- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(332)近代民主主義の基礎を築いた思想家ルソーの名言 He who is most slow in making a promise is the most faithful in performance of it.(軽口は傷口)
“He who is most slow in making a promise is the most faithful in performance of it.”
直訳は「約束を最もゆっくりと行う人は、約束を果たすのが最も忠実である」で、似た日本語のことわざに「軽口は傷口」があります。
ルソーの名言”He who is most slow in making a promise is the most faithful in performance of it.”の意味
ルソー(Jean-Jacques Rousseau)のこの名言は、慎重に考え抜いてから約束をする人は、約束を守りやすいという意味です。
この名言には、以下の3つのポイントが含まれています。
約束は軽々しくすべきではない:
簡単に約束してしまうと、守れなくなる可能性が高いです。約束をする前に、本当にできるかどうかをよく考えることが重要です。
約束を守ることは重要:
一度約束をしたことは、必ず守るようにしましょう。約束を守らないと、信用を失うことになります。
慎重に考える人は、約束を守りやすい:
慎重に考え抜いてから約束をする人は、自分の能力や状況をよく理解しているため、約束を守りやすいと言えます。
この名言は、誠実さと責任感の大切さを教えてくれます。約束をする際には、この名言を心に留めておくことで、より良い人間関係を築くことができるでしょう。
以下に、この名言に関するいくつかの例を挙げます。
ビジネス: ビジネスにおいては、納期を守ることは非常に重要です。納期を守るためには、事前に納期を慎重に検討することが大切です。
人間関係: 友人や家族と約束をする際には、本当にできるかどうかをよく考えることが大切です。約束を守らないと、信頼関係を損なうことになります。
個人的な目標: ダイエットや運動など、個人的な目標を達成するためには、具体的な目標を設定し、実行計画を立てることが大切です。
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似た意味の英語のことわざ
Slow and steady wins the race.
ゆっくりでも確実に進めば、必ず成功する。
Better late than never.
遅くとも、決して遅すぎることはない。
A promise is a promise.
約束は約束だ。
A man is only as good as his word.
人は自分の言葉通りにしか信用できない。
Actions speak louder than words.
行動は言葉よりも雄弁である。
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似た意味の日本語のことわざ
軽口は傷口
軽々しく口にした約束は、守れなかったときに相手に傷を与える。
口は腹の異なり
言っていることとやっていることが違う。
言行一致
言うことと行うことが一致している。
信は万国の基
信はあらゆるものの土台となる。
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ルソーの生い立ち
少期 (1712年-1728年)
1712年6月28日、スイス・ジュネーヴ共和国に生まれる。
父は時計職人。
は裕福な家庭の出身だったが、彼が生まれた時に亡くなった。
5歳の時に父が家を出てしまい、叔父に育てられる。
10歳の時にジュネーヴの著名な牧師のアベリ・デュ・コンベのもとで教育を受ける。
13歳の時に音楽家になることを夢見てパリへ行くが、すぐに断念してジュネーヴに戻る。
その後、様々な職業に就きながら、独学で哲学、文学、音楽などを学ぶ。
青年期 (1728年-1742年)
1728年、16歳で家庭教師として働くためにイタリアへ行く。
その後、フランスやスイスで様々な職を転々とする。
1742年、29歳の時に、パリで作曲家として成功を収める。
思想家としての活動 (1742年-1762年)
1749年、最初の哲学論文である『科学と芸術の進歩が人間の幸福に及ぼす影響について』を発表。
1750年、ディジョンアカデミーの懸賞論文に応募し、2等を受賞。
1755年、著書『人間不平等起源論』を発表。文明の発展が人間の不平等を生み出したという主張で、大きな反響を呼ぶ。
1762年、代表作である『社会契約論』を発表。主権在民論を唱え、近代民主主義の基礎を築く。
晩年 (1762年-1778年)
『社会契約論』の出版により、フランス政府から弾圧を受け、スイスへ亡命。
その後、イギリスやプロイセンなどを転々とし、1767年にフランスへ戻ろうとするが、再び弾圧を受ける。
ルソーの生い立ちにおける重要なポイント
幼少期から恵まれない環境で育ち、様々な苦難を経験した。
独学で学び、幅広い知識を身につけた。
社会の矛盾や不平等に強い関心を持ち、独自の思想を展開した。
著作は啓蒙思想に大きな影響を与え、近代社会の形成に貢献した。
ルソーの生い立ちは、彼の思想形成に大きな影響を与えました。特に、幼少期に経験した苦難や不平等は、彼の社会契約論などの思想に深く反映されています。
ルソーは、複雑で矛盾のある人物として知られています。しかし、その思想は、現代社会においてもなお多くの議論を呼び起こしています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(331)儒教の始祖の孔子の名言 It does not matter how slowly you go so long as you do not stop.(亀の歩みでも千里)
https://www.eionken.co.jp/note/confucius-3/
心に響く英語ことわざ(333)古代ギリシャの哲学者アリストテレスの名言 Man is a goal seeking animal. His life only has meaning if he is reaching out and striving for his goals.(地道な努力が実を結ぶ)
https://www.eionken.co.jp/note/aristotle-3/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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