- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 210. 映画・ドラマに学ぶ心に響く英語表現
公開日
2025.04.03
更新日
2025.08.31

映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(54)“I would hate to think of this video circulating around the school.” 表向きの発言と真意が真逆な表現
“I would hate to think of this video circulating around the school.”
表向きの発言と真意が真逆な表現
2009年から2015年にかけて米国で人気テレビドラマだった“glee”からのセリフです。
訳としては「このビデオが学校で出回ることは嫌だよ」です。
しかし、真意は「このビデオを学校内で出まわらせてやろうか」です。
インド系米国人の校長がインド企業の宣伝に出演したネット動画を見つけたチアリーディング部の先生が、不祥事で退職した元先生を学校の芸術活動の統制のポジションにつかせようと無理強いしたときのセリフです。
日本語でも表向きの発言と真意が真逆な表現がありますが、英語でも同じなのですね。
英語リスニングとしては、会話の状況から真逆のことを言いたいということを理解するところが難しいと思います。
語数が多いですが、語順通りに聞き取れるようにしたいものです。
英語スピーキングとしては、こういう高度な表現が使えるようにしたいものですが、会話の状況間で意味が反対になるという高度な表現なので、誤解される可能性もあり、日本人としては控えた方が良い気がします。

(英文出典:glee:シーズン1エピソード4)
この記事もご覧ください。
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(53)“You will have control of all the arts programs.” “You will have control”(統括する)
https://www.eionken.co.jp/note/you-will-have-control-of-all-the-arts-programs/
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(55)“I couldn’t agree with you more.” 「おっしゃる通り」
https://www.eionken.co.jp/note/i-couldnt-agree-with-you-more/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。