- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(377)「華麗なるギャツビー」で有名な米国人作家スコット・フィッツジェラルドの名言 Never confuse a single defeat with a final defeat.(七転び八起き)
“Never confuse a single defeat with a final defeat.”
直訳は「単なる一つの敗北を、全てが終わってしまうような最終的な敗北と勘違いするな」で、似た意味の日本語のことわざに「七転び八起き」があります。
スコット・フィッツジェラルドの名言”Never confuse a single defeat with a final defeat.”の意味
スコット・フィッツジェラルド(Francis Scott Key Fitzgerald)のこの名は、人生における失敗と成功について深い洞察を与えてくれます。
この名言は、一時的な挫折を最終的な失敗と混同しないよう戒めています。人生には、誰もが失敗を経験するものです。しかし、一つの失敗で全てが終わってしまうわけではありません。むしろ、失敗から学び、成長することで、より大きな成功を掴むことができるのです。
この名言には、以下のような含意が込められています。
失敗を恐れて挑戦することを諦めてはいけない。
失敗は成功の過程で必ず経験するものです。失敗を恐れずに挑戦し続けることが、最終的な成功につながります。
失敗から学び、成長する。
失敗は、自分自身を振り返り、改善点を見つける貴重な機会です。失敗から学び、成長することで、より強い自分へと成長することができます。
成功への道のりは決して平坦ではない。
成功するためには、様々な困難や障害を乗り越える必要があります。しかし、諦めずに努力し続ければ、必ず成功を掴むことができます。
この名言は、夢を追いかけている人や目標に向かって努力している人にとって、大きな励みとなります。失敗を恐れずに挑戦し続けること、そして失敗から学び、成長することこそが、成功への鍵であることを教えてくれます。
この名言をより深く理解するために、以下の点も参考にしてみてください。
フィッツジェラルド自身の経験。
フィッツジェラルド自身も、人生において多くの失敗を経験し
ました。しかし、彼は決して諦めずに努力し続け、最終的には著名な作家として成功を収めました。
この名言が書かれた背景。
この名言は、1920年代のアメリカに書かれました。この時代は、第一次世界大戦後の好景気と、その後の大恐慌という激動の時代でした。多くの人々が、経済的な困窮や社会不安の中で、希望を失っていました。そのような時代に、フィッツジェラルドは、この名言を通して人々に希望を与えようとしました。
この名言は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。 それは、失敗を恐れずに挑戦すること、そして失敗から学び、成長することという普遍的なメッセージが込められているからです。
***
似た意味の英語のことわざ
“It’s not over until it’s over.”
このことわざは、どんな状況でも最後まで諦めずに戦うことが大切であるというメッセージを伝えています。たとえ一度失敗しても、最後まで諦めずに努力し続ければ、必ず成功を掴むことができるという意味です。
“The only true failure is giving up.”
このことわざは、唯一の本当の失敗は諦めることであるというメッセージを伝えています。どんなに困難な状況でも、諦めずに挑戦し続けることが大切という意味です。
“Fall seven times, stand up eight.”
このことわざは、何度転んでも立ち上がり続けることが大切であるというメッセージを伝えています。失敗を恐れずに挑戦し続けることで、最終的には成功を掴むことができるという意味です。
“When you fall, get back up and try again.”
このことわざは、失敗しても立ち上がって再挑戦することが大切であるというメッセージを伝えています。失敗は成功の過程で必ず経験するものです。失敗から学び、成長することで、より大きな成功を掴むことができるという意味です。
***
似た意味の日本語のことわざ
「七転び八起き」
このことわざは、何度転んでも立ち上がり続けることが大切であるという意味です。困難に直面しても諦めずに挑戦し続ければ、必ず成功を掴むことができるというメッセージが込められています。
「失敗は成功の母」
このことわざは、失敗から学ぶことが大切であるという意味です。失敗を恐れることなく、積極的に挑戦することで、より多くのことを学ぶことができるというメッセージが込められています。
「転んでもただは起きない」
このことわざは、失敗から立ち上がって成長することが大切であるという意味です。失敗を単なる通過点として捉え、そこから学びを得ることで、より強い自分へと成長できるというメッセージが込められています。
「負けて学ぶことあり」
このことわざは、勝利からだけでなく、敗北からも学ぶことができるという意味です。成功体験だけでなく、失敗体験からも学びを得ることで、より多くのことを成長できるというメッセージが込められています。
***
スコット・フィッツジェラルドの生い立ち
幼少期
1896年9月24日、アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール市で誕生。
父は家具職人、母は裕福な家庭の出身。
幼い頃から文学に興味を持ち、詩や物語を書く。
カトリック系の学校に通い、裕福な家庭で育つ。
青年期
1913年、プリンストン大学に入学。
大学では文学と英文学を専攻。
1917年、第一次世界大戦勃発により大学を中退し、陸軍に入隊。
1919年、陸軍を退役し、作家を目指してニューヨークへ移住。
作家活動
1920年、短編小説集『この世の果てにて』でデビュー。
1925年、代表作である小説『グレート・ギャツビー』を出版。
『グレート・ギャツビー』は、アメリカ文学の最高傑作の一つと評価され、フィッツジェラルドを時代の寵児へと押し上げた。
その後も、『夜はやさし』、『美しく呪われし者』など、数多くの作品を発表。
私生活
1920年、ゼルダ・セイヤーと結婚。
ゼルダは美貌と奔放な性格で知られる社交界の人気者だった。
二人の結婚生活は波乱に満ち、1930年代後半には破綻を迎えた。
フィッツジェラルドはアルコール依存症に苦しみ、精神的な病にも悩まされた。
フィッツジェラルドの作品は高く評価され続け、20世紀アメリカ文学を代表する作家の一人として称賛されている。
フィッツジェラルドの生い立ちは、アメリカン・ドリームとその崩壊を象徴するものとして捉えることができます。彼は裕福な家庭で育ち、作家として成功を収めました。
彼の作品は、ジャズエイジと呼ばれる1920年代のアメリカを舞台に、富、恋愛、夢、そしてその裏側にある虚無感や絶望を描き出しています。華やかな表面と暗い裏側のギャップは、現代にも通じる普遍的なテーマとして、多くの人々を魅了し続けています。
***
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(376)「異邦人」で有名なフランス人作家アルベール・カミュの名言 You will never be happy if you continue to search for what happiness consists of.(幸せは自分の心の内にありて外にはなし)
https://www.eionken.co.jp/note/albert-camus/
心に響く英語ことわざ(378)叙事詩「神曲」で有名なイタリアの詩人ダンテの名言 Consider your origins: you were not made to live as brutes, but to follow virtue and knowledge.(学びは人を成長させる)
https://www.eionken.co.jp/note/dante-alighieri-3/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート