- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(456)フランス大統領だったシャルル・ド・ゴールの名言 A man of character finds a special attractiveness in difficulty, since it is only by coming to grips with difficulty that he can realize his potentialities.(逆境は人を育てる)
“A man of character finds a special attractiveness in difficulty, since it is only by coming to grips with difficulty that he can realize his potentialities.”
直訳は「人格者は困難の中に特別な魅力を見いだすものだ。なぜなら、困難に立ち向かうことによってのみ、自分の可能性を実現することができるからだ」で、似た意味のことわざに「逆境は人を育てる」があります。
シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)の名言”A man of character finds a special attractiveness in difficulty, since it is only by coming to grips with difficulty that he can realize his potentialities.”の意味
この名言は、シャルル・ド・ゴールの人生哲学と指導者としての姿勢を端的に表現しています。
困難への積極的な姿勢:
「性格の強い人間は困難に特別な魅力を見出す」という部分は、強い意志を持つ人が挑戦を恐れず、むしろそれを歓迎する姿勢を示しています。
自己実現の手段としての困難:
「困難に立ち向かうことによってのみ、その人は自分の可能性を実現できる」という部分は、困難を乗り越えることが個人の成長と潜在能力の発揮につながるという考えを表しています。
リーダーシップの本質:
この言葉は、真のリーダーは困難な状況下でこそその真価を発揮するという信念を反映しています。
個人の価値観:
ド・ゴールは、人間の価値は安楽な環境ではなく、困難に直面したときにこそ明らかになると考えていました。
歴史的文脈:
第二次世界大戦中のフランスの困難な状況や、後の政治的課題に直面したド・ゴール自身の経験がこの言葉に反映されています。
この名言は、困難を避けるのではなく、それを自己成長と成功の機会として捉える積極的な姿勢の重要性を強調しています。ド・ゴールにとって、真の指導者や強い性格の持ち主は、困難に立ち向かうことで初めて自らの可能性を最大限に発揮できると考えていたのです。
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似た意味の英語のことわざ
“When the going gets tough, the tough get going.”
困難な状況になると、強い人は行動を起こす。
“Adversity builds character.”
逆境は人の性格を形成する。
“No pain, no gain.”
苦労なくして得るものなし。
“Smooth seas do not make skillful sailors.”
穏やかな海では熟練の船乗りは育たない。
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似た意味の日本語のことわざ
「艱難汝を玉にす」
困難や苦労が人を成長させ、価値ある人間に磨き上げるという意味。
「苦あれば楽あり」
苦労の後には必ず喜びや楽しみがあるという意味。
「難関を突破せずして栄冠を得ず」
困難を乗り越えなければ、成功や栄誉は得られないという意味。
「逆境は人を育てる」
困難な状況が人を成長させるという意味。
「苦労は買ってでもせよ」
苦労することは価値があり、積極的に経験すべきだという意味。
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シャルル・ド・ゴールの生涯
シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)の生涯は、フランスの20世紀の歴史と密接に結びついています。
誕生と若年期:
シャルル・アンドレ・ジョセフ・マリー・ド・ゴールは1890年11月22日に生まれました。
軍人としてのキャリア:
ド・ゴールは軍人としてのキャリアを選び、第一次世界大戦に参加しました。
第二次世界大戦前:
1940年3月、ド・ゴールは国防次官兼陸軍次官に任命され、49歳でフランス軍史上最年少の少将(旅団将軍)となりました。
第二次世界大戦中の活動:
1940年6月、ドイツ軍のフランス侵攻に際し、ド・ゴールはイギリスとの協力を求めてロンドンに飛びました。フランス本国がドイツに降伏した後も、ド・ゴールはロンドンで「自由フランス」運動を組織し、レジスタンスのリーダーとなりました。
戦後のフランス政治:
戦後、ド・ゴールは一時政界を離れましたが、1958年にアルジェリア危機を契機に政界に復帰し、第五共和政の初代大統領となりました。
大統領としての業績:
大統領として、ド・ゴールはフランスの国際的地位の向上、核武装の推進、欧州統合への独自の姿勢などを打ち出しました。
遺産:
ド・ゴールの名前は現在も多くの施設に冠されています。例えば、パリ=シャルル・ド・ゴール空港、シャルル・ド・ゴール広場(旧エトワール広場)、フランス海軍の原子力空母などがあります。
シャルル・ド・ゴールは、20世紀のフランス史において最も重要な政治家の一人として記憶されており、その影響は現在も続いています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(455)米国初代大統領ジョージ・ワシントンの名言 Associate yourself with men of good quality if you esteem your own reputation; for ‘tis better to be alone than in bad company.(善人の門には災い来たらず)
https://www.eionken.co.jp/note/george-washington-b/
心に響く英語ことわざ(457)米国大統領だったセオドア・ルーズベルトの名言 The only man who never makes mistakes is the man who never does anything.(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
https://www.eionken.co.jp/note/theodore-roosevelt-b/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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