- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(458)障害者の権利擁護活動家で有名だったヘレン・ケラーの名言 So long as you can sweeten another’s pain, life is not in vain.(世のため人のため)
“So long as you can sweeten another’s pain, life is not in vain.”
直訳は「他人の痛みを和らげることができる限り、人生は無駄ではない」で、似た意味のことわざに「世のため人のため」があります。
ヘレン・ケラー(Helen Keller)の名言”So long as you can sweeten another’s pain, life is not in vain.”の意味
利他的な行動の重要性:
他者の苦痛を軽減することに価値を置いています。これは、私たちの人生の目的が自分自身だけでなく、他者のためにも生きることにあるという考えを示しています。
小さな行動の意義:
「sweetenする(甘くする)」という表現は、大きな行動でなくても、小さな親切や思いやりが重要であることを示唆しています。
人生の意義:
「life is not in vain(人生は無駄ではない)」という部分は、他者を助けることが人生に意味を与えるという考えを表しています。
継続的な努力:
「So long as(~する限り)」という表現は、これが一度きりの行動ではなく、継続的な生き方を示唆しています。
普遍的な人間の価値:
この言葉は、誰もが他者の痛みを和らげる能力を持っていることを示唆しており、すべての人の人生に価値があることを暗示しています。
ヘレン・ケラー自身の経験から生まれたこの言葉は、困難を乗り越え、他者のために生きることの重要性を強調しています。彼女の人生哲学が凝縮された、深い意味を持つ名言と言えるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“No one has ever become poor by giving.” – Anne Frank
(与えることで貧しくなった人はいない)
“The purpose of life is not to be happy. It is to be useful, to be honorable, to be compassionate, to have it make some difference that you have lived and lived well.” – Ralph Waldo Emerson
(人生の目的は幸せになることではない。役に立ち、誠実で、思いやりがあり、自分が生きたことで何らかの違いを生み出すことだ)
“We make a living by what we get, but we make a life by what we give.” – Winston Churchill
(私たちは得ることで生計を立てるが、与えることで人生を作る)
“No act of kindness, no matter how small, is ever wasted.” – Aesop
(どんなに小さな親切な行為も、決して無駄にはならない)
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似た意味の日本語のことわざ
情けは人のためならず
(思いやりのある行動は、結局は自分のためにもなる)
与える手に福来る
(他人に与えることで、自分にも幸せが訪れる)
一灯照隅、万灯照国
(一人一人の小さな善行が集まって、世の中を明るくする)
他人の喜びを自分の喜びとする
(他人の幸せを自分の幸せと感じること)
情けは水の如し
(思いやりの心は水のように広がり、巡り巡って自分に返ってくる)
恩に報いるに徳を以てす
(受けた恩に対して、さらに大きな善行で報いる)
世のため人のため
(社会や他人のために尽くすこと)
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ヘレン・ケラーの生涯
幼少期:
1880年、アラバマ州タスカンビアに生まれる。
19ヶ月のときに高熱により視力と聴力を失う。
アン・サリバンとの出会い:
1887年、7歳のときにアン・サリバン教師と出会う。
サリバンの指導により、指文字を使って言葉を学び始める。
教育:
1894年、ニューヨークのライト・ヒューマソン聾学校に入学。
1896年、ケンブリッジ女学校に入学。
1900年、ラドクリフ・カレッジに入学。
1904年、ラドクリフ・カレッジを優等で卒業し、学士号を取得。
著作活動:
1903年、自伝「The Story of My Life(わたしの生活)」を出版。
その後も多数の著書を執筆。
社会活動:
1915年、Helen Keller International(ヘレン・ケラー・インターナショナル)を設立。
女性参政権運動、労働者の権利、平和運動などに積極的に参加。
視覚障害者や聴覚障害者の権利擁護に尽力。
国際的な活動:
1946年以降、アメリカ対外関係協議会の代表として35カ国以上を訪問。
障害者の権利と福祉の向上のために世界中で講演。
晩年:
1961年、脳卒中で倒れるが、回復して活動を続ける。
1964年、リンドン・ジョンソン大統領から大統領自由勲章を受章。
ヘレン・ケラーは、自身の障害を乗り越え、教育を受け、著作活動や社会活動を通じて世界中の人々に影響を与えました。彼女の生涯は、障害者の権利向上と社会貢献の象徴として今も多くの人々に影響を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(457)米国大統領だったセオドア・ルーズベルトの名言 The only man who never makes mistakes is the man who never does anything.(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
https://www.eionken.co.jp/note/theodore-roosevelt-b/
心に響く英語ことわざ(459)古代ギリシャの哲学者ソクラテスの名言 By all means marry; if you get a good wife, you’ll be happy. If you get a bad one, you’ll become a philosopher.(苦労の末の甘み)
https://www.eionken.co.jp/note/socrates-b/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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