- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(528)米国鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの名言 Concentration is my motto – first honesty, then industry, then concentration.(一心不乱)
“Concentration is my motto – first honesty, then industry, then concentration.”
直訳は「集中力が私のモットーだ。まず正直さ、次に勤勉さ、そして集中力だ」で、似た意味のことわざに「一心不乱」があります。
アンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)の名言 Concentration is my motto – first honesty, then industry, then concentration.の意味
この名言は、カーネギーが成功を収める上で最も重要視していた3つの要素を簡潔に表しています。
正直さ(honesty):
ビジネスにおいて、正直さは信頼の基盤となります。顧客や従業員からの信頼を得ることで、長期的な成功につながると考えていました。
勤勉さ(industry):
努力を惜しまず、常に目標に向かって邁進することの大切さを強調しています。勤勉さは、成功への近道であると信じていました。
集中力(concentration):
目標に向かって集中し、無駄なことをせず、効率的に仕事を進めることの重要性を説いています。集中力は、目標達成のための原動力になると考えていました。
これらの要素は、互いに関連し合い、相乗効果を生み出すことで、より大きな成果につながると考えられます。
名言から読み取れるカーネギーの考え方
成功への道は、地道な努力の積み重ねである
誠実さは、ビジネスにおいて最も重要な資産である
目標に向かって集中することが、成功への近道である
まとめ
アンドリュー・カーネギーの名言は、単に成功するためのテクニックではなく、人間として大切な価値観を伝えています。彼の考え方は、現代においても、ビジネスパーソンだけでなく、様々な分野で活躍する人々にとって、普遍的な教訓と言えるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Honesty is the best policy. (正直は最良の策。)
カーネギーの「正直さ」を最も直接的に表すことわざです。
Where there’s a will, there’s a way. (意志があれば道は開ける。)
カーネギーの「勤勉さ」と「集中力」に繋がり、強い意志を持って努力すれば、どんな困難も乗り越えられることを示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「一心不乱」
この言葉は、心を一つのことに集中させ、他のことに気を取られないさまを表現しています。
「精神一到何事か成らざらん」
この格言は、一つのことに心を集中させれば、どんなことでも成し遂げられるという意味です。
「正直は最善の策」
カーネギーの「正直さ」を最も直接的に表すことわざです。
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アンドリュー・カーネギーの生い立ち
アンドリュー・カーネギーは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、アメリカの鉄鋼王として君臨し、莫大な富を築いた人物です。彼の生い立ちには、後の成功につながる多くの要素が隠されています。
貧しい家庭での出生と厳しい労働
1835年、カーネギーはスコットランドのダンファームリンという小さな町の貧しい家庭に生まれました。父親は手織り職人でしたが、産業革命の影響で仕事が少なく、家族は貧困に苦しんでいました。
幼い頃から働き始め、13歳でアメリカに移住。綿紡績工場で働き始めます。その後、電信技士として働きながら、夜学で勉強し、知識を広げていきました。
鉄道業界での活躍と製鉄業への転身
カーネギーは、ペンシルベニア鉄道で働き始め、その勤勉さや才能が認められ、わずか28歳で西部地区監督にまで昇進します。鉄道での経験を通じて、彼はビジネス感覚を磨き、投資の才能を開花させました。
その後、製鉄業に目をつけ、鉄鋼王として大きな成功を収めます。彼の経営手腕と革新的な経営手法は、アメリカの産業革命を牽引し、アメリカを世界最強の工業国へと押し上げました。
富の再分配と慈善活動
巨万の富を築いたカーネギーは、その一部を社会に還元することに力を注ぎました。図書館建設や教育への投資など、数多くの慈善活動を行い、「富の福音」という考え方で知られています。
カーネギーの成功の秘訣
勤勉さ: 幼い頃から働き始め、常に努力を惜しまなかった。
学習意欲: 夜学に通い、知識を身につけることを怠らなかった。
ビジネスセンス: 鉄道での経験を通じて、ビジネス感覚を養った。
革新性: 製鉄業に新しい技術を導入し、生産性を高めた。
慈善心: 莫大な富を社会に還元し、多くの人のために尽くした。
まとめ
アンドリュー・カーネギーの生い立ちは、まさにアメリカンドリームを体現するようなものでした。貧しい家庭に生まれながらも、自身の努力と才能によって、世界的な実業家へと成長しました。彼の成功は、後世の人々に大きな影響を与え、多くのビジネスパーソンに目標とされています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(527)米国自動車王のヘンリー・フォードの名言 Thinking is the hardest work there is, which is probably the reason why so few engage in it.(知恵は泣いて買え)
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https://www.eionken.co.jp/note/michael-jeffrey-jordan-f/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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