- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ1
公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.29

心に響く英語ことわざ(167)There is kindness to be found everywhere. 渡る世間に鬼はなし
“There is kindness to be found everywhere.”
訳は「親切は至る所にある」(渡る世間に鬼はなし)です。
このことわざは、世の中には情のない人ばかりがいるのではなく、困った時に助けてくれる人もいるということを表しています。
自由主義経済の社会では、基本的にシビアな競争社会となりがちです。それが様々な創意工夫をもたらし社会の発展・進化に寄与していると考えられます。
他方、シビアな競争のみでは殺伐として社会になりがちなので、自由主義経済の社会でも社会福祉的な観点も必須となります。
人間は、競争に勝ち抜いて生き抜こうとする本能がある一方、集団や社会への貢献をしたいと言う慈しみの精神も持ち合わせているものです。
このことわざはその後者の面を表現しているものと考えられます。
長い人生、自分の事ばかり考えるのでなく、周りへの慈しみの心を発揮して生きて行きたいものです。
似たことわざに“It is better to give than to take.” (受けるより与える方がよい)があります。
ちなみに「渡る世間は鬼ばかり」というタイトルの有名なテレビドラマがありましたが、これはこのことわざを変えて作ったものと想定されますが、ことわざではありません。
“kindness”は「親切、思いやり」などを意味し、発音は“káindnəs”、音節は“kind・ness”です。
“everywhere”は「どこでも、どこにも」などを意味し、発音は“évrihwὲər”、音節は“eve・ry・where”です。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(166)The strength of the chain is in the weakest link. くさりの丈夫さは一番弱い輪で決まる
https://www.eionken.co.jp/note/the-strength-of-the-chain-is-in-the-weakest-link/
心に響く英語ことわざ(168)There is no limit to excellence. 上には上がある
https://www.eionken.co.jp/note/there-is-no-limit-to-excellence/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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