- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(479)世界的なベストセラー作家アガサ・クリスティの名言 Curious things, habits. People themselves never knew they had them.(古い習慣はなかなか変わらない)
“Curious things, habits. People themselves never knew they had them.”
直訳は「奇妙なものだ、習慣というのは。人は自分がどんな習慣を持っているのか、自分では気づいていないことが多い」で、似た意味のことわざに「古い習慣はなかなか変わらない」があります。
アガサ・クリスティ(Agatha Christie)の名言 Curious things, habits. People themselves never knew they had them.の意味
この言葉は、人間の行動や思考における習慣の奥深さを表しています。
習慣の無意識性:
人は、日常的に繰り返す行動や思考のパターンを習慣として身につけています。しかし、それらの習慣が自分自身の一部となりすぎてしまい、まるで空気のように意識せずに過ごしていることが多いのです。
習慣の多面性:
習慣は、良い面と悪い面、どちらも持ち合わせています。効率的な作業を可能にする一方で、固定観念を生み出したり、新しいことに挑戦するのを妨げたりすることもあります。
自己認識の難しさ:
人は、自分自身を客観的に捉えることが難しい生き物です。特に、日々の生活の中で無意識に繰り返している習慣については、客観的な視点を持つことがさらに困難になります。
名言が示唆すること
この名言から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
自己観察の重要性:
自分自身の行動や思考を客観的に観察し、どのような習慣を持っているのかを意識することが大切です。
習慣の改善:
不必要な習慣を見つけることで、それを改善し、より良い自分へと成長することができます。
他者への理解:
他人の行動や言動を理解するためには、その人がどのような習慣を持っているのかを考慮することが重要です。
アガサ・クリスティの視点
アガサ・クリスティは、ミステリー作家として、人間の心理を深く洞察していました。この名言は、彼女が人間の本質について深く考えていたことを示しています。人は、自分が思っている以上に、過去の経験や環境によって形成された習慣に支配されているのかもしれません。
まとめ
アガサ・クリスティのこの名言は、私たちに自己認識の重要性を教えてくれます。自分自身の習慣を意識することで、より深く自分自身を理解し、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Old habits die hard.
意味:古い習慣はなかなか変わらない。
このことわざは、一度身についた習慣を変えることの難しさを表しています。アガサ・クリスティの名言は、習慣がいかに根深く私たちの中に存在しているかを示唆しており、このことわざと共通するテーマを持っています。
Familiarity breeds contempt.
意味:慣れは侮蔑を招く。
このことわざは、あるものに慣れ親しむと、その価値を見失ったり、その存在を当たり前のように思ったりするようになることを意味します。アガサ・クリスティの名言と同様に、人間は自分の習慣に気づきにくく、その重要性を過小評価しがちであることを示唆しています。
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アガサ・クリスティの生い立ち
アガサ・クリスティは、世界中で愛読されているミステリー小説の女王として知られています。彼女の人生は、ミステリー小説に彩られた興味深いものでした。
名門育ちからミステリー作家へ
生い立ち: 1890年、イギリスのデヴォンシャーで生まれました。裕福な家庭で育ち、幼少期は豊かな自然の中で過ごしました。
教育: 家庭教師のもとで教育を受け、読書好きの少女でした。特に、エドガー・アラン・ポーやアーサー・コナン・ドイルの作品に魅せられ、ミステリーの世界に足を踏み入れます。
結婚と作家デビュー: 第一次世界大戦中、陸軍看護婦として働き、そこで知り合ったアーチボルド・クリスティーと結婚。結婚後、執筆活動を本格化させ、1920年に「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビューを果たします。
失踪事件: 1926年、夫との関係が悪化し、11日間行方不明になるという事件が起こりました。この失踪は、世間を騒がせ、多くの憶測を呼びました。
再婚と活躍: 失踪後、考古学者のマックス・マローワンと再婚し、エジプトでの発掘調査にも同行するなど、活発な活動を続けました。
晩年: 晩年は、コッツウォルズの自宅で執筆活動に専念し、数多くの作品を発表し続けました。1976年に91歳で生涯を閉じました。
ミステリー女王の秘密
多様なキャラクター: エルキュール・ポアロやミス・マープルなど、個性豊かな探偵キャラクターを生み出し、読者を魅了しました。
巧妙なトリック: 読者を裏切るような巧妙なトリックを仕掛け、常に読者を驚かせました。
心理描写の深さ: 登場人物の心理を深く掘り下げ、読者に共感と謎解きの楽しさを提供しました。
アガサ・クリスティが残したもの
アガサ・クリスティは、ミステリー小説というジャンルを確立し、世界中の読者に愛される作品を生み出しました。彼女の作品は、単なる推理小説にとどまらず、人間心理や社会問題など、様々なテーマを扱っており、読者に深い思考を促します。
まとめ
アガサ・クリスティは、裕福な家庭に生まれ、ミステリー小説に魅せられた少女から、世界的に有名なミステリー作家へと成長しました。彼女の波乱に満ちた人生と、数々の名作は、今もなお多くの読者を魅了し続けています。
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