- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(465)相対性理論を構築したアインシュタインの名言 Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is not to stop questioning.(過去を反省し、現在に精進し、未来を期す)
“Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is not to stop questioning.”
直訳は「昨日から学び、今日を生き、明日を望め。大切なことは、疑問を持ち続けることだ」で、似た意味のことわざに「過去を反省し、現在に精進し、未来を期す」があります。
アインシュタイン(Albert Einstein)の名言 Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is not to stop questioning.の意味
このアインシュタインの名言は、一見シンプルながら、人生に対する深い洞察と、学び続けることの重要性を教えてくれます。
各部分の意味
昨日から学び
過去の経験から学び、そこから教訓を得ることを意味します。失敗や成功、様々な出来事から得た知見は、未来の行動に活かすべきだという考えです。
今日を生き
現在を大切にし、目の前のことに全力を尽くすことを意味します。過去にとらわれすぎず、未来を不安がることなく、今この瞬間を生きることを促しています。
明日を望め
未来に対して希望を持ち、目標に向かって努力することを意味します。未来への期待は、私たちを前に進ませる原動力となります。
大切なことは、疑問を持ち続けることだ
何事に対しても疑問を持ち、探究心を忘れないことの重要性を説いています。疑問を持つことは、新しい発見や学びにつながる第一歩です。
全体としての意味
この名言は、人生を三つの時間軸で捉え、それぞれに重要な意味があることを示しています。
過去: 過去の経験は、私たちの成長の糧となります。
現在: 現在を大切に生きることが、未来への第一歩となります。
未来: 未来への希望は、私たちを前に進ませる力となります。
そして、この三つの時間軸を繋ぎ合わせ、人生を豊かにするのは、「疑問を持ち続ける」という探究心です。常に新しい知識や経験を求めることで、私たちは成長し続け、人生をより深く理解できるようになります。
この言葉が示唆すること
継続的な学習: 人生は学びの連続であり、常に新しいことを学ぶ姿勢が大切です。
バランスの取れた生き方: 過去、現在、未来のバランスを取り、それぞれの時間を大切に過ごすことが重要です。
探究心: 何事に対しても疑問を持ち、探究心を忘れないことが、人生を豊かにする鍵となります。
まとめ
アインシュタインのこの名言は、単なる言葉の羅列ではなく、人生を生きる上での指針となるような深い意味を持っています。この言葉を通して、私たちは、過去から学び、現在を生き、未来に向かって進んでいくことの大切さを改めて認識することができます。そして、常に疑問を持ち続けることで、人生をより深く、豊かに生きていくことができるでしょう。
***
似た意味の英語のことわざ
Yesterday is history, tomorrow is a mystery, but today is a gift. That’s why it’s called the present.(昨日は歴史、明日は謎、だが今日は贈り物。それがプレゼントと呼ばれるゆえんだ。)
このことわざは、アインシュタインの名言と同様に、過去、現在、未来の三つの時間軸を捉え、それぞれの重要性を強調しています。特に、今日という日を大切にすることの重要性を説いています。
The only thing constant is change.(唯一不変なのは変化である。)
このことわざは、世界は常に変化し続けていることを示唆しており、変化を恐れずに新しい知識や経験を求めることの大切さを表しています。これは、アインシュタインが強調した「疑問を持ち続ける」という精神と通じるところがあります。
The future belongs to those who believe in the beauty of their dreams.(未来は、自分の夢の美しさを信じている人のものである。)
このことわざは、アインシュタインの「明日を望め」という言葉と関連しており、未来への希望を持つことの重要性を強調しています。
You can’t teach a man anything; you can only help him to find it within himself.(人に何かを教えることはできない。ただ、彼自身がそれを発見するのを助けることができるだけだ。)
このことわざは、アインシュタインが強調した「疑問を持ち続ける」という精神と関連しており、自ら学ぶことの大切さを説いています。
***
似た意味の日本語のことわざ
過去を反省し、現在に精進し、未来を期す: このことわざは、アインシュタインの名言の三つの要素をそのまま表しています。過去から学び、現在に集中し、未来に向かって努力する姿勢を強調しています。
覆水盆に返らず: 一度こぼれた水は元に戻らないという意味で、過去のことは変えられないことを示唆しています。しかし、過去の経験から学び、未来に活かすという教訓も含まれています。
今日できることを明日まで伸ばすな: 今日のやるべきことを後回しにせず、すぐに取り組むことの大切さを説いています。これは、アインシュタインの「今日を生き」という言葉に通じます。
千里の道も一歩から: 大きな目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねることが重要であることを示しています。これは、アインシュタインの「明日を望め」という言葉と関連し、未来への希望と努力を結び付けています。
学ぶことこそ、老いということはない: 年をとっても学ぶ姿勢を忘れるべきではないという意味です。これは、アインシュタインの「大切なことは、疑問を持ち続けることだ」という言葉と関連し、生涯学習の重要性を強調しています。
***
アインシュタインの生い立ち
アルベルト・アインシュタインは、20世紀を代表する理論物理学者であり、相対性理論をはじめとする数々の偉大な業績を残しました。彼の天才的な頭脳とユニークな視点が、現代物理学に革命をもたらしたことは周知の事実です。
幼少期と教育
生誕: 1879年3月14日、ドイツのウルムでユダヤ人の家庭に生まれました。
遅めの発語: 幼少期は言葉の発達が遅く、周囲を心配させました。しかし、幼い頃から自然現象に興味を示し、特に羅針盤に魅せられたと言われています。
学校生活: 学校では、厳格な教育方針に馴染めず、しばしば教師と衝突しました。数学と物理学の才能は認められていましたが、他の教科にはあまり興味を示しませんでした。
スイスへ: 1895年、スイス連邦工科大学に入学を目指しますが、試験に失敗。その後、アーラウのカントン学校で1年間学び、翌年、スイス連邦工科大学に入学を果たします。
青年期と特許局
大学卒業後: 大学卒業後、スイス国籍を取得し、ベルン特許局に勤務。
特許審査官として: 特許審査官の仕事は、アインシュタいますら退屈に感じていたようですが、この仕事のおかげで、彼は十分な時間と自由を得て、物理学の研究に没頭することができました。
奇跡の年: 1905年、わずか26歳のときに、ブラウン運動、特殊相対性理論、光量子仮説に関する3つの重要な論文を発表。これらは、後の物理学に大きな影響を与えました。
中年期以降
相対性理論の完成: 特殊相対性理論を発表した後も、一般相対性理論の研究を続け、1915年に完成させました。
ノーベル賞受賞: 1921年、光電効果に関する研究でノーベル物理学賞を受賞。
ナチスドイツからの逃亡: ヒトラーが政権を握ると、ユダヤ人であったアインシュタインはナチスドイツからアメリカに亡命。
プリンストン高等研究所: アメリカでは、プリンストン高等研究所で研究を続け、原子爆弾開発計画にも関与しました。
晩年: 第二次世界大戦後、核兵器の拡散を危惧し、平和運動に力を注ぎました。
死去: 1955年4月18日、プリンストンで永眠。
アインシュタインの偉大さ
アインシュタインの最大の業績は、なんといっても相対性理論でしょう。この理論は、ニュートン力学が説明できなかった宇宙の現象を解明し、現代物理学の基礎を築きました。また、彼の光量子仮説は、量子力学の発展にも大きく貢献しました。
アインシュタインは、天才的な頭脳だけでなく、独創的な考え方と強い好奇心を持っていました。彼は、既成概念にとらわれず、常に新しい視点から世界を見ようとしていました。その探求心こそが、彼の偉大な業績を生み出したと言えるでしょう。
まとめ
アインシュタインの生い立ちは、決して順風満帆ではありませんでした。しかし、彼は困難を乗り越え、独自の視点で世界を捉え、人類の歴史を変えるほどの偉大な業績を残しました。彼の生涯は、私たちに、どんな状況下でも、夢を諦めずに努力し続けることの大切さを教えてくれます。
***
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(464)フランスの哲学者のモンテーニュの名言 Poverty of goods is easily cured; poverty of soul, impossible.(貧乏を恥とせず、不義を恥とせよ)
https://www.eionken.co.jp/note/michel-de-montaigne-b/
心に響く英語ことわざ(466)米国の発明王トーマス・エジソンの名言 Nearly every person who develops an idea works at it up to the point where it looks impossible, and then gets discouraged. That’s not the place to become discouraged.(諦めたらそこで試合終了)
https://www.eionken.co.jp/note/thomas-edison-b/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート