- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(516)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 To improve is to change; to be perfect is to change often.(現状維持は後退なり)
“To improve is to change; to be perfect is to change often.”
直訳は「向上とは変化することであり、完璧であるとは、しばしば変化することである」で、似た意味のことわざに「現状維持は後退なり」があります。
チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer Churchill)の名言 To improve is to change; to be perfect is to change often.の意味
変化の重要性: 物事をより良くするためには、変化を恐れてはいけない。
完璧主義の否定: 完璧を求めるのではなく、常に改善を続けることが大切。
変化を恐れないこと: 変化は成長の証であり、新しい可能性を開く。
つまり、チャーチルは、変化こそが成長の源であり、完璧を求めるのではなく、常に改善し続けることが重要であると述べているのです。
この言葉から得られる教訓
この言葉から、私たちは以下の様な教訓を得ることができます。
現状に満足せず、常に改善を心がける:
変化を恐れず、新しいことに挑戦し続けることが大切です。
完璧主義を捨てる:
完璧を求めるあまり、行動に移せない状況を避けるべきです。
柔軟な姿勢を持つ:
変化に対応できる柔軟な姿勢を持つことが重要です。
この言葉が生まれた背景
チャーチルは、第二次世界大戦中の英国の首相として、数々の困難な決断を迫られました。彼は、常に変化の激しい状況に対応し、新しい戦略を立てていく必要がありました。このような経験から、彼は変化の重要性を深く理解していたと考えられます。
現代社会への示唆
現代社会は、技術の進歩や社会の変化が非常に速いスピードで進んでおり、私たちも常に変化に対応していく必要があります。チャーチルの言葉は、このような現代社会において、私たちに生きる上で重要な指針を与えてくれます。
まとめ
チャーチルのこの名言は、変化を恐れず、常に成長し続けることの大切さを教えてくれます。この言葉は、私たちが仕事や人生において、より良い未来に向かって進んでいくためのヒントとなるでしょう。
***
似た意味の英語のことわざ
The only constant is change.(唯一不変なのは変化である。) これは、世の中のあらゆるものは常に変化し続けており、変化こそが自然の摂理であることを表しています。チャーチルの名言と同様に、変化を恐れるのではなく、受け入れることの重要性を強調しています。
If you always do what you’ve always done, you’ll always get what you’ve always got.(いつもと同じことをしていれば、いつもと同じ結果しか得られない。) これは、現状に満足せず、新しいことに挑戦する重要性を説くことわざです。変化を恐れずに新しいことを試すことで、より良い結果を得られる可能性があることを示唆しています。
No pain, no gain.(痛みなしに得るものなし。) これは、努力なしに成果は得られないという意味ですが、変化を伴う成長には必ず困難が伴うことを暗に示しています。変化を恐れることなく、困難を乗り越えることで、成長を遂げることができるという考え方を表しています。
***
似た意味の日本語のことわざ
「現状維持は後退なり」: この言葉は、現状に満足していると、結果的に後退してしまうことを警告しています。常に前進し、改善していくことの重要性を説いています。
「変化こそが唯一不変のもの」: この言葉は、英語のことわざ「The only constant is change.」の直訳であり、世の中の全ては常に変化し続けていることを表しています。変化を恐れるのではなく、受け入れることの重要性を強調しています。
***
ウィンストン・チャーチルの生い立ち
波乱万丈な人生と偉大な業績
ウィンストン・チャーチルは、20世紀を代表する政治家の一人であり、第二次世界大戦中のイギリス首相として、ナチス・ドイツとの戦いを指揮し、連合国の勝利に大きく貢献しました。彼の生い立ちには、政治家としての成功だけでなく、数々のドラマティックな出来事が詰まっています。
華麗なる家系と複雑な家庭環境
1874年、チャーチルはイギリス貴族の家に生まれました。彼の祖父はマールバラ公爵であり、華麗な一族出身でした。しかし、彼の両親の結婚は必ずしも幸せなものではなく、両親の確執は幼いチャーチルにも大きな影響を与えました。
不安定な学生時代と軍への道
チャーチルは幼少期から勉強が大の苦手で、学校でも目立った成績を残すことはできませんでした。そのため、大学に進学せず、陸軍士官学校へと進みました。軍隊での生活は、彼にとって規律を学ぶ良い機会となりましたが、同時に、その厳格な規則に息苦しさを感じていたとも伝えられています。
記者として活躍と政治家への転身
その後、チャーチルは記者としてキューバやスーダンでの戦争を取材し、その経験は彼の視野を広げました。これらの経験を通じて、彼は政治への関心を深め、1899年に保守党から下院議員に初当選。政治家としてのキャリアをスタートさせます。
波乱万丈な政治家人生
政治家としてのチャーチルのキャリアは、常に順風満帆とはいきませんでした。何度も落選を経験し、内閣から外れることもありました。第一次世界大戦中には、海軍大臣を務めましたが、ガリポリの戦いの失敗により責任を問われ、政治の表舞台から遠ざかることになります。
しかし、第二次世界大戦が勃発すると、チャーチルは再び政治の中心へと戻ってきました。1940年に首相に就任し、その卓越したリーダーシップでイギリスを導き、ナチス・ドイツとの戦いを勝利に導きました。
戦後の政治家として
戦後も、チャーチルは政治家として活躍を続けましたが、労働党との対立や、保守党内の意見の対立など、様々な困難に直面しました。1955年に首相を退任し、1965年に90歳で生涯を閉じました。
チャーチルの人物像
チャーチルは、その卓越した演説能力、楽観的な性格、そして危機感の強いリーダーシップで知られています。彼は、困難な状況でも決して諦めず、国民に勇気を与え続けました。また、歴史家としても活躍し、数々の歴史作品を残しています。
チャーチルの影響
チャーチルは、イギリスだけでなく、世界の歴史に大きな影響を与えました。彼のリーダーシップは、多くの国々に勇気を与え、第二次世界大戦後の世界秩序の構築に貢献しました。また、彼の思想や言葉は、今もなお、多くの人々にインスピレーションを与え続けています。
まとめ
チャーチルの生涯は、まさにドラマティックなものでした。華麗な貴族出身でありながら、政治家としては数々の挫折を経験し、しかし、困難な状況を乗り越えて、歴史に残る偉業を成し遂げました。彼の生い立ちや経験は、私たちに、困難な状況でも決して諦めずに、目標に向かって努力し続けることの大切さを教えてくれます。
***
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(515)米国キング牧師の名言 The old law of an eye for an eye leaves everyone blind.(仇を打てば百害あって一利なし)
https://www.eionken.co.jp/note/martin-luther-king-jr-e/
心に響く英語ことわざ(517)米国建国に貢献したベンジャミン・フランクリンの名言 An investment in knowledge always pays the best interest.(学べば学ぶほど、道は開ける)
https://www.eionken.co.jp/note/benjamin-franklin-e/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート