- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(562)「人を動かす」の著作で有名な自己啓発作家のデール・カーネギーの名言 Instead of worrying about what people say of you, why not spend time trying to accomplish something they will admire.(行動は人を感動させる)
“Instead of worrying about what people say of you, why not spend time trying to accomplish something they will admire.”
直訳は「人々があなたについて何を言うか心配する代わりに、人々が賞賛するようなことを成し遂げることに時間を使ってみてはどうだろうか」で、似た意味のことわざに「行動は人を感動させる」があります。
デール・カーネギー(Dale Carnegie)の名言 Instead of worrying about what people say of you, why not spend time trying to accomplish something they will admire.の意味
この言葉は、私たちに2つの重要なことを教えています。
他人の評価にとらわれないこと:
人は誰しも、周りの人からどう思われているか気にするものです。しかし、カーネギーは、他人の評価ばかりを気にするのではなく、自分の目標に向かって努力することの大切さを説いています。
行動で示すこと:
単に言葉で語るのではなく、実際に何かを成し遂げることで、人々から尊敬されるということを示唆しています。
この言葉が持つ意味
この言葉は、私たちに以下のことを教えてくれます。
自己肯定感の重要性:
他人の評価に振り回されず、自分の能力を信じ、自己肯定感を高めることが大切です。
目標達成の重要性:
目標を定め、それを達成するために努力することで、自己実現感を得ることができます。
行動力の重要性:
言葉だけでなく、行動で示すことで、人々から認められます。
貢献の重要性:
社会や周りの人々のために貢献することで、より大きな満足感を得ることができます。
カーネギーの他の教えとの関連
この言葉は、カーネギーの他の教えとも密接に関連しています。例えば、「人を動かす」という彼の有名なテーマは、この言葉の「人々が賞賛するようなことを成し遂げる」という部分とつながっています。つまり、人々を動かすためには、まず自分が尊敬されるような人物になる必要があるということです。
現代社会におけるこの言葉の意味
現代社会は、SNSなどを通じて他人の意見が簡単に知れるようになりました。そのため、人々はより一層、他人の評価を気にする傾向にあります。しかし、カーネギーの言葉は、そのような状況下においても、自己肯定感を持って、自分の目標に向かって邁進することの大切さを教えてくれます。
まとめ
デール・カーネギーのこの言葉は、単に自己啓発的な言葉ではなく、私たちがより充実した人生を送るための指針となるものです。他人の評価にとらわれず、自分の目標に向かって努力し、社会に貢献することで、私たちはより大きな満足感と幸福感を得ることができるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Actions speak louder than words.”
(行動は言葉よりも雄弁である)
“The best revenge is massive success.”
(最高の復讐は大きな成功を収めること)
“Let your success do the talking.”
(成功に語らせよ)
“Deeds, not words.”
(言葉ではなく行動で)
“Don’t tell people your plans. Show them your results.”
(計画を人に話すな。結果を見せろ)
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似た意味の日本語のことわざ
「言論は人を動かす」ではなく「行動は人を感動させる」
この言葉は、カーネギーの名言をより具体的に表現したもので、言葉ではなく、実際に何かを成し遂げることの重要性を強調しています。
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デール・カーネギーの波瀾万丈な生い立ちと成功への道
デール・カーネギーは、20世紀を代表する自己啓発の巨匠の一人です。彼の著書『人を動かす』は、世界中で読まれ続け、多くの人々に影響を与え続けています。そんなカーネギーの生い立ちは、決して順風満帆なものではなく、むしろ多くの困難を乗り越えてきた波瀾万丈なものでした。
農家の息子からセールスマンへ
1888年、アメリカ合衆国ミズーリ州の農家に生まれたカーネギーは、幼少期から家業を手伝い、たくましい精神を養いました。大学卒業後、教師を志しますが、その後は中古車のセールスマンや俳優など、様々な職業を転々としたのち、話し方講座の講師としての道を歩み始めることになります。
話し方講座の成功と自己啓発の道へ
カーネギーは、自身が経験した様々な仕事での成功と失敗を基に、話し方や人間関係に関する独自の理論を確立しました。そして、その理論に基づいた話し方講座を開講すると、たちまち評判となり、多くの人々から支持を集めることになります。
『人を動かす』の出版と世界的ベストセラーへ
1936年、カーネギーは自らの経験と研究成果をまとめた『人を動かす』を出版します。この本は、人間関係の改善、コミュニケーションスキル向上、リーダーシップ開発など、幅広いテーマを扱っており、たちまちベストセラーとなり、世界中で翻訳出版されました。
カーネギーの成功の秘訣
カーネギーの成功には、以下の点が大きく貢献しています。
豊富な経験: 様々な職業を経験したことで、人々の心理や行動パターンを深く理解することができた。
実践的な教え: 理論だけでなく、具体的な行動やテクニックを提示することで、読者に実践的な学びを提供した。
共感力: 人々の悩みや不安に共感し、寄り添うことで、信頼関係を築くことができた。
カーネギーの教えの普遍性
カーネギーの教えは、時代を超えて多くの人々に支持されています。それは、彼の教えが、単なるテクニックにとどまらず、人間関係の本質を捉えているからでしょう。彼の教えは、ビジネスシーンだけでなく、私生活においても活かすことができます。
まとめ
デール・カーネギーは、困難な経験を乗り越え、自己啓発の分野で大きな成功を収めた人物です。彼の生い立ちや経験は、私たちに多くの教訓と勇気を与えてくれます。彼の著書『人を動かす』は、今もなお多くの人々に読まれ、人生の指針として役立てられています。
カーネギーの教えから得られる主な教訓
人間関係の重要性: 人と良好な関係を築くことが、成功の鍵となる。
共感力の大切さ: 相手の立場に立って考えることが、コミュニケーションの基礎となる。
行動力の重要性: 知識を身につけるだけでなく、実際に行動に移すことが大切。
継続的な学習: 常に学び続ける姿勢が、成長につながる。
カーネギーの言葉は、現代社会においても、普遍的な価値を持ち続けています。彼の教えを参考に、より良い人間関係を築き、充実した人生を送っていきましょう。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(561)アップル創業者のスティーブ・ジョブズの名言 Don’t be trapped by dogma – which is living with the results of other people’s thinking.(自分の頭で考えろ)
https://www.eionken.co.jp/note/steven-paul-jobs-i/
心に響く英語ことわざ(563)米国自動車王のヘンリー・フォードの名言 Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs.(小さな打撃が大きな樫の木を倒す)
https://www.eionken.co.jp/note/henry-ford-i/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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