- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(551)障害者権利擁護活動家で有名だったヘレン・ケラーの名言 You have set yourselves a difficult task, but you will succeed if you persevere; and you will find a joy in overcoming obstacles.(不撓不屈(ふとうふくつ))
“You have set yourselves a difficult task, but you will succeed if you persevere; and you will find a joy in overcoming obstacles.”
直訳は「あなたは自分にとって難しい課題を設定したが、あなたなら乗り越えることができるだろう。そして、障害を克服する喜びを見つけるだろう」で、似た意味のことわざに「不撓不屈(ふとうふくつ)」があります。
ヘレン・ケラー(Helen Adams Keller)の名言 You have set yourselves a difficult task, but you will succeed if you persevere; and you will find a joy in overcoming obstacles.の意味
この言葉には、ヘレン・ケラー自身の経験から生まれた深い意味が込められています。
困難を乗り越える力:
視覚と聴覚を失ったヘレン・ケラーは、言葉の壁を乗り越え、大学を卒業し、世界的に活躍する作家となりました。この言葉は、彼女自身が困難を乗り越えた経験から、私たちにも困難を乗り越える力があることを教えてくれています。
忍耐の大切さ:
「persevere」という言葉は、「忍耐強く続ける」という意味です。困難な状況でも諦めずに努力を続けることの大切さを強調しています。
克服の喜び:
障害を克服したときに得られる喜びは、言葉では言い表せないほどの大きなものだと、ヘレン・ケラーは自身の体験から知っていました。この言葉は、私たちに、困難を乗り越えたときに得られる喜びを想像させます。
この言葉が持つ意味
この言葉は、単に困難な状況を乗り越えるための励ましの言葉にとどまりません。私たちが人生の中で必ず直面するであろう様々な困難に対して、どのように向き合い、乗り越えていくべきか、その指針を示唆しています。
目標設定の重要性:
困難な目標を設定することは、成長の機会を与えてくれます。
努力の大切さ:
目標達成のためには、継続的な努力が不可欠です。
困難を乗り越える喜び:
困難を乗り越えた経験は、自信と達成感を生み出し、私たちを成長させてくれます。
現代社会における意味
現代社会は、変化が早く、不確実な要素が多い時代です。私たちは、常に新しい目標を設定し、困難な状況に直面することが求められます。ヘレン・ケラーの言葉は、そんな時代を生きる私たちにとって、大きな意味を持ちます。
この言葉から得られる教訓を、日々の生活に活かしてみましょう。
困難を恐れずに挑戦する
目標に向かって努力を続ける
失敗を恐れずに、何度でも立ち上がる
周りの人々から学び、成長する
ヘレン・ケラーの言葉は、私たちに、困難な状況でも決して諦めずに、前向きに進んでいく勇気を与えてくれます。
まとめ
ヘレン・ケラーのこの言葉は、困難な状況を乗り越えるための普遍的な真理を表しています。この言葉を心に留め、日々の生活に活かしていきましょう。
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似た意味の英語のことわざ
“A fall seven times and rise up eight.” 七回倒れても八回起き上がる。
この日本の諺の英訳は、困難に直面しても何度でも立ち上がり続けることの重要性を強調しています。ヘレン・ケラーの言葉と同様に、忍耐強く続けることで成功につながることを示しています。
“Perseverance is not a long race; it is many short races one after another.” 忍耐は長いレースではなく、短いレースを何度も繰り返すことです。
このウォルター・エリオットの言葉は、忍耐は一つの長い競争ではなく、多くの短い競争の連続であることを示しています。ヘレン・ケラーの言葉にある「障害を乗り越える」という概念と通じるものがあります。
“The difference between a successful person and others is not a lack of strength, not a lack of knowledge, but rather a lack of will.” 成功者と他の人との違いは、力の不足でも、知識の不足でもなく、むしろ意志の欠如です。
このヴィンス・ロンバルディの言葉は、成功の鍵は意志の強さにあることを強調しています。ヘレン・ケラーの「忍耐強く続ければ成功する」というメッセージと共通しています。
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似た意味の日本語のことわざ
継続は力なり
このことわざは、目標に向かって努力を続けることが力になるという意味です。ヘレン・ケラーの言葉が示す「忍耐強く続ければ成功する」という考えと通じるものがあります。
不撓不屈(ふとうふくつ)
この四字熟語は、どんな困難にも屈しない強い意志を表現しています。ヘレン・ケラーの言葉にある「困難な課題」に立ち向かう姿勢と、それを乗り越える強さを示しています。
滴水穿石(てきすいせんせき)
このことわざは、水滴が石を穿つように、継続的な努力はどんな困難も乗り越えられるという意味です。ヘレン・ケラーの言葉が示す「忍耐強く続ける」ことの重要性と、それによって得られる成功を表現しています。
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ヘレン・ケラーの生い立ち
波瀾万丈な人生
ヘレン・ケラーは、視覚と聴覚を失ったというハンディキャップを乗り越え、世界的に活躍した作家、教育者、そして社会活動家です。彼女の生い立ちは、多くの障害を持つ人々や、困難に立ち向かう全ての人々に勇気を与え続けています。
幼少期の試練と出会い
1880年、アメリカのアラバマ州で生まれたヘレン・ケラーは、生後19か月という幼い頃に高熱を患い、その結果、視力と聴力を失ってしまいました。言葉によるコミュニケーションが不可能な中、彼女は孤独と絶望の淵に立たされました。
しかし、7歳の時に運命の出会いが訪れます。それが、彼女の生涯の友であり、教師となるアン・サリヴァンです。サリヴァンは、指文字や点字を使ってヘレンに言葉を教え始め、次第にヘレンは世界とのつながりを取り戻していきます。
困難を乗り越え、新たな世界へ
サリヴァンの献身的な指導の下、ヘレンは驚くべき速さで言葉を習得し、思考能力を伸ばしていきました。彼女は、盲学校や聾学校を経て、名門のラドクリフ大学に入学し、見事に卒業。学位を取得した最初の視覚・聴覚障害者となりました。
社会活動家としての活躍
大学卒業後、ヘレンは世界中を旅し、講演活動を行いました。彼女の経験と知見は、多くの人々に感動を与え、障害者に対する理解を深めることに大きく貢献しました。また、彼女は、障害者教育の改善や、社会における障害者の地位向上のためにも尽力しました。
ヘレン・ケラーの業績と影響
ヘレン・ケラーの最大の業績は、障害を持つ人々に希望を与え、彼らの可能性を信じさせたことです。彼女の生涯は、困難な状況でも諦めずに努力すれば、必ず道は開けるということを証明しました。
彼女の言葉や行動は、今もなお、多くの人々に影響を与え続けています。例えば、彼女の代表作である自伝「私の生涯」は、世界中で読まれ、翻訳されています。
ヘレン・ケラーが私たちに教えてくれること
困難を乗り越える力: 視覚と聴覚を失ったという大きなハンディキャップを乗り越え、世界で活躍したヘレン・ケラー。彼女の経験は、私たちに、どんな困難な状況でも、諦めずに努力すれば、必ず道は開けるということを教えてくれます。
学び続けることの大切さ: ヘレン・ケラーは、生涯を通じて学び続けました。新しい知識や経験を求めることは、私たちの人生を豊かにします。
社会貢献の大切さ: ヘレン・ケラーは、自身の経験を活かして、社会のために尽くしました。私たちも、社会の一員として、何かしらの形で貢献することが大切です。
ヘレン・ケラーの人生は、まさに奇跡の物語です。彼女の勇気と努力は、これからも多くの人々にインスピレーションを与え続けるでしょう。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(550)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 Continuous effort – not strength or intelligence – is the key to unlocking our potential.(継続は力なり)
https://www.eionken.co.jp/note/winston-leonard-spencer-churchill-h/
心に響く英語ことわざ(552)米国の発明王トーマス・エジソンの名言 To invent, you need a good imagination and a pile of junk.(必要は発明の母)
https://www.eionken.co.jp/note/thomas-alva-ediso-h/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート