- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(527)米国自動車王のヘンリー・フォードの名言 Thinking is the hardest work there is, which is probably the reason why so few engage in it.(知恵は泣いて買え)
“Thinking is the hardest work there is, which is probably the reason why so few engage in it.”
直訳は「考えることは、これまでに最も難しい仕事です。おそらく、考える人が非常に少ないのもそのためであろう」で、似た意味のことわざに「知恵は泣いて買え」があります。
ヘンリー・フォード(Henry Ford)の名言 Thinking is the hardest work there is, which is probably the reason why so few engage in it.の意味
この名言は、考えることの難しさと、多くの人が考えることを避ける傾向について述べています。
考えることは労力を要する:
何かについて深く考え、結論を出すことは、物理的な作業以上に精神的な労力を必要とするということです。
考えることを避ける心理:
考えることは大変なので、多くの人は簡単なことや、すでに決まっていることを選ぶ傾向があるということです。
創造性と革新:
真に新しいアイデアを生み出すためには、深く考えることが不可欠ですが、多くの人がそれを避けるため、創造的で革新的な考えが生まれる機会が減ってしまうということです。
この名言から私たちが学ぶこと
この名言から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
考えることの重要性:
問題解決や新しい価値の創造のためには、深く考えることが不可欠です。
思考の習慣化:
日常的に考える習慣をつけることで、問題解決能力や創造性を高めることができます。
変化を恐れない:
新しいアイデアを受け入れるためには、これまでの考え方を柔軟に変えることが必要です。
まとめ
ヘンリー・フォードの名言は、私たちに考えることの大切さを改めて気づかせてくれます。思考を怠ると、新たな発見や成長の機会を逃してしまう可能性があるのです。
***
似た意味の英語のことわざ
Easy come, easy go. (簡単に手に入れたものは、簡単に失われる。)
簡単に得られるものには、深い思考や努力が伴っていないことが多いことを示唆しています。
No pain, no gain. (苦労なくして得るものはない。)
目標達成には、ある程度の努力や苦労が伴うことを意味します。
***
似た意味の日本語のことわざ
「知恵は泣いて買え」
意味:知恵や知識を得るには苦労が必要であることを示しています。
「思案投げ首」
意味:難しい問題に直面して、考えあぐねている状態を表します。
「易きに流れる」
意味:簡単な方法や楽な道を選びがちであることを表現しています。
***
ヘンリー・フォードの生い立ち
ヘンリー・フォードは、自動車産業に革命をもたらし、世界を変えた人物として知られています。彼の生い立ちには、後の成功につながる多くの要素が隠されています。
農家の息子として誕生
1863年、ヘンリー・フォードはアメリカのミシガン州ディアボーンの農家に生まれました。幼い頃から機械いじりが大好きで、父親が持っていた懐中時計を分解しては組み立てたり、蒸気機関に興味を持ったりしていました。この頃の経験が、後の彼の発明家としての才能を育んだと言えるでしょう。
さまざまな職業を経験
青年期には、機械工の見習いとして働き始め、その後もさまざまな工場で経験を積みました。これらの経験を通じて、フォードは機械の仕組みや製造工程を深く理解し、実務能力を養いました。特に、エジソン電灯会社での勤務は、彼にとって大きな転機となりました。エジソンのもとで働き、電気に関する知識を深めただけでなく、大規模な組織での仕事についても学ぶことができたのです。
自動車への情熱
フォードは、幼い頃から機械への興味を持っていましたが、特に自動車に強い情熱を持っていました。彼は、自分で設計した自動車を製作し、何度も試行錯誤を繰り返しました。1896年には、ついに最初の自動車を完成させます。しかし、この最初の車は商業的には成功しませんでした。
フォード・モーターの設立とT型フォードの誕生
何度かの失敗を経験した後、フォードは1903年にフォード・モーター・カンパニーを設立します。そして、1908年に発表されたT型フォードは、大ヒット商品となり、自動車産業の様相を一変させました。T型フォードは、大量生産方式である「移動組み立てライン」を導入することで、大幅なコスト削減を実現し、自動車を大衆化することに成功しました。
まとめ
ヘンリー・フォードの生い立ちは、彼の成功の秘訣を垣間見せてくれます。幼い頃から機械への興味を持ち、様々な経験を積む中で、彼は発明家としての才能を開花させました。そして、諦めずに挑戦を続け、自動車産業に革命をもたらす偉業を成し遂げたのです。
***
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(526)自己啓発作家のデール・カーネギーの名言 Take a chance! All life is a chance. The man who goes the farthest is generally the one who is willing to do and dare.(幸運は勇敢な者を味方にする)
https://www.eionken.co.jp/note/dale-breckenridge-carnegie-f/
心に響く英語ことわざ(528)米国鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの名言 Concentration is my motto – first honesty, then industry, then concentration.(一心不乱)
https://www.eionken.co.jp/note/andrew-carnegie-f/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート