- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(408)古代ギリシアの哲学者アリストテレスの名言 Happiness depends upon ourselves.(心持ち次第)
“Happiness depends upon ourselves.”
直訳は「幸せかどうかは自分次第である」で、似た意味の日本語のことわざに「心持ち次第」があります。
アリストテレスの名言”Happiness depends upon ourselves.”の意味
アリストテレス(Aristotle)のこの名言は、幸福は外部の要因ではなく、自分自身の内面にある ということを意味しています。
つまり、私たちは、自分の考え方や行動を変えることで、より幸せになることができる ということです。
アリストテレスによれば、幸福は「魂の活動」であり、それは 「徳に基づいた活動」 であるとされています。
「徳」 とは、「優れた習慣」 のことであり、「勇気」、「節度」、「正義」、「知恵」 などのことが挙げられます。
これらの徳に基づいた行動をすることで、私たちは真の幸福を手に入れることができるというのです。
“Happiness depends upon ourselves.” という名言は、私たちに、幸せは自分自身の手で掴むことができる ことを教えてくれています。
私たち一人ひとりが、自分の考え方や行動を見つめ直し、徳に基づいた生活を送ることで、より幸せな人生を送ることができる のです。
この名言をより深く理解するために、以下の点に注目してみましょう。
「幸せ」 の定義
アリストテレスにとっての幸せとは、「魂の活動」であり、「徳に基づいた活動」である。
「徳」 の重要性
真の幸福を手に入れるためには、「勇気」、「節度」、「正義」、「知恵」などの徳に基づいた行動をすることが重要である。
自分自身への責任
私たちは、自分の幸福に対して責任を持っている。外部の要因に左右されることなく、自分自身で幸せになるための努力をする必要がある。
“Happiness depends upon ourselves.” という名言は、時代を超えて多くの人々に愛され続けている 名言です。
私たちがより幸せな人生を送るための指針となる とても深い言葉だと思います。
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似た意味の英語のことわざ
“Man is the master of his own destiny.”
(人は自らの運命の主人である)
このことわざは、人は自らの運命を自分で決めることができることを意味しています。
“We are the architects of our own fortune.”
(私たちは自らの運命の設計者である)
このことわざは、私たちは自らの運命を築くことができることを意味しています。
“The mind is its own place, and can make a heaven of hell, or a hell of heaven.”
(心はそれ自体の場所であり、天国を地獄にすることも、地獄を天国にすることもできる)
このことわざは、私たちの心は、私たちの状況をどのように捉えるかによって、天国にも地獄にもなり得ることを意味しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「心持ち次第」
物事の見方や捉え方を変えることで、状況を好転させることができるという意味です。
物事の捉え方を変えるだけで、同じ状況でも全く違った印象になります。例えば、困難な状況に直面したとき、それを乗り越えるための試練と捉えるか、諦めるべき障害と捉えるかによって、その後の行動も大きく変わってきます。
「天命を待つよりも人事を尽くせ」
与えられた状況を嘆くよりも、自らの努力で状況を改善しようとすべきという意味です。
与えられた状況は、必ずしも私たちの思い通りとは限りません。しかし、だからといって諦めるのではなく、自らの努力で状況を改善しようとすることが大切です。努力することで、状況が好転する可能性は十分にあります。
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アリストテレスの生い立ち
アリストテレスは、紀元前384年にギリシア北部の都市国家 スタゲイラ で生まれました。
彼の父親は、マケドニア王 フィリッポス2世 の侍医を務めていた ニコマコス という人物でした。
アリストテレスは幼い頃から聡明で、17歳の時にアテネにある プラトンのアカデメイア に入学しました。
アカデメイアで20年間学び、プラトンの教えを受けたアリストテレスは、その才能を認められて アカデメイアの講師 となりました。
紀元前343年、マケドニア王フィリッポス2世から、当時13歳であった王子 アレクサンドロス (後のアレクサンドロス大王) の教育係を依頼されたアリストテレスは、マケドニア宮廷に移住しました。
アリストテレスは、アレクサンドロスに哲学、政治学、弁論術など様々な知識を教え、彼の人格形成に大きな影響を与えました。
紀元前335年、アレクサンドロスが大王に即位すると、アリストテレスはアテネに戻り、 リュケイオン と呼ばれる自らの学園を設立しました。
リュケイオンでは、哲学、自然科学、政治学など幅広い分野の研究が行われ、多くの学生が集まりました。
アリストテレスは、論理学、倫理学、政治学、形而上学、物理学、生物学など、様々な分野で著作を残しました。
彼の著作は、中世ヨーロッパに大きな影響を与え、その後も現代まで続く影響を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(407)孔子の名言 Fine words and an insinuating appearance are seldom associated with true virtue.(巧言令色鮮し仁)
https://www.eionken.co.jp/note/confucius/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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