- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(536)障害者権利擁護活動家で有名だったヘレン・ケラーの名言 Character cannot be developed in ease and quiet. Only through experience of trial and suffering can the soul be strengthened, vision cleared, ambition inspired, and success achieved.(逆境は人を強くする)
“Character cannot be developed in ease and quiet. Only through experience of trial and suffering can the soul be strengthened, vision cleared, ambition inspired, and success achieved.”
直訳は「人格は安楽な環境の中で育まれるものではない。試練や苦難を経験することによってのみ、魂は強くなり、視界はクリアになり、野心は刺激され、成功は達成される」で、似た意味のことわざに「逆境は人を強くする」があります。
ヘレン・ケラー(Helen Adams Keller)の名言 Character cannot be developed in ease and quiet. Only through experience of trial and suffering can the soul be strengthened, vision cleared, ambition inspired, and success achieved.の意味
人格形成には試練が必要:
人格は、楽な環境だけでは育まれません。困難な状況や苦しみを経験することで、真の強さや人格が形成されるということです。
苦難は成長の糧:
試練や苦難は、一見するとネガティブな経験ですが、実は人間を成長させるための貴重な機会です。
視界がクリアになる:
苦難を乗り越えることで、自分自身や人生に対する見方が変わり、より明確な目標を持つことができるようになります。
野心が刺激される:
苦難を経験することで、より高い目標を達成したいという強い欲求が生まれることがあります。
成功への道: 試練や苦難を乗り越えることで、最終的には成功を掴むことができるという希望を示しています。
名言の背景とヘレン・ケラー
ヘレン・ケラーは、幼い頃に病気で視覚と聴覚を失ったにも関わらず、教師アン・サリバンとの出会いによって、文字を読み書きを学び、大学を卒業するなど、数々の偉業を成し遂げた人物です。彼女自身が、暗闇の中で光を求め、困難を乗り越えてきた経験が、この名言に込められていると言えるでしょう。
この名言が私たちに教えること
この名言は、私たちに以下のようなことを教えてくれます。
困難を恐れずに立ち向かう大切さ:
人生には必ず困難がつきものです。それを避けるのではなく、正面から向き合い、乗り越えていくことが重要です。
成長するための機会:
苦難は、私たちを成長させるための貴重な機会です。
目標に向かって努力し続けること:
目標達成には、困難が伴うこともありますが、諦めずに努力し続けることが大切です。
まとめ
ヘレン・ケラーの名言は、私たちに、困難を乗り越えることで、より強く、たくましく、そして成功できる人間になれるということを教えてくれます。この言葉は、どんな状況にあっても、希望を持ち、前向きに生きていくための力となるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“No pain, no gain.” (痛みなしに得るものなし) : 苦しい経験なくして、大きな成果は得られないという考え方を表します。
“Adversity has the effect of eliciting talents which in prosperous circumstances would have lain dormant.” (逆境は、平穏な状況では眠っていた才能を引き出す) : 困難な状況が、人の潜在能力を引き出すことを示しています。
“It is during our darkest moments that we must focus to see the light.” (最も暗い瞬間こそ、光を見つけるために集中しなければならない) : 困難な状況でも、希望を見つけることの大切さを表しています。
“Failure is the condiment that gives success its flavor.” (失敗は、成功に味を与える調味料だ) : 失敗は成功への道で必ず通るものであり、そこから学ぶことが大切だという考え方を表しています。
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似た意味の日本語のことわざ
艱難汝を玉にす: 苦難は人を玉のように磨くという意味で、困難な経験が人を成長させるという考え方を表しています。
磨けば光る: 原石を磨けば光を放つように、人は困難な経験を通して才能を開花させることができるという意味です。
逆境は人を強くする: 困難な状況は、人をより強くするという意味で、ヘレン・ケラーの名言とまさに重なる言葉です。
失敗は成功のもと: 失敗から学び、成長することができるという意味で、困難な経験を糧にするという考え方を表しています。
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ヘレン・ケラーの生い立ち
ヘレン・ケラーは、19世紀末から20世紀にかけて活躍したアメリカ人作家であり、社会活動家です。幼い頃に視覚と聴覚を失ったというハンディキャップを抱えながらも、その境遇を乗り越え、数々の偉業を成し遂げたことで知られています。
華やかな誕生と突然の闇
恵まれた環境: 1880年、アラバマ州で裕福な家庭に生まれました。両親は愛情深く、恵まれた環境で育ちました。
病気の発症: 19ヶ月という幼い頃に、高熱を伴う病気にかかり、その結果、視力と聴力を失ってしまいます。
暗闇の中で光を求めて
言葉との出会い: 7歳の時、教師のアン・サリバンとの出会いが、ヘレンの人生を大きく変えます。サリバンは、指文字や点字を使ってヘレンに言葉を教え、外界とのコミュニケーションを可能にしました。
学習への情熱: サリバンとの出会いによって、ヘレンは学習への強い情熱を燃やし始めます。様々なことを吸収し、知的好奇心を満たしていきました。
困難を乗り越える力: 視覚と聴覚を失ったというハンディキャップを抱えながらも、諦めることなく学び続けました。彼女の努力は、多くの人々に感動を与えました。
社会活動家として
大学卒業: ラドクリフ・カレッジを卒業し、高等教育を受けた最初の視覚障害者となりました。
世界的な活動: 視覚障害者や聴覚障害者に対する理解を深めるために、世界各地を講演で回り、活動しました。
著作活動: 自身の経験を基にした著作を多数発表し、多くの人々に影響を与えました。
ヘレン・ケラーの偉業
言葉の壁を乗り越えた: 視覚と聴覚を失ったという状況下で、言葉の壁を乗り越え、コミュニケーションを可能にしたこと。
高等教育の達成: ラドクリフ・カレッジを卒業し、高等教育を受けた最初の視覚障害者となったこと。
社会活動への貢献: 視覚障害者や聴覚障害者に対する理解を深めるために、世界中で活動したこと。
多くの人々に勇気を与えた: 彼女の生き方は、多くの人々に勇気を与え、障害を持つ人々への理解を深めるきっかけとなりました。
まとめ
ヘレン・ケラーは、困難な状況の中でも諦めずに努力し、自分の可能性を最大限に引き出した人物です。彼女の生涯は、私たちに、どんな状況でも希望を持ち、前向きに生きていくことの大切さを教えてくれます。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(535)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.(七転び八起き)
https://www.eionken.co.jp/note/winston-leonard-spencer-churchill-g/
心に響く英語ことわざ(537)古代ギリシャの哲学者ソクラテスの名言 Wealth does not bring goodness, but goodness brings wealth and every other blessing, both to the individual and to the state.(至誠にして動かざる者はなし)
https://www.eionken.co.jp/note/socrates-g/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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