- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ1
公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.31

心に響く英語ことわざ(364)古代ローマの政務官ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の名言 It is better to create than to learn. Creating is the essence of life.(独創こそ天より授かる)
“It is better to create than to learn. Creating is the essence of life.”
直訳は「学ぶよりも創造する方がよい。創造は人生の本質である」で、似た日本語のことわざに「独創こそ天より授かる」があります。
ユリウス・カエサルの名言”It is better to create than to learn. Creating is the essence of life.”の意味
ユリウス・カエサル(Gaius Julius Caesar)のこの名言は「創造こそが人生の最も重要な側面であり、単に知識を習得することよりも価値があるという考えを表しています。
この名言には、以下のような解釈が考えられます。
能動的な創造の重要性
単に知識を学ぶだけでなく、その知識を活かして新しいものを生み出すことこそが重要であるという考え方です。知識は創造のための土台となりますが、それ自体が目的ではありません。
主体的な人生の歩み方
受動的に情報を吸収するのではなく、自らの意志で行動し、人生を切り拓いていくことの重要性を説いています。人生は与えられるものではなく、自らの手で創造していくものであるという考え方です。
挑戦と成長
新しいことに挑戦し、失敗を恐れずに創造活動に取り組むことで、真の成長を遂げることができるという考え方です。
社会への貢献
独創的なアイデアや作品を生み出すことで、社会に貢献することの重要性を説いています。
個性と表現
自分自身の個性や考えを表現することこそが、人生を豊かにするものであるという考え方です。
この名言の背景
カエサルは、卓越した政治家、軍人、作家であっただけでなく、非常に創造的な人物としても知られていました。彼は、新しい戦略や戦術を考案し、公共事業を推進し、文学作品を執筆しました。
カエサルにとって、創造することは単なる自己満足ではなく、世界をより良い場所にするための手段であったと考えられます。
現代への示唆
この名言は、現代社会においても依然として重要性を持ち続けています。変化の激しい現代社会においては、新しいアイデアや解決策を生み出す能力がますます重要になっています。
また、個性を尊重し、多様性を認め合う社会においては、自分自身の考えや表現を大切にすることが重要です。
ユリウス・カエサルの名言は、主体的に人生を歩み、社会に貢献することの重要性を私たちに思い出させてくれます。
補足
この名言は、「学ぶこと」を否定しているわけではありません。学ぶことは、創造するための土台となる重要なものです。しかし、単に知識を習得するだけでは十分ではなく、その知識を活かして新しいものを生み出すことが重要であるという考え方です。
この名言は、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、多くの人にとって、創造することは人生をより豊かにする重要な要素であると言えるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Action is the key to success.”
(行動こそが成功の鍵である)
“Don’t just sit there, do something!”
(ただ座っているだけじゃなくて、何か行動しなさい!)
“Think outside the box.”
(既成概念にとらわれない)
“Make your mark on the world.”
(世界に自分の足跡を残せ)
“Leave your legacy.”
(自分の遺産を残せ)
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似た意味の日本語のことわざ
独創こそ天より授かる
このことわざは、独創的なアイデアや才能は、天からの贈り物であるという意味です。生まれつき持っている能力を活かして、新しいものを生み出すことが重要であるという考えを表しています。
学問は人を賢くするが、経験は人を利口にする
このことわざは、知識を学ぶことは重要だが、実際に経験を積むことによってより多くのことを学ぶことができるという意味です。机上の学問だけでなく、実際に試行錯誤することで、真の創造力が生まれるという考えを表しています。
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ユリウス・カエサルの生い立ち
貴族の家に生まれる
ガイウス・ユリウス・カエサル(紀元前100年頃 – 紀元前44年)は、共和政ローマ末期の政治家・軍人で、古代ローマ史上最も重要な人物の一人です。彼は、ユリウス氏族と呼ばれる裕福な貴族の家に生まれました。
幼少期
カエサルの父親は紀元前87年に急死し、母親のコルネリアは彼を厳格に育てました。カエサルは幼い頃から、弁論術やギリシャ語、ラテン語などの教育を受け、優れた才能を発揮しました。
スッラとの対立
紀元前82年、ルキウス・コルネリウス・スッラがローマを制圧すると、カエサルはスッラの政権に反対する立場を取ることになります。スッラはカエサルの命を狙いましたが、カエサルは小アジアへ逃亡し、難を逃れました。
政治活動の始まり
スッラが死去した紀元前78年、カエサルはローマに戻り、政治活動を開始しました。彼は、弁護人や兵士として経験を積み、徐々に頭角を現していきます。
ガリア遠征
紀元前58年、カエサルはガリア属州の総督に任命されました。彼はガリア遠征を行い、6年間かけてガリア全土を征服しました。この遠征は、カエサルの名声を高め、彼をローマ史上最も偉大な将軍の一人にしました。
内戦と独裁
ガリア遠征を終えたカエサルは、ローマに戻り、ポンペイウスと対立するようになりました。紀元前49年、カエサルはルビコン川を渡り、ローマ内戦を引き起こしました。この内戦でカエサルは勝利し、紀元前44年には終身独裁官に任命されました。
カエサルの死後、ローマは再び内戦に突入し、最終的には彼の養子であるオクタウィアヌスが勝利し、ローマ帝国を建国しました。カエサルは、ローマ帝国の礎を築いた人物として歴史に名を残しています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(363)フランス皇帝だったナポレオン・ボナパルトの名言S Take time to deliberate, but when the time for action comes, stop thinking and go in.(時機を逸しては後悔する)
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https://www.eionken.co.jp/note/neil-alden-armstrong/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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