- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(407)孔子の名言 Fine words and an insinuating appearance are seldom associated with true virtue.(巧言令色鮮し仁)
”Fine words and an insinuating appearance are seldom associated with true virtue.”
直訳は「巧みな言葉使いや媚びる態度の人は、真の徳を備えていることが少ない」で、似た意味の日本語のことわざに「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」があります。
“insinuating”は「ご機嫌取りをする、こびる」などを意味し、発音は“insínjueitiŋ”、音節は“in・sin・u・at・ing”です。
孔子の名言”Fine words and an insinuating appearance are seldom associated with true virtue.”の意味
孔子(Confucius)の名言「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」は
『論語』の「顔淵」篇に記載されています。
この名言には、以下のような解釈があります。
真の徳は、外見や言葉ではなく、内面からにじみ出るものである。
美しい言葉や巧みな態度は、相手を欺くために使われることもある。
人を判断するときは、外見や言葉だけでなく、その人の行動や言動をよく観察すべきである。
この名言は、現代社会にも通じる教訓です。
例えば、
選挙で甘い言葉を並べる政治家ばかりではなく、実際に何を成し遂げてきたのかを見るべきである。
就職活動で自分を良く見せようとする人ばかりではなく、誠実で真面目な人を選ぶべきである。
日常生活の中で、人を外見や言葉だけで判断せず、その人の本質を見極めるように心掛けるべきである。
もちろん、美しい言葉や巧みな態度は、コミュニケーションを円滑にするために必要なこともあります。しかし、そのような言葉や態度が真の徳に基づいたものでなければ、いずれは信用を失ってしまうでしょう。
真の徳を備えるためには、
自分の言動に責任を持つこと
他人を思いやること
常に学び続けること
などが大切です。
孔子の名言を心に留め、真の徳を備えた人を目指しましょう。
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似た意味の英語のことわざ
Actions speak louder than words.
(言葉よりも行動が雄弁)
このことわざは、言葉よりも行動の方が重要であるという意味です。
いくら立派なことを言っても、それが行動に結びつかなければ、その人の真意は疑われます。
真の徳を備えている人は、自分の言葉に責任を持ち、常に誠実に行動します。
By their fruits you shall know them.
(その人の真価は、その人の行いによってわかる)
このことわざは、その人の真価は、その人の行いによってわかるという意味です。
人は誰でも、良い面と悪い面を持っています。
その人の真価を知りたいときは、その人の言葉だけでなく、その人の行いを見る必要があります。
真の徳を備えている人は、常に良い行いをし、周囲の人々に良い影響を与えます。
All that glitters is not gold.
(光るものがすべて金とは限らない)
このことわざは、光るものがすべて金とは限らないという意味です。
外見や言葉だけで人を判断すると、騙されてしまうことがあります。
真の徳を備えている人は、外見よりも内面を重視し、飾り気のない人柄をしています。
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似た意味の日本語のことわざ
口先だけ達者で心根が悪い
このことわざは、言葉巧みに人を惑わすような人は、真の心の優しさを持っていないという意味です。
偽善は長続きしない
このことわざは、嘘や欺きに基づいた善行は、いずれ必ず露見するという意味です。
誠実な者は天を欺かず
このことわざは、真摯で誠実に行動する人は、必ず天に通じるという意味です。
腹黒い者は顔に出る
このことわざは、心根が悪い人は、顔つきや言動にその悪さが表れてしまうという意味です。偽物はいつか壊れる
このことわざは、嘘や欺きに基づいたものは、いずれ必ず崩壊するという意味です。
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孔子の生い立ち
幼少期
孔子(こうし、紀元前551年 – 紀元前479年)は、中国春秋時代の思想家・哲学者であり、儒教の始祖として知られています。名は丘(きゅう)、字は仲尼(ちゅうに)。
孔子は、魯国(現在の山東省曲阜市)の生まれです。父親は下級役人の叔梁紇(しゅくりょうこつ)で、孔子が3歳の時に亡くなりました。母は顔徵在(がんちょうざい)といい、孔子は17歳の時に母も亡くしています。
幼少期は貧しい生活を送りましたが、学問に励み、15歳で学問に志したと言われています。
青年期
20代になると、魯国で官吏として働き、音楽、礼儀、射術など幅広い分野の知識を身につけました。
30歳になると、政治家として活躍し、魯国の政治改革に携わりました。しかし、政治的な対立により、魯国を追放されることになります。
遊歴時代
魯国を追放された孔子は、弟子たちと共に諸国を遊歴しました。各地の諸侯に政治思想を説き、理想の政治の実現を目指しました。
遊歴時代は、孔子の思想が広く世に知られるきっかけとなりました。多くの弟子たちが孔子から学び、儒教の思想を広めました。
晩年
55歳になると、魯国に呼び戻され、再び政治に関わりました。しかし、政治的な権力争いに巻き込まれ、再び魯国を去ることになります。
晩年は、弟子たちと共に教育に専念しました。論語などの儒教の経典はこの時期に編纂されました。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(406)ドイツの哲学者ニーチェの名言 When marrying, ask yourself this question: Do you believe that you will be able to converse well with this person into your old age? Everything else in marriage is transitory.(夫婦は箸の如し)
https://www.eionken.co.jp/note/friedrich-wilhelm-nietzsche/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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