- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(260)古代ギリシャ哲学者アリストテレスの名言 The roots of education are bitter, but the fruit is sweet.(学問は苦楽を伴う)
”The roots of education are bitter, but the fruit is sweet.”
直訳は「教育の根は苦いが、その果実は甘い」で、似た意味の日本のことわざに「学問は苦楽を伴う」があります。
アリストテレスの名言”The roots of education are bitter, but the fruit is sweet.”の意味
この名言は、古代ギリシャの哲学者アリストテレス(Aristotle)が残した言葉で、教育の重要性と、その過程における困難さを表しています。
教育の重要性
アリストテレスは、人間は生まれながらに学ぶ能力を持っており、教育によってその能力を最大限に発揮することができると考えていました。
彼は、教育によって、人間は知識や徳を身につけ、より良い人間へと成長することができると主張しました。
教育の困難さ
しかし、アリストテレスは同時に、教育には困難が伴うことも認識していました。
勉強は時に退屈で、努力が必要とされます。
また、学ぶ内容によっては、理解するのが難しいこともあります。
努力の末に得られる成果
にもかかわらず、アリストテレスは、教育の成果は努力に見合うものであると信じていました。
勉強を乗り越えた者は、知識や徳を身につけ、より良い人生を送ることができるようになります。
現代社会への示唆
この名言は、現代社会においてもなお、多くの示唆を与えてくれます。
教育は決して楽なものではありませんが、努力を続ければ必ず報われるものであることを忘れてはいけません。
学び続けることの大切さ
また、アリストテレスは、教育は人生の終わりまで続くべきものであるとも考えていました。
社会や世界は常に変化しており、新しい知識やスキルを学ぶことは、常に必要です。
私たちは、生涯を通して学び続け、自分自身を成長させていくことが大切です。
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似た意味の英語のことわざ
“No pain, no gain.”
日本語訳: 痛みなくして得るものなし。
意味: 何かを成し遂げるためには、努力や苦労が必要である。
解説: このことわざは、目標を達成するためには、困難や苦痛を乗り越えなければならないことを表しています。
教育も同じです。知識やスキルを身につけるためには、勉強という努力が必要です。
しかし、その努力を乗り越えた者は、豊かな実りを得ることができます。
“Where there’s a will, there’s a way.”
日本語訳: 意志があれば道は開ける。
意味: 強い意志があれば、どんな困難も乗り越えられる。
解説: このことわざは、目標を達成するためには、強い意志と決意が必要であることを表しています。
教育も同じです。勉強を続けるためには、強い意志が必要です。
しかし、強い意志を持って努力すれば、必ず目標を達成することができます。
“Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.”
日本語訳: 成功は最終的なものではなく、失敗は致命的ではない。重要なのは、続ける勇気である。
意味: 失敗を恐れずに挑戦し続けることが大切である。
解説: このことわざは、目標を達成するためには、失敗を恐れずに挑戦し続けることが大切であることを表しています。
教育も同じです。勉強には失敗がつきものです。
しかし、失敗を恐れずに挑戦し続ければ、必ず成長することができます。
“The only way to get ahead is to take action.”
日本語訳: 前進する唯一の方法は、行動することだ。
意味: 何もしないで待っているだけでは、何も変わらない。
解説: このことわざは、目標を達成するためには、行動することが重要であることを表しています。
教育も同じです。知識やスキルを身につけるためには、実際に勉強しなければなりません。
何もしないで待っているだけでは、何も変わりません。
“Learning is a lifelong journey.”
日本語訳: 学びは生涯続く旅である。
意味: 私たちは常に新しいことを学び続けることができる。
解説: このことわざは、学ぶことは人生を通して続くものであることを表しています。
教育は、人生のある時期に終わるものではありません。
私たちは常に新しいことを学び続け、自分自身を成長させていくことができます。
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似た意味の日本語のことわざ
「学問は苦楽を伴う」
意味: 学問は努力や苦労が必要だが、その成果は甘いものである。
解説: このことわざは、勉強には苦痛や困難が伴うけれども、その成果は非常に大きなものであることを表しています。
アリストテレスの名言と同様に、教育には困難が伴うことを示唆しています。
しかし、努力を続ければ、必ず報われるものであることを強調しています。
「苦あれば楽あり」
意味: 苦労の後に楽が来る。
解説: このことわざは、人生には苦しみと喜びが交互に訪れるものであることを表しています。
教育も同じです。勉強には辛い時期もありますが、その後に大きな喜びが訪れます。
目先の苦しさに負けずに、努力を続けることが大切です。
「苦労は買ってもできない」
意味: 苦労は自分で経験しなければ得られない貴重な財産である。
解説: このことわざは、苦労は自分自身を成長させるための貴重な経験であることを表しています。
教育も同じです。勉強を通して得られる知識やスキルは、苦労して得たものでなければ、より深く理解することができます。
苦労を恐れずに挑戦し続けることが大切です。
「艱難汝を強す」
意味: 困難は人を強くする。
解説: このことわざは、困難を乗り越えることで人は成長できることを表しています。
教育も同じです。勉強を通して様々な困難に直面しますが、それを乗り越えることで、より強い精神力と忍耐力を身につけることができます。
困難を恐れずに挑戦し続けることが大切です。
「継続は力なり」
意味: 何かを成し遂げるためには、継続することが大切である。
解説: このことわざは、目標を達成するためには、努力を続けることが重要であることを表しています。
教育も同じです。知識やスキルを身につけるためには、継続的に勉強することが大切です。
一時的な努力ではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。
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アリストテレスの生い立ち
誕生と家系
アリストテレスは、紀元前384年、古代ギリシャ北部のマケドニア王国スタゲイラ(現在のギリシャ・ハルキディキ県スタゲイラ)で生まれました。
父親は、マケドニア王フィリッポス2世の侍医を務めていたニコマコス。
母親については、名前も出自も分かっていません。
幼少期
アリストテレスは5歳の時に父親を亡くし、その後、母方の親戚によって育てられました。
12歳の頃、マケドニア王宮に招かれ、アレクサンドロス大王(後のアレキサンダー大王)の教育係を務めました。
青年期
17歳になると、アリストテレスはプラトンのアカデメイアに入学しました。
アカデメイアで20年間学び、プラトンの思想を深く理解しました。
独立とリケイオンの設立
紀元前343年、アレクサンドロス大王が即位すると、アリストテレスはマケドニア王宮を離れ、小アジアのミエザでアレクサンドロス大王の家庭教師を務めました。
紀元前335年、アリストテレスはアテネに戻り、リュケイオンと呼ばれる哲学学校を設立しました。
リュケイオンは、自然科学や政治学など、幅広い分野の研究が行われた学問の中心地となりました。
晩年と死
紀元前323年、アレクサンドロス大王が亡くなると、アリストテレスはマケドニアに対する反発からアテネを追放されました。
その後、エウボイア島に渡り、そこで亡くなりました。
アリストテレスの功績
アリストテレスは、西洋哲学史上最も重要な哲学者の一人です。
彼は、論理学、形而上学、倫理学、政治学、物理学、生物学など、様々な分野で業績を残しました。
彼の思想は、中世ヨーロッパに大きな影響を与え、現代社会においてもなお、多くの研究者によって研究されています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(259)近代民主主義思想で有名なジャン=ジャック・ルソーの名言 A Living is not breathing but doing.(坐して待つは事成らず)
https://www.eionken.co.jp/note/jean-jacques-rousseau-2/
心に響く英語ことわざ(261)古代ギリシャ哲学者プラトンの名言 The first and best victory is to conquer self.(自分自身に打ち勝つ)
https://www.eionken.co.jp/note/plato/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート