- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(566)「人を動かす」の著作で有名な自己啓発作家のデール・カーネギーの名言 Flaming enthusiasm, backed up by horse sense and persistence, is the quality that most frequently makes for success.(意志あるところに道は開ける)
“Flaming enthusiasm, backed up by horse sense and persistence, is the quality that most frequently makes for success.”
直訳は「賢明さと粘り強さに裏打ちされた燃えるような熱意こそが、成功を最も頻繁にもたらす資質である」があります。
デール・カーネギー(Dale Carnegie)の名言 Flaming enthusiasm, backed up by horse sense and persistence, is the quality that most frequently makes for success.の意味
デール・カーネギーのこの名言は、成功を収めるために必要な要素をシンプルかつ力強く表現しています。
名言の各要素の意味
Flaming enthusiasm: 燃え上がるような熱意、情熱
単なる興味ではなく、目標に向かって突き動かされるような強い情熱のことです。
backed up by horse sense: 馬の知恵を伴って
馬の知恵とは、直感や常識、経験に基づいた判断力のことです。つまり、熱意だけでなく、冷静な判断力も必要ということです。
persistence: 粘り強さ
目標達成に向けて、困難な状況にもくじけずに努力を続けることです。
名言全体の深い意味
この名言は、成功するためには、情熱、冷静な判断力、そして諦めない心の3つの要素が不可欠であることを示しています。
情熱:
目標に向かって突き進む原動力となり、困難な状況でも乗り越えるためのエネルギーを与えてくれます。
冷静な判断力:
熱意だけでは失敗することもあります。冷静に状況を判断し、適切な行動をとることで、成功への道を切り開くことができます。
粘り強さ:
成功への道は必ずしも平坦ではありません。途中で諦めてしまうことなく、最後までやり遂げる強い意志が必要です。
この名言が示唆すること
この名言は、単に努力すれば成功するという単純なものではなく、成功するためには、情熱、知性、そして意志力のバランスが重要であることを教えてくれます。また、成功には必ずしも天才的な才能は必要なく、誰でも努力次第で成功を掴むことができるという希望も与えてくれます。
日常生活への応用
この名言は、仕事だけでなく、人生のあらゆる場面に応用できます。例えば、
目標設定: 自分が本当にやりたいことを見つけ、情熱を持って目標を設定する。
計画実行: 目標達成のために具体的な計画を立て、冷静に実行していく。
困難克服: 困難な状況に直面しても諦めず、粘り強く努力を続ける。
これらのことを意識することで、より充実した人生を送ることができるでしょう。
まとめ
デール・カーネギーの名言は、成功の秘訣を簡潔に表現したもので、多くの人々に影響を与えてきました。この名言を心に留め、自分自身の目標に向かって進んでいきましょう。
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似た意味の英語のことわざ
Where there’s a will, there’s a way.(意志あるところに道は開ける)
このことわざは、強い意志さえあれば、どんな困難も乗り越えられるという、まさに粘り強さを強調しています。
Nothing ventured, nothing gained.(何もリスクを冒さなければ、何も得られない)
このことわざは、情熱を持って新しいことに挑戦することの大切さを示しています。
Slow and steady wins the race.(ゆっくり着実に進めば、レースに勝てる)
このことわざは、焦らずに粘り強く努力することの重要性を教えてくれます。
A journey of a thousand miles begins with a single step.(千里の道も一歩から)
このことわざは、大きな目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねることが大切であることを示しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「石の上にも三年」: 何事も継続することが大切であり、途中で周りの意見に左右されず、目標に向かって努力し続けることの重要性を示しています。
「千里の道も一歩から」: 大きな目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねることが大切であることを示しています。
「継続は力なり」: 継続して努力することで、必ず成果が出るという意味です。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」: 危険を恐れずに挑戦することの大切さを説いています。
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デール・カーネギーの波瀾万丈な生い立ちと成功への道
デール・カーネギーは、20世紀を代表する自己啓発の巨匠の一人です。彼の著書『人を動かす』は、世界中で読まれ続け、多くの人々に影響を与え続けています。そんなカーネギーの生い立ちは、彼の成功哲学に深く結びついており、非常に興味深いものがあります。
農家の息子からセールスマンへ
1888年、デール・カーネギーはアメリカ合衆国ミズーリ州の貧しい農家の息子として生まれました。幼少期は、家畜の世話や農作業など、厳しい労働に明け暮れました。しかし、彼は読書を愛し、特に演説や弁論に興味を持っていました。
大学卒業後、カーネギーは様々な職業を転々とし、その中でセールスマンとしての経験を積みます。当初は、その才能の無さに悩み、挫折感を味わうこともありました。しかし、彼は諦めることなく、人とのコミュニケーションや説得術を学び続けます。
話し方教室の講師としての成功
ある日、カーネギーはYMCA(キリスト教青年会)で話し方教室の講師の仕事を見つけます。彼は、自分の経験や学んだことを活かして、受講生に効果的なコミュニケーション方法を教え始めました。カーネギーの講座はたちまち評判となり、多くの人々が彼の教えを求めて集まるようになりました。
『人を動かす』の出版と世界的成功
話し方教室での成功をきっかけに、カーネギーは自己啓発に関する研究を深め、1936年に『人を動かす』を出版します。この本は、人間関係の改善、コミュニケーションスキル向上など、幅広いテーマを扱い、たちまちベストセラーとなりました。
『人を動かす』は、単なるハウツー本にとどまらず、人々の心の奥底に触れるような深い内容を含んでおり、世界中で翻訳され、数えきれないほどの読者に影響を与え続けています。
カーネギーの成功哲学
カーネギーの成功哲学は、彼の波瀾万丈な人生経験と、人々の心の機微に対する深い洞察に基づいています。彼の主な考え方は以下の通りです。
相手の立場に立って考える: 相手のことを理解し、共感することで、より良い人間関係を築くことができる。
相手のよいところを褒める: 誰もが認められたいという欲求を持っている。相手のよいところを具体的に褒めることで、相手の心を掴むことができる。
相手の意見に耳を傾ける: 相手に話をしてもらうことで、相手の気持ちを知り、より深いコミュニケーションを取ることができる。
誠実な態度で接する: 誠実な態度で接することで、相手からの信頼を得ることができる。
まとめ
デール・カーネギーは、貧しい農家の息子から、世界的に有名な自己啓発の大家へと上り詰めた人物です。彼の成功は、並外れた努力と、人々に対する深い理解、そして誠実な態度がもたらした結果と言えるでしょう。
カーネギーの著書は、今日でも多くの人々に読まれ、その教えは、ビジネスシーンや日常生活において、多くの人々の役に立っています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(565)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.(己の信ずるところに従う)
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心に響く英語ことわざ(567)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become.(己の信ずるところに従う)
https://www.eionken.co.jp/note/steve-jobs-k/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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