- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(541)聖人マザー・テレサの名言 Little things are indeed little, but to be faithful in little things is a great thing.(塵も積もれば山となる)
“Little things are indeed little, but to be faithful in little things is a great thing.”
直訳は「小さなことは確かに小さいが、小さなことに忠実であることは偉大なことである」で、似た意味のことわざに「塵も積もれば山となる」があります。
マザー・テレサ(Mother Teresa)の名言 Little things are indeed little, but to be faithful in little things is a great thing.の意味
小さなことの大切さ:
世の中には、大きな出来事や偉業ばかりが注目されがちです。しかし、マザー・テレサは、一見小さなこと、日常の些細な行動こそが、実はとても大切だと教えています。
例えば、誰かのためにドアを開けてあげる、笑顔で挨拶をする、といった小さな親切も、相手にとっては大きな喜びになることがあります。
忠実であることの重要性:
小さなことに対しても忠実に、誠実に取り組むことは、単なる行動ではなく、その人の心の持ち方、生き方を表すものだと説いています。
どんなに小さなことでも、心を込めて丁寧に行うことは、自分自身を成長させ、周囲の人々にも良い影響を与えることができるのです。
偉大さとは:
偉大さとは、必ずしも目立つことや特別なことをすることではありません。
むしろ、日々の生活の中で、小さなことに忠実に生きることこそが、真の偉大さであると教えています。
この名言が与える影響
この言葉は、私たちに以下のことを教えてくれます。
感謝の心: 日常の小さな喜びや、周囲の人々への感謝の気持ちを育む。
責任感: 与えられた仕事や役割を、どんなに小さなことでも真摯に受け止める。
自己成長: 小さなことに忠実であることで、自己を律し、人格を磨く。
人間関係の構築: 周囲の人々との関係を良好にし、より豊かな人間関係を築く。
まとめ
マザー・テレサのこの名言は、一見すると当たり前のことを言っているように思えますが、その言葉には深い意味が込められています。私たち一人ひとりが、日々の生活の中で、小さなことに忠実に生きることの大切さを改めて認識し、より良い自分へと成長していくためのきっかけとなるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Great oaks from little acorns grow. (大きな木は小さなドングリから育つ)
小さなことから始めて、大きな成果を上げることを表しています。
Take care of the pennies, and the pounds will take care of themselves. (ペニーに気をつければ、ポンドは自然と増えていく)
小さなことを大切にすることで、大きな成果につながるという考え方です。
Many a little makes a mickle. (ちりも積もれば山となる)
小さなものが積み重なって大きなものになることを表しています。
A journey of a thousand miles begins with a single step. (千里の道も一歩から)
大きな目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねることが大切であることを示しています。
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似た意味の日本語のことわざ
塵も積もれば山となる: 小さなものが積み重なれば大きなものになるという意味で、マザー・テレサの名言の「小さなことに忠実である」という部分に通じます。
千里の道も一歩から: 大きな目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねることが大切であることを示しています。
積少成多: 少しずつ積み重ねていくことで、大きな成果を得られるという意味です。
滴水穿石(てきすいせんせき): 少しずつ水が岩を穿つように、小さな努力の積み重ねが大きな成果を生み出すことを表しています。
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マザー・テレサの生い立ち
マザー・テレサは、20世紀を代表する慈善活動家であり、カトリック教会の聖人です。彼女の人生は、困難を乗り越え、人々のために尽くした壮大な物語です。
生まれと幼少期
1910年8月26日: オスマン帝国領(現在のマケドニア共和国スコピエ)のアルバニア人の家庭に、アグネス・ゴンジャ・ボヤジウとして誕生。
厳格なカトリック家庭: 幼い頃から深い信仰を持ち、教会で奉仕活動に参加。
奉仕の精神: 地元の貧しい人々を助け、ボランティア活動に積極的に参加。
青年期とインドへの渡航
18歳: アイルランドのロレト修道女会に入会し、インドのダージリンに派遣。
教育活動: ダージリンで女子教育に携わり、生徒たちに深い影響を与える。
カルカッタへの移住: カルカッタ(現在のコルカタ)に移り、聖マリア学院で地理と歴史を教える。
貧困との出会い
スラムでの衝撃: カルカッタのスラムで、極度の貧困と病に苦しむ人々を目の当たりにする。
使命感の芽生え: スラムの人々を救うために、何かをしなければという強い使命感を抱く。
神の呼びかけと新たな道
内なる声: 列車の中で、イエス・キリストから直接、カルカッタの貧しい人々のために働くようにとの呼びかけを受ける。
決断: 教会の許可を得て、ロレト修道会を離れ、貧しい人々の中で生活することを決意。
神の愛の宣教者会の設立
1948年: 貧しい人々への奉仕を目的とした「神の愛の宣教者会」を設立。
スラムでの活動: スラムで病人を看病し、孤児院を設立、食料を配るなど、様々な活動を開始。
世界的な活動とノーベル平和賞
世界的な注目: マザー・テレサの活動は世界中に広がり、彼女は国際的な注目を集める。
ノーベル平和賞受賞: 1979年、ノーベル平和賞を受賞。
晩年: 死ぬまで、貧しい人々への奉仕を続け、1997年9月5日に87歳で逝去。
マザー・テレサの業績
マザー・テレサは、生涯を通じて貧しい人々を助け、愛の大切さを世界に示しました。彼女の活動は、人々の心を動かし、多くのボランティアを育成し、世界中の慈善活動に大きな影響を与えました。
マザー・テレサの言葉
「愛は、行為によって示されるものであり、言葉によって語られるものではない。」
「小さな親切が、大きな波紋を広げる。」
「世の中を良くしたいのなら、家に帰って家族を愛しなさい。」
これらの言葉は、今もなお多くの人々に勇気と希望を与え続けています。
まとめ
マザー・テレサの人生は、困難を乗り越え、愛と奉仕の精神で生きた一人の女性の物語です。彼女の活動は、私たちに、人々のために何かできることを教えてくれます。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(540)米国の発明王トーマス・エジソンの名言 I am not discouraged, because every wrong attempt discarded is another step forward.(すべての失敗は成功への一歩)
https://www.eionken.co.jp/note/thomas-alva-edison-g/
心に響く英語ことわざ(542)アップル創業者のスティーブ・ジョブズの名言 Sometimes when you innovate, you make mistakes. It is best to admit them quickly, and get on with improving your other innovations.(転んでもただでは起きない)
https://www.eionken.co.jp/note/steven-paul-jobs-g/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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