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公開日
2025.08.26
更新日
2025.08.27

海外映画・ドラマで学ぶ英単語・英熟語 (189) 映画スティーブ・ジョブズ:The fruit of creation. Apple. 創造の賜物。アップル
2013年米国公開の米国映画「スティーブ・ジョブズ」(原題: Steve Jobs)からの英単語・英熟語です。この映画は自宅ガレージから「アップルコンピュータ」を創業したスティーブ・ジョブズの波乱万丈の半生を描いた映画で、天才実業家の成功と挫折の人生は非常にドラマティックなものがあります。
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The fruit of creation. Apple.
意味:
このセリフ「The fruit of creation. Apple.」は、直訳すると「創造の果実。アップル。」となります。ここでいう「果実 (fruit)」は比喩的に「成果」「結晶」「賜物」を意味します。つまり、これは「(我々の)創造の最も優れた成果、それがアップルだ」という非常に力強く、宣言的な意味合いを持っています。
この短いセリフには、Appleが単なる企業ではなく、人間の創造性が具現化したものであるという、彼の壮大なビジョンが凝縮されています。また、「Apple」という言葉が、文字通りの果実であるリンゴから来ていることもあり、このフレーズは言葉遊びの要素も持ち合わせています。聖書における「知恵の木の実(禁断の果実)」や、ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したという逸話など、リンゴは知識や発見、あるいは誘惑の象徴として多くの文化的意味合いを持っています。ジョブズは意図的に、この多層的な意味を持つ「Apple」という名前を選んだのかもしれません。このセリフは、Appleが単なるテクノロジー企業ではなく、人々の生活を豊かにする「創造物」であることを強く印象づけています。
発音:
ザ フルーツ オブ クリエイション. アップル. (IPA: /ðə fruːt ʌv kriˈeɪʃn. ˈæpl/)
用例:
Our new product is truly the fruit of creation after years of hard work.
私たちの新製品は、長年の努力が実を結んだまさに創造の結晶です。
For him, his novel was the fruit of creation, born from countless sleepless nights.
彼にとって、その小説は無数の徹夜から生まれた創造の賜物だった。
This groundbreaking research is the fruit of creation by a dedicated team of scientists.
この画期的な研究は、献身的な科学者チームによる創造の成果です。
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以下の記事もご覧ください。
海外映画・ドラマで学ぶ英単語・英熟語 (188) 映画スティーブ・ジョブズ:caliber of her research 彼女の研究の質
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。