- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 210. 映画・ドラマに学ぶ心に響く英語表現
公開日
2025.04.03
更新日
2025.08.31

映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(87)I haven’t been totally honest with you, but that’s different than lying. ウソでないけれど、正直でない
ウソでないけれど、正直でない
“I haven’t been totally honest with you, but that’s different than lying.”
2009年から2015年にかけて米国で人気テレビドラマだった“glee”からのセリフです。
訳としては「完全に正直だった訳ではないが、それはウソをつくのとは違う」です。
高校同級生のガールフレンドとのトラブルを話さないで、ミュージカル部に移籍した元女性合唱部員に対して、合唱部に戻ることを説得した男性合唱部員の言い訳です。
米国ではウソをついてはならないという価値観が非常に強く、自分はウソをついていないと強く主張するようです。そのため、「正直でないことがウソとついたことにならない」という苦しい言い訳をしています。
“haven’t been honest”は過去から現在までの期間、必ずしもずっと正直だった訳でないということを表現しています。現在完了形という時制の奥深い表現となっています。
“totally” は通常「全体的」などを意味しますが、口語英語では「すっごく、とても」などを意味し、米国ドラマでは非常によく使われています。
英語リスニングとしては、全面的に正直だった訳ではないが、ウソをついた訳でもないという苦しい言い訳をする感情を聞き取りたいものです。
英語スピーキングとしては過去から現在までの期間ずっとという気持ちを表す際、現在完了形を使いこなせるようにしたいものです。

(英文出典:glee:シーズン1エピソード5)
この記事もご覧ください。
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(86)I just don’t see the point in wasting my energies on someplace that I’m not appreciated. 正当に評価されない
https://www.eionken.co.jp/note/i-just-dont-see-the-point-in-wasting-my-energies/
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(88)You could have just been honest with me. 正直でいて欲しかった
https://www.eionken.co.jp/note/you-could-have-just-been-honest-with-me/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。