- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(485)米国南北戦争に勝利し奴隷制度を廃止したエイブラハム・リンカーンの名言 I walk slowly, but I never walk backward.(牛歩は千里をゆく)
“I walk slowly, but I never walk backward.”
直訳は「私の歩みは遅いが、歩んだ道を引き返すことはない」で、似た意味のことわざに「牛歩は千里をゆく」があります。
エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)の名言 I walk slowly, but I never walk backward.の意味
この言葉は、リンカーンが米国大統領として、そして人生において大切にしていたことを表しています。
着実な前進:
彼は、急いで結論を出すのではなく、慎重に状況を判断し、一歩一歩確実に前進していくことの大切さを説いています。
決して諦めない:
困難な状況に直面しても、決してあきらめずに目標に向かって進んでいくことを示しています。
決断力:
一度決めたことは、たとえ時間がかかろうとも、決して後戻りしないという強い決意を表しています。
背景と関連するエピソード
リンカーンは、アメリカ南北戦争という困難な時代を生き抜き、奴隷解放を成し遂げました。この名言は、彼が大統領として、そして政治家として、常に抱いていた信念を象徴していると言えるでしょう。彼は、常に国民の意見に耳を傾け、慎重に政策を進める一方で、一度決めたことには最後まで責任を持ち、決して妥協しませんでした。
この言葉から得られる教訓
私たちはこの言葉から、以下のことを学ぶことができます。
焦らず、着実に進むこと: 目標に向かって焦らず、一歩一歩着実に進んでいくことが大切です。
困難を乗り越える力: 困難な状況に直面しても、決してあきらめずに前進し続けることが大切です。
決断力を持つこと: 一度決めたことは、最後までやり遂げる強い決意を持つことが大切です。
まとめ
リンカーンのこの名言は、私たちに、どんな状況でも諦めずに目標に向かって進んでいくことの大切さを教えてくれます。彼の言葉は、私たちが困難な状況に直面した時、大きな力となるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Slow and steady wins the race.(ゆっくり着実にやれば勝利する。) これは、急ぐよりも、着実に一歩ずつ進むことの大切さを説くことわざです。リンカーンの名言と同様に、目標に向かって粘り強く努力することの重要性を強調しています。
It does not matter how slowly you go as long as you do not stop.(どれだけゆっくり進もうとも、止まる限りは問題ない。) このことわざは、速さよりも継続することが大切であることを示しています。一度決めた目標に向かって、たとえゆっくりでも着実に進み続けることの重要性を表しています。
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似た意味の日本語のことわざ
牛歩は千里をゆく: 牛のようにゆっくりと歩いても、長い距離を進むことができるという意味です。リンカーンの名言が表す、着実な歩みを強調しています。
忍耐強くあれ、時は最強の戦士なり: 忍耐強く待つことで、困難な状況も乗り越えられるという意味です。リンカーンの名言が表す、困難に打ち勝つ精神を表しています。
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エイブラハム・リンカーンの生い立ち
エイブラハム・リンカーンは、アメリカ合衆国の第16代大統領として、南北戦争を導き、奴隷解放を成し遂げた人物です。彼の生い立ちには、後の彼の偉業を支えた多くの要素が隠されています。
貧しい少年時代
生まれ: 1809年2月12日、アメリカ合衆国ケンタッキー州の貧しい農家の家に生まれました。
困難な環境: 家族は頻繁に引っ越しを繰り返し、経済的に苦しい生活を送っていました。学校に通える期間も短く、ほとんど独学で学んだと言われています。
体力労働: 子供の頃から、木こりや船頭など、肉体労働を経験しました。これらの経験は、後の彼のたくましさや忍耐力を養ったと考えられています。
法律家への道
独学で法律を学ぶ: 弁護士になることを目指し、独学で法律を学びました。
弁護士として活躍: 弁護士として、イリノイ州で活動を始め、民衆から支持を集めるようになります。
政治への道: 弁護士としての経験を活かし、政治の世界へと足を踏み入れます。
大統領就任と南北戦争
大統領選: 1860年の大統領選挙で共和党候補として勝利し、大統領に就任します。
南北戦争勃発: 南北間の対立が深まり、南北戦争が勃発します。
奴隷解放宣言: 南北戦争中に奴隷解放宣言を発表し、奴隷制度廃止に向けて大きな一歩を踏み出します。
リンカーンの偉大さ
誠実さ: 常に正直で誠実な態度を貫き、人々の信頼を集めました。
リーダーシップ: 国家の危機に際し、国民を一つにまとめ、困難な状況を乗り越えました。
寛容な心: 相手の意見に耳を傾け、対話によって解決を図ろうとしました。
まとめ
エイブラハム・リンカーンは、貧しい少年時代を過ごし、独学で学び、政治家として活躍し、アメリカを導いた偉大な人物です。彼の生い立ちを知ることで、私たちも困難な状況を乗り越え、目標に向かって進んでいくためのヒントを得ることができるでしょう。
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https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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