- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(563)米国自動車王のヘンリー・フォードの名言 Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs.(小さな打撃が大きな樫の木を倒す)
“Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs.”
直訳は「どんなことでも小さな仕事に分ければ特に難しいことはない」で、似た意味のことわざに「小さな打撃が大きな樫の木を倒す」があります。
ヘンリー・フォード(Henry Ford)の名言 Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs.の意味
この言葉は、一見難しく思える大きな仕事でも、小さな作業に分割して一つずつこなしていくことで、決して不可能ではないということを教えています。
具体的にどのようなことを意味しているのか、深堀りしてみましょう。
目標達成への具体的な道筋:
大きな目標を達成しようとすると、途方もなく感じてしまい、途中で諦めてしまうことがあります。しかし、この名言は、大きな目標を達成するために、それを小さなステップに分解し、一つずつクリアしていくことの重要性を示唆しています。
問題解決のヒント:
複雑な問題に直面したとき、全体を俯瞰して考えるのではなく、問題を小さな部分に分解して分析することで、より効率的に解決策を見つけることができるようになります。
仕事の効率化:
大量の仕事をこなす必要がある場合、タスクを細分化することで、集中力を維持し、効率的に作業を進めることができます。
自信の獲得:
小さな目標を達成していくことで、達成感を得られ、自信につながります。自信を持つことで、より大きな目標にも挑戦できるようになります。
フォードがこの言葉を言った背景
フォードは、自動車生産ラインを世界で初めて導入し、大量生産方式を確立した人物です。この名言は、彼の経験に基づいたものであり、複雑な自動車製造工程を、単純な作業に分割することで、生産性を飛躍的に向上させたという彼の成功体験が反映されていると考えられます。
現代社会におけるこの言葉の意味
この言葉は、現代社会においても、様々な場面で活かすことができます。
仕事: プロジェクトを成功させるために、タスクを細分化して計画を立てたり、複雑な問題を解決するために、問題を小さな部分に分解して分析したりする際に役立ちます。
勉強: 大きな目標を小さな目標に分割し、少しずつ学習を進めることで、効率的に知識を習得することができます。
目標達成: ダイエットや資格取得など、どんな目標でも、小さな目標を設定し、達成していくことで、モチベーションを維持し、目標達成に近づけます。
まとめ
ヘンリー・フォードの名言は、一見難しく思えることでも、小さなステップを積み重ねることで達成できるという、シンプルながらも力強いメッセージを私たちに伝えています。この言葉は、目標達成や問題解決、そして自己成長のヒントを与えてくれるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Little strokes fell great oaks.”(小さな打撃が大きな樫の木を倒す)
このことわざは、小さな努力を積み重ねることで、大きな成果を上げることができるということを意味します。フォードの名言の「小さな仕事」に相当し、継続的な努力の大切さを強調しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「千里の道も一歩から」: 大きな目標を達成するためには、まずは小さな一歩を踏み出すことが大切である、という意味です。フォードの名言と同様に、目標を達成するための第一歩の重要性を強調しています。
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ヘンリー・フォードの波瀾万丈な生い立ちと自動車王への道
ヘンリー・フォードは、自動車産業に革命をもたらし、世界を大きく変えた人物です。彼の生い立ちには、後の成功につながる多くの経験が詰まっています。
農家の息子から機械好きの少年へ
1863年、ヘンリー・フォードはアメリカ合衆国ミシガン州の農家に生まれました。幼い頃から機械いじりが大好きで、時計や機械を分解しては組み立てることを繰り返していました。農家の息子として、機械の修理やメンテナンスを頼まれることも多く、自然と機械への知識と興味を深めていきました。
挫折と挑戦を繰り返す日々
高校を中退した後、フォードは様々な仕事を転々とし、機械工としての経験を積んでいきます。しかし、最初の自動車会社は失敗に終わり、その後も数々の挫折を経験します。それでも、フォードは自動車への情熱を失うことなく、試行錯誤を繰り返しました。
エジソンとの出会い
1891年、フォードは発明王トーマス・エジソンが設立したエジソン電灯会社に入社します。エジソンのもとで働きながら、フォードは電気自動車の開発にも着手し、自動車製造への夢を諦めていませんでした。
フォード・モーターの設立とT型フォードの大ヒット
1903年、フォードはついに自身の自動車会社「フォード・モーター」を設立します。そして、1908年に発表したT型フォードは、その安価な価格と耐久性から大ヒットを記録し、自動車を大衆化することに成功しました。
生産ラインの導入と大量生産
フォードは、自動車の大量生産を実現するために、移動式組み立てラインを導入しました。この革新的な生産方式は、自動車の製造コストを大幅に削減し、自動車をより多くの人々に届けることを可能にしました。
社会への貢献と晩年
フォードは、自動車産業の発展だけでなく、労働者の待遇改善にも尽力しました。高賃金政策を導入し、労働者の生活水準向上に貢献しました。晩年は、平和活動にも力を入れ、平和な世界の実現を目指しました。
まとめ
ヘンリー・フォードは、挫折を恐れず、常に新しいことに挑戦し続けた人物です。彼の革新的なアイデアと行動力によって、自動車産業は大きく発展し、現代社会に大きな影響を与えました。フォードの生い立ちと成功物語は、私たちに多くの教訓と勇気を与えてくれます。
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英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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