- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(557)米国鉄鋼王だったアンドリュー・カーネギーの名言 If you want to be happy, set a goal that commands your thoughts, liberates your energy, and inspires your hopes.(目標を定めずして、矢を射るなかれ)
“If you want to be happy, set a goal that commands your thoughts, liberates your energy, and inspires your hopes.”
直訳は「幸せになりたいなら、自分の思考を支配し、エネルギーを解放し、希望を刺激するような目標を設定せよ」で、似た意味のことわざに「目標を定めずして、矢を射るなかれ」があります。
アンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)の名言 If you want to be happy, set a goal that commands your thoughts, liberates your energy, and inspires your hopes.の意味
アンドリュー・カーネギーは、19世紀のアメリカを代表する実業家の一人で、鋼鉄王として知られています。彼のこの名言は、目標設定の重要性と、目標がもたらす幸福について深く掘り下げたものです。
この名言は、単に目標を設定するだけでなく、その目標が私たちにどのような影響を与えるかについて述べています。
「自らの思考を支配するようなゴール」:
目標は、私たちの思考の中心になるべきだということです。目標が明確であればあるほど、私たちはそれに集中し、それに向かって努力することができます。
「気力を解放する」:
目標は、私たちにエネルギーを与え、行動を促します。大きな目標を持つことは、私たちを活気づけ、可能性を広げてくれます。
「希望の念をかきたてる」:
目標は、私たちに希望を与え、未来への期待感を高めます。目標に向かって努力することは、私たちの人生に喜びと満足感をもたらします。
つまり、この名言は、*「幸せになりたいのなら、明確で大きな目標を持ち、それに情熱を傾けなさい」と私たちに告げているのです。
この名言が示すこと
目標設定の重要性:
目標を持つことは、人生の方向性を定め、私たちを成長させる上で不可欠です。
目標の質:
単なる目標ではなく、私たちを鼓舞し、エネルギーを与えるような、より大きな目標を持つべきです。
幸福とのつながり:
目標に向かって努力することは、私たちに幸福感をもたらします。
アンドリュー・カーネギーの言葉として
アンドリュー・カーネギーは、自らの経験から、目標設定がいかに重要であるかを深く理解していました。彼は、この名言を通じて、私たちに「目標を持つことの力」を伝えたかったのでしょう。
まとめ
アンドリュー・カーネギーの名言は、私たちがより充実した人生を送るためのヒントを与えてくれます。明確な目標を持ち、それに情熱を傾けることで、私たちは自分自身の可能性を最大限に引き出し、幸福な人生を手に入れることができるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Reach for the stars. (星を目指せ)
このことわざは、高い目標を持つこと、つまり、不可能と思えるようなことにも挑戦することを意味します。
The sky’s the limit. (限りない可能性がある)
このことわざは、私たちの能力や可能性は無限であることを示唆しています。
Where there’s a will, there’s a way. (意思があれば道は開ける)
このことわざは、強い意志さえあれば、どんな困難な状況でも乗り越えられることを示唆しています。
Nothing ventured, nothing gained. (何もリスクを冒さなければ、何も得られない)
新しいことに挑戦することの大切さを強調しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「目標を定めずして、矢を射るなかれ」: 目標を定めずに何かを始めることは無駄であるという意味です。
「夢見ることは自由だが、それを叶えるのは自分自身だ」: 夢を見るだけでなく、それを実現するために努力することが大切という意味です。
「千里の道も一歩から」: 大きな目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねることが大切という意味です。
「継続は力なり」: 同じことを長く続けることで、大きな成果を得られるという意味です。
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アンドリュー・カーネギーの生い立ち
アンドリュー・カーネギーは、19世紀のアメリカを代表する実業家の一人で、鋼鉄王として知られています。彼の生い立ちには、後の彼の大成功を築く上で重要な要素が数多く含まれています。
貧しい少年時代とアメリカへの移住
1835年、スコットランドのダンファームリンで、貧しい織物職人の息子として生まれました。幼少期から家族の生計を助けるために働き、十分な教育を受ける機会に恵まれませんでした。しかし、読書を愛し、自己学習に励むことで知識を広げていきました。13歳の時に、家族とともにアメリカに移住し、ペンシルベニア州ピッツバーグで新たな生活を始めます。
鉄道業界でのキャリアと製鉄業への転身
アメリカに移住後、カーネギーは綿紡績工場で働き始めますが、その後、鉄道会社に転職します。鉄道会社では、電信技手として働きながら、鉄道の運営や経営について学びました。彼の勤勉さと才能は上司に認められ、やがて鉄道会社の経営に深く関わるようになります。
鉄道業界での経験を通じて、カーネギーは鉄鋼産業の将来性に着目し、製鉄業への投資を開始します。彼は、製鉄所の経営効率化や新しい製鉄技術の導入など、革新的な取り組みを行い、短期間のうちに製鉄業で大きな成功を収めます。
鋼鉄王としての活躍と慈善活動
カーネギーは、自身の設立したカーネギー鋼鉄会社を巨大な企業に成長させ、アメリカの鋼鉄産業を支配する存在となりました。彼は、垂直統合と呼ばれる経営手法を導入し、原料の採掘から製品の販売までを一貫して自社で行うことで、コスト削減と品質向上を実現しました。
巨万の富を築いたカーネギーは、晩年は慈善活動に力を注ぎました。図書館の建設や教育機関への寄付など、社会貢献活動に積極的に取り組んだことで、その名声はさらに高まりました。
カーネギーの成功の秘訣
カーネギーの成功は、彼の並外れた能力と努力はもちろんですが、以下の要素も大きく影響したと考えられます。
勤勉性: 幼い頃から働き、常に努力を惜しまなかった。
学習意欲: 自己学習を通じて、幅広い知識と教養を身につけた。
革新性: 新しい技術や経営手法を積極的に導入した。
ビジョン: 将来を見据え、長期的な視点で事業を展開した。
慈善心: 富を社会に還元し、社会貢献に努めた。
まとめ
アンドリュー・カーネギーは、貧しい少年時代からスタートし、自らの努力と才能によって、アメリカを代表する実業家へと成長しました。彼の生い立ちと成功は、私たちに多くの教訓とインスピレーションを与えてくれます。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(556)米国自動車王のヘンリー・フォードの名言 One of the greatest discoveries a man makes, one of his great surprises, is to find he can do what he was afraid he couldn’t do.(思い込みは最大の敵)
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心に響く英語ことわざ(558)ウォルト・ディズニーの名言 When we go into that new project, we believe in it all the way. We have confidence in our ability to do it right. And we work hard to do the best possible job.(志高く、行い清く)
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英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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