- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(397)米国独立宣言を起草したベンジャミン・フランクリンの名言 He that is good for making excuses is seldom good for anything else.(言い訳の多い者は、責任を負わぬ)
“He that is good for making excuses is seldom good for anything else.”
直訳は「言い訳がうまい人は、他のことはろくなことができない」で、似た意味の日本語のことわざに「言い訳の多い者は、責任を負わぬ」があります。
ベンジャミン・フランクリンの名言”He that is good for making excuses is seldom good for anything else.”の意味
ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)のこの名言は、言い訳をすることは、自分の責任から逃れようとする行為であり、真面目に物事に取り組む姿勢がないことを示していると解釈できます。
言い訳をする人は、以下のような特徴を持つことが多いです。
失敗を認めたくない
責任を負いたくない
努力することを避けたい
自分の能力を過信している
他人のせいにする
一方、真面目に物事に取り組む人は、言い訳をするのではなく、問題解決に焦点を当てます。
彼らは、以下のような行動を取ります。
自分の失敗を認め、そこから学ぶ
責任を負い、問題を解決するために努力する
困難な状況でも諦めずに挑戦する
自分の能力を客観的に評価し、向上を目指す
他人の協力を得ながら、目標を達成する
フランクリンはこの名言を通して、言い訳をすることは、成長の妨げになるというメッセージを伝えていると考えられます。
真の成功を収めるためには、言い訳をするのではなく、責任感を持って行動し、問題解決に積極的に取り組むことが大切です。
この名言は、現代社会においても依然として重要性を持ち続けています。仕事や勉強、人間関係など、様々な場面で、言い訳をすることなく、真摯に物事に取り組むことが求められています。
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似た意味の英語のことわざ
Excuses are like the shells of a snail: they carry you nowhere.
(言い訳はカタツムリの殻のようなものだ。どこにも連れて行ってくれない。)
A man who is always making excuses is like a broken record.
(いつも言い訳ばかりする人は、壊れたレコードのようである。)
Excuses are the nails of failure.
(言い訳は失敗の釘である。)
Those who are quick to make excuses are slow to action.
(言い訳が早い人は、行動が遅い。)
A good excuse is often a bad performance.
(良い言い訳は、多くの場合、悪い結果の言い訳である。)
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似た意味の日本語のことわざ
言い訳は役に立たぬ。
単に言い訳をするだけでは、問題は解決せず、何も変わらないという意味です。
言い訳の多い者は、責任を負わぬ。
言い訳をする人は、責任から逃れようとする傾向があり、真面目に物事に取り組む姿勢がないことを示しています。
言い訳は弱い者のすること。
強い意志と覚悟を持つ人は、言い訳をすることなく、困難に立ち向かいます。
言い訳をする暇があれば、行動せよ。
言い訳をするよりも、問題解決に向けて行動することが大切です。
失敗は言い訳するものではない。
失敗から学び、次に活かすことが重要です。
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ベンジャミン・フランクリンの生い立ち
ベンジャミン・フランクリンは、1706年1月17日(ユリウス暦では1月6日)、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンのミルク・ストリートで生まれました。
幼少期
17人の兄弟姉妹の末っ子として生まれ、幼い頃から読書と文章を書くことを好みました。
10歳で学校教育を終え、その後は父親の蝋燭製造業を手伝ったり、兄の印刷所で働いたりしました。
1718年、17歳の時に兄と喧嘩し、家を出てフィラデルフィアへ移住しました。
青年期
フィラデルフィアでは、印刷工としての修行を積み、23歳で独立して印刷所を開業しました。
1729年に『ペンシルベニア・ガゼット』という新聞を創刊し、政治や社会問題に関する記事を掲載して人気を博しました。
1731年に、アメリカ初の科学団体である「アメリカ哲学協会」を設立しました。
中年期
科学者としての活動にも力を入 れ、電気に関する研究で大きな成果を上げました。
1752年、凧を用いた実験で雷が電気であることを証明しました。
避雷針や二焦点レンズなどの発明もしました。
政治家としても活躍し、1757年にイギリス議会へ派遣されて植民地の権利擁護に尽力しました。
1775年にアメリカ独立宣言の起草委員の一人となりました。
晩年
1776年にフランスへ渡り、フランスの支援を取り付けることに成功しました。
1785年にアメリカへ帰国し、その後は公職から引退して科学研究に専念しました。
フランクリンは、政治家、科学者、発明家、外交官、作家など、様々な顔を持つ多才な人物でした。
彼は、アメリカ合衆国の建国の父の一人として、その功績は多岐にわたります。
彼の生い立ちは、勤勉さ、好奇心、探究心、そして強い意志があれば、どんな困難も乗り越えられることを示しています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(396)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 It is a mistake to try to look too far ahead. The chain of destiny can only be grasped one link at a time.(地道な努力が実を結ぶ)
https://www.eionken.co.jp/note/winston-churchill-3/
心に響く英語ことわざ(398)南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの名言 Part of being optimistic is keeping one’s head pointed toward the sun, one’s feet moving forward.(不撓不屈の精神)
https://www.eionken.co.jp/note/nelson-rolihlahla-mandela-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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