女優となり、晩年は人道的活動に尽力しました。彼女の優雅さ、才能、そして思いやりの心は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(443)「ひまわり」で有名な画家のゴッホの名言 Do not quench your inspiration and your imagination; do not become the slave of your model.(人の真似はするな)
https://www.eionken.co.jp/note/vincent-van-gogh/
心に響く英語ことわざ(445)英国の喜劇俳優チャップリンの名言 We all want to help one another. Human beings are like that. We want to live by each other’s happiness, not by each other’s misery.(持ちつ持たれつ)
https://www.eionken.co.jp/note/charles-spencer-chaplin/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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