- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(481)「華麗なるギャツビー」で有名な米国人作家スコット・フィッツジェラルドの名言 Vitality shows in not only the ability to persist but the ability to start over.(やり直すには遅すぎるということはない)
“Vitality shows in not only the ability to persist but the ability to start over.”
直訳は「活力は、やり続ける力だけでなく、やり直す力にも表れる」で、似た意味のことわざに「やり直すには遅すぎるということはない」があります。
スコット・フィッツジェラルド(Scott Fitzgerald)の名言 Vitality shows in not only the ability to persist but the ability to start over.の意味
この言葉は、単に「努力すること」の重要性だけでなく、人生において立ち止まり、新たなスタートを切る勇気の大切さを訴えています。
やり続ける力:
目標に向かって努力し続ける、継続する力の重要性を示しています。これは多くの成功者が語る普遍的なテーマです。
やり直す力:
失敗や挫折を恐れず、再び立ち上がり、新たな挑戦をすることの大切さを強調しています。これは、変化の激しい現代社会において特に重要な能力と言えるでしょう。
名言が示唆すること
人生は変化するもの:
人生は常に変化しており、計画通りに進まないこともあります。
失敗は成功へのステップ:
失敗は、成長の機会であり、新たなスタートを切るためのきっかけとなることがあります。
柔軟性と適応力:
変化に対応し、新しい状況に適応していくことが重要です。
活力のある人生:
常に新しいことに挑戦し、成長し続けることで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
フィッツジェラルドの視点
スコット・フィッツジェラルドは、ジャズエイジを代表する作家の一人であり、華やかな都会生活の裏側にある虚無感や絶望を描きました。この名言は、彼の作品の中で描かれる登場人物たちの葛藤や再生を反映していると言えるでしょう。
まとめ
この名言は、単に努力を続けることの重要性を説くだけでなく、人生の様々な局面で立ち止まり、新たなスタートを切る勇気を持つことの大切さを教えてくれます。それは、困難な状況に直面したとき、私たちに希望と勇気を与えてくれる言葉と言えるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
It’s never too late to start over. (やり直すには遅すぎるということはない): フィッツジェラルドの名言とほぼ同じ意味で、何度でもやり直すことができるという希望を与える言葉です。
Every end is a new beginning. (すべての終わりは新しい始まり): 失敗や変化は、新しいスタートを切るチャンスであるという考え方を表しています。
Fall seven times, stand up eight. (七転び八起き): 何度失敗しても立ち上がり、やり続けることの大切さを強調しています。
The best time to plant a tree was 20 years ago. The second best time is now. (木を植えるのに最適な時期は20年前、次に良い時期は今だ): どんな状況でも、今すぐ行動を起こすことの重要性を説いています。
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似た意味の日本語のことわざ
七転び八起き: 何度失敗しても立ち上がり、やり続けることの大切さを表しています。フィッツジェラルドの名言の「やり直す力」に強く結びつく言葉です。
失敗は成功のもと: 失敗から学ぶことで、より大きな成功を掴むことができるという考え方です。フィッツジェラルドの名言の「やり直す」という行為は、失敗を糧にすることを意味しています。
塞翁が馬: 一見、不幸に見える出来事が、後に幸運に転じることもあるという考え方です。これは、人生の転換期や、やり直す機会が訪れることを暗示しています。
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スコット・フィッツジェラルドの生い立ち
F・スコット・フィッツジェラルドは、20世紀初頭のアメリカを代表する小説家の一人です。彼の作品は、華やかなジャズエイジのアメリカ社会を背景に、若者たちの夢と絶望を描いたことで知られています。
華やかな時代と内面の葛藤
裕福な家庭での生い立ち: フィッツジェラルドは、1896年にミネソタ州セントポールで生まれました。裕福な家庭で育ち、恵まれた環境の中で過ごしました。しかし、その一方で、内面には孤独や不安を抱えていたとも言われています。
文学への目覚め: 少年時代から文学に興味を持ち、特に詩作に熱中しました。プリンストン大学に進学しますが、文学への情熱が強く、学業よりも創作活動に力を入れていました。
「グレート・ギャツビー」の誕生: 第一次世界大戦に従軍した後、作家として本格的に活動を始めます。代表作である「グレート・ギャツビー」は、アメリカンドリームを追い求める男の悲劇を描いた作品で、彼の代表作として広く知られています。
ジャズエイジとの関わり: フィッツジェラルドは、華やかなジャズエイジを体験し、その時代の若者たちの生き方を作品に描き出しました。しかし、その華やかさの裏側にある虚無感や絶望も同時に表現しており、彼の作品は現代においても共感を呼ぶものとなっています。
アルコール依存症と晩年: 成功を収めた一方で、アルコール依存症に悩まされ、晩年は経済的な困窮に苦しみました。1940年に44歳の若さで世を去りました。
フィッツジェラルドの作品の特徴
華やかな描写: ジャズエイジの華やかな社会を背景に、豪華なパーティーや美しい女性などを鮮やかに描写しています。
若者たちの夢と絶望: アメリカンドリームを追い求める若者たちの姿を描くとともに、その夢が叶わない現実とのギャップ、そしてそこから生まれる絶望を描いています。
恋愛と結婚: 愛と結婚をテーマにした作品が多く、男女の恋愛模様を繊細に描いています。
失われた世代: フィッツジェラルドは、「失われた世代」と呼ばれる作家の一人として知られています。第一次世界大戦後のアメリカ社会における若者たちの混乱や虚無感を表現しました。
まとめ
スコット・フィッツジェラルドは、華やかなジャズエイジを背景に、若者たちの夢と絶望を描いた作家です。彼の作品は、現代においても普遍的なテーマを含んでおり、多くの人々に読まれ続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(480)「レ・ミゼラブル」で有名なフランスの作家ヴィクトル・ユーゴーの名言 The future has several names. For the weak, it is impossible; for the fainthearted, it is unknown; but for the valiant, it is ideal.(志せば道あり)
https://www.eionken.co.jp/note/victor-hugo-b/
心に響く英語ことわざ(482)叙事詩「神曲」で有名なイタリアの詩人ダンテの名言 Pride, envy, and avarice – these are the sparks that have set on fire the hearts of all men.(欲の深き者は身を滅ぼす)
https://www.eionken.co.jp/note/dante-alighieri-b/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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