- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(320)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty.(楽観主義者に困難に機会を見いだす)
“A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty.”
直訳は「悲観主義者はあらゆる機会に困難を見いだし、楽観主義者はあらゆる困難に機会を見いだす」です。
チャーチルの名言”A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty.”の意味
チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer Churchill)のこの名言は、物事の見方によって、同じ状況でも全く異なる捉え方ができることを表しています。
悲観主義者は、物事の悪い面にばかり注目し、困難や障害にばかり目が行きます。そのため、どんなチャンスも逃してしまう可能性が高いのです。一方、楽観主義者は、物事の良い面に目を向け、困難な状況でもそこに潜む可能性やチャンスを見出すことができます。そのため、どんな状況でも諦めずに挑戦し、成功を収める可能性が高いのです。
この名言は、人生において成功するためには、楽観的な考え方を持つことが重要であることを教えてくれます。たとえ困難な状況に直面しても、そこにチャンスを見出すことができれば、必ず道は開けるということです。
以下、この名言をより深く理解するために、いくつかのポイントをご紹介します。
視点の重要性:
この名言は、物事の見方がいかに重要であるかを強調しています。同じ状況でも、悲観主義者と楽観主義者では全く異なる捉え方をすることができます。
可能性の捉え方:
悲観主義者は、困難や障害にばかり目が行きます。そのため、どんなチャンスも逃してしまう可能性が高いのです。一方、楽観主義者は、物事の良い面に目を向け、困難な状況でもそこに潜む可能性やチャンスを見出すことができます。
成功への道:
人生において成功するためには、楽観的な考え方を持つことが重要です。たとえ困難な状況に直面しても、そこにチャンスを見出すことができれば、必ず道は開けるということです。
この名言は、私たちに希望と勇気を与えてくれる言葉です。人生において困難に直面することは誰にでもあります。しかし、そんな時でも楽観的な考え方を持つことができれば、必ず道は開けるということを忘れないでください。
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似た意味の英語のことわざ
Where there’s a will, there’s a way.
意志があれば道は開ける。
このことわざは、どんな困難な状況でも、強い意志があれば必ず道は開けるということを意味しています。チャーチルの名言と同様に、物事の見方や考え方を変えることで、困難をチャンスに変えることができるというメッセージが込められています。
Every cloud has a silver lining.
どんな暗雲にも銀色の縁取りがある。
このことわざは、どんな悪い状況にも、必ず良い面があるということを意味しています。どんな困難な状況でも、希望を失わずに良い面に目を向けることが大切だというメッセージが込められています。
Nothing ventured, nothing gained.
冒険しなければ何も得られない。
このことわざは、リスクを冒さなければ何も得られないということを意味しています。困難な状況でも挑戦することが、成功への近道だというメッセージが込められています。
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似た意味の日本語のことわざ
禍福はあざなえる縄のごとし
このことわざは、良いことと悪いことは表裏一体であり、いつ何が起こるかわからないという意味です。どんな状況でも、良い面と悪い面があることを理解し、楽観的に考えることが大切だというメッセージが込められています。
塞翁が馬
このことわざは、一見悪い出来事が実は良い結果につながることもあるという意味です。どんな困難な状況でも、希望を失わずに物事を多角的に捉えることが大切だというメッセージが込められています。
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チャーチルの生い立ち:名門貴族の家庭から軍人、そして政治家へ
貴族の家に生まれる
ウィンストン・レオナルド・スペンサー・チャーチルは、1874年11月30日、イギリスのオックスフォードシャー州にあるブレナム宮殿で生まれました。父は政治家・歴史家のランドルフ・チャーチル卿、母はアメリカ人の富豪令嬢ジェニー・ジェロームでした。チャーチル家は名門貴族であり、父方の祖父は第7代マールバラ公爵でした。
幼少期と教育
チャーチルは幼少期から病弱で、学校生活にも馴染めませんでした。しかし、読書には非常に熱心で、歴史や政治に関する書籍を数多く読みました。1888年、イギリス王立陸軍士官学校サンドハーストに入学しましたが、入学試験には不合格で、1年後に再受験して合格しました。
軍人としての経歴
サンドハースト卒業後、チャーチルはイギリス陸軍に入隊し、インドやスーダンなど様々な場所で勤務しました。また、ジャーナリストとしても活動し、戦争の模様を新聞に報告しました。1899年には、南アフリカ戦争に参加し、捕虜になるという経験もしました。
政治家への転身
1900年、チャーチルは保守党から下院議員に当選し、政治家としてのキャリアをスタートしました。その後、自由党に移籍し、海軍大臣や内務大臣などの要職を歴任しました。第一次世界大戦中は海軍大臣として活躍し、ガリポリ作戦の失敗など多くの批判を受けながらも、戦争遂行に貢献しました。
第二次世界大戦と首相就任
1939年、第二次世界大戦が勃発すると、チャーチルは海軍大臣に再任されました。1940年、ドイツ軍の侵攻が迫る中、チェンバーレン首相が辞任し、チャーチルが首相に就任しました。「我々は決して諦めない」という有名な演説で、国民を鼓舞し、イギリスを勝利に導きました。
戦後の政治活動と晩年
1945年、第二次世界大戦が終結すると、チャーチルは首相を辞任しました。その後も政界に留まり、1951年から1955年まで再び首相を務めました。
チャーチルの人物像
チャーチルは、優れた弁舌家であり、カリスマ性のある指導者として知られていました。また、多才な人物としても知られており、歴史家、作家、画家など様々な分野で活躍しました。一方で、傲慢で独断的な性格であり、多くの敵を作ったという側面もあります。
チャーチルの功績
チャーチルは、第二次世界大戦におけるイギリスの勝利に大きく貢献した人物として評価されています。また、優れた政治家、作家、歴史家としても知られており、数多くの功績を残しました。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(319)米国における人種差別撤廃に尽力したキング牧師の名言 Take the first step in faith. You don’t have to see the whole staircase, just take the first step.(千里の道も一歩から)
https://www.eionken.co.jp/note/martin-luther-king-jr-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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