- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(568)「人を動かす」の著作で有名な自己啓発作家のデール・カーネギーの名言 Let’s not imitate others. Let’s find ourselves and be ourselves.(己の道を行く)
“Let’s not imitate others. Let’s find ourselves and be ourselves.”
直訳は「人の模倣はやめよう。自分自身を見つけ、自分自身であるようにしよう」で、似た意味のことわざに「己の道を行く」があります。
デール・カーネギー(Dale Carnegie)の名言 Let’s not imitate others. Let’s find ourselves and be ourselves.の意味
この言葉が伝えたいことは、大きく分けて以下の2つの点です。
他人と比較してはいけない:
他人と比べるのではなく、自分自身の個性や価値観を大切にするべきだということです。
自分らしく生きる:
他人に合わせて生きるのではなく、自分自身の心の声に耳を傾け、ありのままの自分でいることが大切だということです。
カーネギーは、この名言を通して、自己肯定感の重要性を訴えています。自分自身を認め、愛することで、より充実した人生を送ることができるという考え方を示しています。
名言が示唆すること
この名言は、私たちに以下のようなことを示唆しています。
自分だけの価値:
誰もが唯一無二の存在であり、それぞれに異なる価値観や才能を持っている。
個性の尊重:
他人の意見に振り回されず、自分の個性を大切にすることが大切。
自己成長:
自分自身を深く理解し、成長していくことが、人生を豊かにする。
まとめ
デール・カーネギーのこの名言は、現代社会においても、なお一層重要なメッセージと言えるでしょう。SNSの発達などにより、他人の意見や価値観に簡単に触れることができるようになった今だからこそ、自分自身を見失わず、ありのままの自分でいることの大切さを改めて認識する必要があります。
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似た意味の英語のことわざ
Be yourself. (自分らしくありなさい。)
このことわざは、カーネギーの名言と最も近い意味を持ちます。他人の意見に振り回されず、ありのままの自分であることの大切さを強調しています。
You are enough.(あなたは十分に素晴らしい。)
あなたはすでに十分に素晴らしい存在であることを肯定し、自己肯定感を高める言葉です。
Comparison is the thief of joy.(比較は喜びを盗む。)
他人と自分を比較することで、喜びや幸福感が損なわれてしまうことを警告しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「己の道を行く」
自分の信じる道を進むという意味で、カーネギーの言葉と共通する精神を表しています。
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デール・カーネギーの波瀾万丈な生い立ちと成功への道
デール・カーネギーは、20世紀を代表する自己啓発の巨匠の一人です。彼の著書『人を動かす』は、世界中で読まれ続け、多くの人々に影響を与え続けています。そんなカーネギーの生い立ちは、彼の成功哲学に深く結びついており、非常に興味深いものがあります。
農家の息子からセールスマンへ
1888年、デール・カーネギーはアメリカ合衆国ミズーリ州の貧しい農家の息子として生まれました。幼少期は、家畜の世話や農作業など、厳しい労働に明け暮れました。しかし、彼は読書を愛し、特に演説や弁論に興味を持っていました。
大学卒業後、カーネギーは様々な職業を転々とし、その中でセールスマンとしての経験を積みます。当初は、その才能の無さに悩み、挫折感を味わうこともありました。しかし、彼は諦めることなく、人とのコミュニケーションや説得術を学び続けます。
話し方教室の講師としての成功
ある日、カーネギーはYMCA(キリスト教青年会)で話し方教室の講師の仕事を見つけます。彼は、自分の経験や学んだことを活かして、受講生に効果的なコミュニケーション方法を教え始めました。カーネギーの講座はたちまち評判となり、多くの人々が彼の教えを求めて集まるようになりました。
『人を動かす』の出版と世界的成功
話し方教室での成功をきっかけに、カーネギーは自己啓発に関する研究を深め、1936年に『人を動かす』を出版します。この本は、人間関係の改善、コミュニケーションスキル向上など、幅広いテーマを扱い、たちまちベストセラーとなりました。
『人を動かす』は、単なるハウツー本にとどまらず、人々の心の奥底に触れるような深い内容を含んでおり、世界中で翻訳され、数えきれないほどの読者に影響を与え続けています。
カーネギーの成功哲学
カーネギーの成功哲学は、彼の波瀾万丈な人生経験と、人々の心の機微に対する深い洞察に基づいています。彼の主な考え方は以下の通りです。
相手の立場に立って考える: 相手のことを理解し、共感することで、より良い人間関係を築くことができる。
相手のよいところを褒める: 誰もが認められたいという欲求を持っている。相手のよいところを具体的に褒めることで、相手の心を掴むことができる。
相手の意見に耳を傾ける: 相手に話をしてもらうことで、相手の気持ちを知り、より深いコミュニケーションを取ることができる。
誠実な態度で接する: 誠実な態度で接することで、相手からの信頼を得ることができる。
まとめ
デール・カーネギーは、貧しい農家の息子から、世界的に有名な自己啓発の大家へと上り詰めた人物です。彼の成功は、並外れた努力と、人々に対する深い理解、そして誠実な態度がもたらした結果と言えるでしょう。
カーネギーの著書は、今日でも多くの人々に読まれ、その教えは、ビジネスシーンや日常生活において、多くの人々の役に立っています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(567)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become.(己の信ずるところに従う)
https://www.eionken.co.jp/note/steve-jobs-k/
心に響く英語ことわざ(569)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Stay hungry. Stay foolish.(幸運は大胆な者を好む)
https://www.eionken.co.jp/note/steve-jobs-l/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズにおいて9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など9冊
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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