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公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.25

心に響く英語ことわざ(519)聴覚と視覚を失いながらも障害者の権利擁護活動をしたヘレン・ケラーの名言 I long to accomplish a great and noble task, but it is my chief duty to accomplish small tasks as if they were great and noble.(塵も積もれば山となる)
“I long to accomplish a great and noble task, but it is my chief duty to accomplish small tasks as if they were great and noble.”
直訳は「私は偉大で高貴な仕事を成し遂げたいと切望している。しかし、私の主な義務は、小さな仕事を偉大で高貴なものとして成し遂げることである」で、似た意味のことわざに「塵も積もれば山となる」があります。
ヘレン・ケラー(Helen Adams Keller)の名言 I long to accomplish a great and noble task, but it is my chief duty to accomplish small tasks as if they were great and noble.の意味
この名言は、一見すると矛盾しているように思えるかもしれませんが、ヘレン・ケラーの考え方、そして人生そのものを象徴する深い意味を含んでいます。
偉大な目標を持つこと:
人間は、誰しも大きな目標を持ち、それを達成したいと願うものです。ヘレン・ケラーもまた、偉大なことを成し遂げたいという強い願いを持っていました。
目の前の小さなことに集中する:
しかし、偉大な目標を達成するためには、目の前の小さなことから着実に積み重ねていくことが重要です。どんなに小さな仕事でも、それを最大限に努力して取り組むことで、最終的に大きな目標達成へと繋がると考えていました。
仕事への向き合い方:
どんな仕事であっても、それを「偉大で高貴な」ものとして捉えることで、より一層のやりがいと充実感を得ることができるということです。
ヘレン・ケラーの生きた証
この名言は、聴覚と視覚を失ったハンディキャップを抱えながらも、作家、講師として活躍し、世界中の人々に感動を与えたヘレン・ケラーの生き方を象徴しています。彼女は、自分の置かれた状況を嘆くことなく、与えられた環境の中で最大限の努力をし、大きな成果をあげました。
この名言から私たちが学ぶこと
この名言から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
目標を持つことの大切さ:
大きな目標を持つことは、私たちに生きる目的を与え、モチベーションを高めてくれます。
小さなことから始める:
大きな目標を達成するためには、小さなことからコツコツと努力することが重要です。
どんな仕事にも意味がある:
どんな仕事であっても、それを真剣に取り組むことで、自分自身の成長につながります。
困難を乗り越える力:
ヘレン・ケラーのように、どんな困難な状況でも、前向きな姿勢で生きていくことができます。
まとめ
ヘレン・ケラーの名言は、私たちに、どんな状況でも諦めずに、目の前のことに一生懸命に取り組むことの大切さを教えてくれます。
彼女の言葉は、困難に直面している人々にとって、大きな励みとなるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Many a little makes a mickle.” (塵も積もれば山となる)
このことわざは、小さな努力の積み重ねが大きな成果を生むことを意味します。ヘレン・ケラーの名言と同様に、小さなことから始めることの大切さを強調しています。
“Take care of the pence, and the pounds will take care of themselves.” (ペニーに気をつければ、ポンドは自然に集まる)
このことわざは、小さなことに気を配ることで、大きな目標も達成できるという意味です。ヘレン・ケラーの名言と同様に、目の前の小さなことに集中することの重要性を示唆しています。
“Every journey begins with a single step.” (千里の道も一歩から)
このことわざは、どんな大きな目標も、小さな一歩から始まることを意味します。ヘレン・ケラーの名言と同様に、大きな目標に向かって努力する際に、小さなことから始めることの大切さを強調しています。
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似た意味の日本語のことわざ
塵も積もれば山となる: 小さな努力の積み重ねが大きな成果を生むことを意味します。ヘレン・ケラーの名言と同様に、小さなことから始めることの大切さを強調しています。
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ヘレン・ケラーの生い立ち
奇跡の物語
ヘレン・ケラーは、視覚と聴覚を失ったというハンディキャップを抱えながらも、作家、講演家として世界的に活躍した、まさに奇跡的な女性です。彼女の生い立ちには、私たちに勇気と感動を与える多くのエピソードが詰まっています。
恵まれた環境と突然の試練
1880年、アメリカのアラバマ州で生まれたヘレンは、裕福な家庭で愛されて育ちました。しかし、生後19か月という幼い頃に高熱を患い、その結果、視力と聴力を失ってしまうという悲劇に見舞われます。言葉の世界から切り離されたヘレンは、激しい怒りと絶望に打ちひしがれました。
アン・サリヴァンの登場
そんなヘレンの運命を大きく変えたのが、家庭教師としてやってきたアン・サリヴァンでした。サリヴァンは、ヘレンに文字を指でなぞらせ、物と文字を結びつけることで、初めてヘレンに言葉の世界への扉を開きました。この出会いは、ヘレンの人生を大きく転換させる出来事となりました。
言葉の獲得と学びへの挑戦
サリヴァンの献身的な指導の下、ヘレンは驚くべき速さで言葉を習得し、思考を深めていきました。彼女は、ラドクリフ女子大学に入学し、哲学や文学を学び、高い学識を身につけました。卒業後も、世界各地を旅し、講演活動を行い、障害者に対する理解を深めるために尽力しました。
ヘレン・ケラーの業績
ヘレン・ケラーは、単に言葉を得ただけでなく、その経験を活かして、障害者に対する社会の意識改革に大きく貢献しました。彼女が書いた自伝『わたしの生涯』は世界中で読まれ、多くの人々に感動を与えました。また、彼女は、障害者に対する教育や福祉の向上にも尽力し、その活動は世界中に広がりました。
ヘレン・ケラーの言葉が私たちに教えること
ヘレン・ケラーの言葉は、私たちに多くのことを教えてくれます。
どんな状況でも諦めないこと: 視覚と聴覚を失ったという絶望的な状況の中で、彼女は諦めずに学び続けました。
可能性は無限大: ハンディキャップを抱えていても、人間には無限の可能性があることを教えてくれます。
感謝の心: 彼女は、周りの人々への感謝の気持ちを常に忘れませんでした。
社会への貢献: 自分のできることで社会に貢献しようとする彼女の姿勢は、私たちに大きな影響を与えます。
まとめ
ヘレン・ケラーは、私たちの心に深い感動を与える、まさに奇跡の女性です。彼女の生い立ちと業績は、私たちに勇気を与え、生きる希望を与えてくれます。
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この記事もご覧ください。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。
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